2023/11/01

トロント歯医者

友人宅の家から最寄りの駅までStreet Carで帰ることができるはずが、手前で止まって下ろされてしまったので(Last stop、降りて!と言われたのみで理由がわからなかった)、そこから次の20分後のstreet carを子連れで寒い中待つ気もせず、uberを呼ぶ。

すぐ来てくれたUberの運転手は子供を見るなり「Japanese kidsか!?、初めて会ったよー、めんこいなあ、乗れ乗れ」と歓迎模様。
乗ったらすぐに食べろ食べろとたくさん子供にキャンディをくれ、私にもキャラメルをくれる。

「子供は宝だ、可愛いねえ」と歓迎ムードだったけれど、一方ですぐに「Japanはどうしてアメリカのslaveなんだ、いつfreedomを得るんだ?」とたたみかけるように聞いてくる。パキスタン出身と言っていたけれど、もともとはアフガニスタン人のようで、「カナダもアメリカのslaveだ、私はここでそのことを伝えていかなくてはならない」と使命感を持っている様子で、「自由なのはアフガニスタンだけだ」という過激な発言。「でもAfghanistanの今のchaosはどうなの?」と返すと、「ニュースのいうことを信じるな、Talibanがひどいことをしているなんて嘘だ、女性にも優しいし皆守れらている、オンラインで情報を得ろ」と言う。いわゆる新聞などに書かれていることを全て信じちゃいけない、というのはわかるけど、オンラインこそ誰でも書けて真偽のほど分からないよねえ、と思いつつ、アフガニスタンの本当の実態をどのように知ればいいんだろうなあ、と思い巡る。

子供はもらったキャンディを美味しい美味しい言って食べてたけれど、私ももらったキャラメルを口に入れたら奥歯の被せ物が取れ、途中から会話に集中できず・・・

帰宅後、まずは取れた被せ物をなくさないようジッパーに入れたけれど、さて、虫歯の痛さを知っている身としては残り数ヶ月被せ物なしで過ごすのは不安。
歯科疾病は旅行保険もOHIPもカバーしないので、費用が心配だけど背に腹は変えられぬ、と歯医者行きを決意。
きっと探せばトロント内にも日本人の歯医者はいるんだろうけど、きっと日本人の多いNorth Yorkエリアとかだと思うし、子供を学校に送った後にそこまで行く気がしない。
近所にたくさん歯科医院があることは知っていたし、取れたcrownを被せるだけだからそこまで難しい説明もいらないだろう、と近場で見つけることにする。

評判の高い歯科医院に特化して検索、紹介をするopencareというサイトがあり、そこで近所に絞って探す。
エリアはどこか?、dentistに行くことに緊張するか?、優先順位は経験か?高評価か?、男女どちらの歯科医師がいいか?などのいくつかの質問に答えて絞っていく。
そこからマッチングされた歯科医院リストをみると、確かに100以上のreviewが全て5.0だったり、400以上のreviewで4.9だったりやたら評判のいい医院がずらり(サクラもいるかもしれないけど)。
そのなかから近くで、翌日の朝に予約が空いていたJunctionWest Dentalを選び、予約。男女どちらでも良い、としたのだけれど、予約した時間は女性の歯科医師さんが担当となった模様。
20年前にカナダに住んでいた時も保険が効かないこともあり、歯医者は日本に帰った時にチェックを受けていたし、実は今回が初めての体験。

いざ訪れるとクリニック内は明るく、受付の事務も女性が3人いたけれど、事前にオンラインで予診票を記入していたこともあって、簡単に保険の有無と、もしx線を受ける場合になった場合は30-100ドル(だったかな?)、フッ化物のfluorideの場合は~50ドルのエクストラのコストが発生することの説明を簡単に受けて、すぐに衛生士さんが迎えに来てくれる。東欧系のhygienistさんで東欧系のアクセントは私には聞きやすいのでホッとする。

治療室は奥に5, 6室あるようで、左右に壁があって天井の部分だけ空いて隣と繋がっているけど、ほぼ個室になっている。天井が高くて明るいから圧迫感もなく、壁にはテレビもつき、治療台も機械も新しめでとても綺麗。
いつ取れたか、このcrown自体はいつ作られたものか、などの質問を衛生士さんから受けて、すぐに先生が来る。中近東系なのかジョージクルーニーの奥さんを思い出すような美女。
衛生士さんと受けた同様の質問をまた受けて、施術が始まる。

まずは被せ物をはめてみて、「fittingしないわね、セメントをクリーニングするわ」と綺麗にしてくれたのち、はめる。
よさそう、と判断したのち、セメントを改めてつけて被せる作業を進める。
私が日本で通っていた歯科医院は古いところなので、日本も最近はそうなのかもしれないけれど、まぶしくないよう目にサングラスをかけられたのち、唾液を吸い取るバキューム装置と水をかけるシリンジを口に入れられて、先生もサングラスかつ治療台に照明は既についているのにさらに頭にヘッドライトをつけて、口のなかを映すintraoral cameraも時々使いながら治療。
日本では口内に入れるシリンジは主に空気を出して何か口の中のものを飛ばしていたような気がするのだけど、ちょっとびっくりしたのはこちらでは出てくる水が食塩水なのかしょっぱい。そのせいかやたら唾液が出てきて、それをバキュームで吸い取っている感じ。
フロスを使いながらセメントを削って整えてくっつけてくれる。
終わったときに「Bite downして、どう?」と聞いてくる。カチカチと上下噛み合わせてみて、いまいち正解がわからないけど、なんとなくあたる気もする。「奥がちょっとあたる感じがする」というのをうまく伝えられず、「I feel something back」といったつたない言い方しかできない。それでも、「わかったわ」ともう一度手を入れてトライ。さっきよりかなりスムースになった気がしてOKを出す。
通常1年以内のcrownが取れると言うことはあまりなくて(私のは今年の初めに付け替えたばかりだった)、3年以上のものは接着剤がdissolveして弱くなってくることはあるのだけれど・・・とのこと。もしかしたら元々の接着剤がstrong enoughではなかったのかもね、という先生の説明。
今回かなりしっかりとperfectにつけたから取れるということはないはずよ、と心強い説明とともに、もしそれでも万が一取れた場合にはセメントではなくcrownの方に問題があるかもしれないから、またいらっしゃい、crownを確認してみましょう、という言葉と共に施術完了。要時間はトータル30分くらい。
クリニックの雰囲気も先生の対応も好きだったし、もしこのままカナダに住むなら通いたいくらい。

肝心の料金については、被せ物の場合は相場で200-300ドルくらいという情報を得ていたものの、予約サイトからの50ドルクーポンが効いて160ドル(50: Exam fee, 110: 施術代)。痛い出費ではあるけれど、想定より安めに済んでホッとしたのでした。
もしトロントで歯科に行く予定のある人は次のリンクから予約をいれると50ドルの割引が効くので参考までに。

Opencare


2023/09/29

生ごみの再利用 @ Toronto

トロントのゴミの分別が気になったついでに生ごみの処理について調べてみた。
環境のことを考えてどこまでカナダの人たちが積極的にゴミ問題に取り組んでいるかはよく分からないけど、ゴミの仕分けとして生ごみ(Organics+Food waste)を分別して専用のGreen binに入れ、最終的にコンポストとして肥料にしたり燃料ガスにしている取り組みはよいと思う。
ゴミ箱の周りをしょっちゅうハエやwaspが飛んでいたり臭いがして、決してトロントの街は綺麗とは言えない一因にもなっていると思うので判断が難しいけどね。

市内では生ごみ処理場はNorth YorkのDufferinとEtobicokeのDiscoの2箇所にあるようなんだけれど、ゴミ収集車によって回収された生ごみはこれらの処理場にまず運ばれる。
これらの処理場でまず生ゴミはtipping floorと呼ばれるフロアにぶちまけられ、そこで生ごみと生ごみ以外のもの(入っていたビニル袋など)に仕分けられるらしい。仕分けの方法としては、hydropulperと呼ばれる大きな水の入ったタンク内で撹拌されて生ごみ以外のものを仕分ける方法と圧縮機を使って仕分ける方法がある。

ここで取り出された生ごみは嫌気性消化装置に送られる。嫌気性の微生物によって無気環境のなかで分解が進み、固形(digestor solid)と気体(biogas)に分かれるらしい。
生成された気体は天然ガス(renewable natural gas)にアップグレードされ、燃料などに生まれ変わり、市が所有する建物の暖房のパワーとして使われたり、低二酸化炭素排出燃料として自動車の燃料に使われるらしい。
固形の方はコンポストとして生まれ変わり肥料となり、市民に配られたりしている。

日本(渋谷区)では今は生ゴミは可燃ごみの扱いだけど、うまく臭いと虫問題を回避できるなら(それが難しいのだろうけれど)ぜひ生ごみも分別して再利用するシステムを取り入れてほしい。



2023/09/28

トロント ゴミのリサイクル

こちらにきて気になるのがゴミの処理。
日本(渋谷区)ではゴミの仕分けとして可燃、不燃、資源、粗大ゴミがあり、資源も紙にペットボトル、缶、瓶、プラスチックとかなり細かくきっちり分けていた。

トロントではゴミの分け方は、生ごみ(Organic and food waste)は緑色、資源ごみ(Recycling)は青色、その他もろもろのゴミ(Garbage)は黒色のゴミ箱に入れるというもの。ただ資源のゴミはちゃんと仕分けておらず、みな青色のゴミ箱にプラスチックも紙も缶も全てごちゃ混ぜにして入れている。
粗大ゴミという区分けもないのか、トイレの便器がそのまま路上に捨ててあるのをよくみるのだけど、ちょっと不思議な光景。

日本ではちゃんと分別していないと回収されないこともあるし、びんの色わけやペットボトルのキャップやラベル外しもリサイクル工場で手作業でしていることを考えると、トロントではこんなに混ぜちゃってゴミ処理時の分別がかなり大変なのでは?と思う。

カナダはエコに関しての意識が高く環境先進国、という意識を勝手にもっていたのだけれど、市民生活レベルでは実はあまりそうではないのかも。
まちなかにあるゴミ箱は資源、ごみどちらのゴミ箱であっても関係なくみんなぽいぽい捨てている感じがあるし、スタバなどでもマイタンブラーではなく、お店が提供する紙やプラスチックのカップを使っている人が多い。

ただ政府レベルではプラスチックを規制する流れが強く、使い捨て(single-use)のプラスチックレジ袋、カトラリー、ストロー、マドラー、缶ホルダーの製造・輸入・販売は禁止された模様。確かにフードコートなどでも木や紙のカトラリーや容器を出すところが多いかも。ただまだtransitionの段階なのかプラスチックのカトラリーを出すところもあるし、1ドルショップでもプラスチックストローなど売ってたりするけど、政府のplastic prohibition regulationsを読む限り、2025年には流通やお店での販売も全くなくす、ということなのかしらね。そういったプラスチック製品会社への補償はどうなっているのだろう。

Green binに捨てられる生ごみはコンポストとして肥料にしたり、natural gasにして燃料として活用するようなので、ただの可燃ごみではなく生ごみ専用のゴミ箱をもうけている取り組みはとてもいいことだと思う。臭いであったりwaspがぶんぶん周りをとぶという別問題は発生してしまうのだけどね。

こちらのリサイクル工場でのプロセスは、ざっと見る限り日本とそんなに変わらないようで、磁力を使って鉄を分けたり、ふるいや振動で紙やアルミを分けたりはするけれど、残りは結局人力でマニュアルで選別している模様。

選別プロセスでの作業員への負担、費用発生が大きいのではないかと思われるけど、やはりそれは彼らの仕事だから作業員にやってもらう、といった意識なのだろうか。
日本では効率的なリサイクルかつ作業員の負担減のためにも、それぞれの市民が頑張って分別の協力お願いします、という感が強い気がする。
結構毎日の分別は大変だけど、環境に対する意識を高め、結果的に全体の負担費用減のためには今のところ日本のやり方は悪いとは思わないのだけど、あとはどれくらいプラスチックの使用を削減できてかつリサイクルへ回せるか、という意識をさらに高めていきたいところ。



2023/09/09

トロント小学校入学手続きの件1

ちょっと前後するけれど、子供たちの現地校入学の話。
もともとカナダのトロントに来ようか、と思い立った理由の一つとして子供たちの感性が豊かな時にいろんな文化や違いに触れさせてみようか、と思ったから。
高校生や大学生の時点でもし子供が自分から海外に興味を持ったらきっと一人で留学という選択になるのだろうけど、家族全員で海外滞在が可能なのは子供が小学校4年の今かね、ということで。
中学受験も検討しているので、おそらく5, 6年は受験勉強中心となるだろうし、比較的自由な時期の4年生を逃してはならん、ということで去年の年末に夫が思い立ち、それからバタバタと準備してきた。

滞在期間については、私も会社でsabbatical leaveが取れるのが半年程度であり、まず夫が観光ビザでカナダに滞在できるのが最長半年ということもあり、半年の計画で進める。
ある意味、ビザを申請せず半年もカナダに滞在できるとは、やはり日本は国としての信頼度が高い。
たった半年滞在というのは英語を習得するには短すぎるし決してコスパがよいとは言えないのだけれど、まずは海外文化に触れる、私も仕事・家事・育児の毎日の同じroutineから抜け出して何か変わるきっかけにできれば、ということを第一の目的としたので短期間で妥協。

学校選びについては、カナダにいるin-lawが昔教育委員会に属していたこともあって情報集めを頑張ってくれて、やはり人材不足もあってspecial needのサポートも順番待ちがある状態だから下の息子くんのことを考えれば、私立をオススメするわ、とのアドバイスをもらう。
ただ、たった数ヶ月の通学のために高額な入学金を払ったり、年間のtuition feeを払うのもうーん、と思っていたところ、家探しのために色々とやりとりしていたホストの一人から、自分の子供はHigh Parkの中にあるTamarack West Outdoor schoolに通っていていいところよ、という情報をもらう。Websiteを確認したところ入学金も高くなく、授業料も滞在期間だけ支払えばいいようで、ここはいい、と早速入学申請を進める。

ただ、ここの入学を許可されなかった時のためにlocal public schooolの入学も並行して検討する必要があるため、家探しも進める。
トロントの公立校は住む住所によって学区が決まり、通りを挟んだ向かいの家も学区が異なる、ということもあるのでまずはとにかく住む家を決めて住所を確定させなくてはならない。
この住む家を決める、というのが今回なかなか大変で色々あった末にやっと4つ目で決めることができたのだけれど、トロントダウンタウンのBloor west villageまたはJunctionと呼ばれるエリアのそば。
家の学区では、小学校はAnnette Public Senior and Junior Schoolという公立校が指定されていた。
Torontoの公立校は全てTDSB(Toronto District School Board)という教育委員会の管轄なので、まずはTDSBのサイト場でアカウントを作成して、enrollmentのオンライン申請を進める。

子供二人の基本的な情報やmedical condition以外に緊急連絡先や家の仕様(一軒家かアパートか、など)など様々な情報を記入して提出。
思ったより早くに連絡がきて、オンラインフォーム以外に必須の提出書類(身分証明や住所を証明するもの)をメールで送るよう連絡がくる。
身分証明は子供それぞれcanadian passportを持っていて、そのスキャンを送付したからよかったけれど、住所を証明するものはまだ日本にいる時点で手元にない。
大家との賃貸契約書や携帯の請求書などをカナダについてから提出することで了承をもらう。

2023/09/06

Toronto到着初日

もっと頻繁に更新したいと思い、1ヶ月のリモートワークが終わったらその時間もっと取れるかな、と思っていたけど、結局リモートワークが終わったら終わったで夏休み中の子供に1日向かい合い、合間に家事をする感じでなかなか時間がとれず・・・
ストレスを溜め過ぎずに自分のための時間をとる方法をうまく見つけたいと思いながらもう何年か・・・

トロントの家には思ったより早い夕方に着いたとはいえ、次の日の朝食も水も何もない状態なので、買い出しに行かなければ。トイレットペーパーもキッチンペーパーもご丁寧に1巻きくらいしか置いてなかったしね。
ちょっと一息ついたらgoogle mapで近場のスーパーを探してお出かけ。19時近くになっていたと思うけど、こちらは夏はその時間でもまだまだ明るい。
歩いて15分弱のところにwalmartと1ドルショップのdollaramaがあったのでそこを目指して歩く。さっさと買い物済ませたかったけど、息子くんは機内食をほとんど食べなかったし、おやつを食べたとは言え、しっかりした夕飯はまだだったのでお腹がすいたと子供達が騒ぎ出す。
Walmartそばにはチキンショップやベトナム料理などもあったけど閉まっていたり子供達が興味示さずで結局しょっぱなからWendy'sへ・・・まあチキンナゲットとフライドポテト🍟は最強だしね。
しかし注文を終えて席で待っている間にも店員同士が口論している声が聞こえたり、セルフドリンクのところがジュースか炭酸しかなく、しかも壊れてなかなか入れられない、など早速カナダに来たなあ・・・と実感させられる。でもお客の若いお姉さんが、「わたしはこのクーポンいらないからあげるわ」とわざわざ席に来てくれたり、これもカナダらしいなあ。

Walmartではひとまず浄水器のBritaに次の日の朝食に必要最低限の日用品を買えてホッ。
帰り道はさすがにちょっと暗くなってて高架下とかも歩かなくてはいけなくてドキドキしたけれど、まずは家族無事にカナダに到着、ネットで見つけた家もちゃんと存在し、初日が過ごせてよかった。

2023/07/23

カナダ生活スタート

あまりにも全くタッチしておらず生きているかどうかも分からなかったブログ、カナダ生活を始めた機会に日々のちょっとした記録のためにも再開したい。久しぶりの海外生活で色々それなりに刺激的なイベントがあったとしても、やはり記録しないとついつい忘れてしまうこの頭。

取り留めなく書くことになりそうだけど、ちょっと進めていこう。

まずはトロント到着の7月13日。半年生活ともなるとそれなりに荷物も多くなって(カナダの物価の高さは聞いていたので食材などもできるだけ持っていきたかった)、スーツケース大1個、中サイズ2個、小サイズ4個を持って渡航。エアカナダは1人スーツケース1個(最大23kg)まで預けることができて、さらに預けたかったら追加料金を支払わなければならない。それなので4個を預けて残り3個を機内持ち込みにするつもりだったけれど、チェックイン時に満席だから、となるべく機内の重さを軽くしたいこともあってか他のスーツケースも無料で預けることができると提案を受けた。ただ、小さいスーツケースというかキャリーバッグにはPCなどを入れていたので、結局それら2つは機内に持ち込んで厚意に甘えてもう一個だけ預かってもらうことにした。

今回渡加にあたり、eTA(electronic travel authorization)の申請をする必要があったのだけれど、夫は申請できたけれど、私と子供の申請はdeclineされた。どうやらeTAの情報はカナダパスポートと自動的にリンクされているようで申請不要とのこと。ただ、最初は日本のパスポート情報にて申請を進めたので、日本のパスポートとカナダのパスポートもリンクしているということなのか。ちょっと怖くて確認進めてないけどどこかで仕組みを調べてみよう。

羽田でのエアカナダチェックイン時もそれぞれのeTAの取得の有無の確認を受け、ここで正直に取得できていないことを伝え、カナダパスポートも見せたらすんなりチェックイン。ドキドキした。
エアカナダでのチェックイン自体は混んでおらずそれなりにスムースに進み、出国gateまで。ここが結構混んではいたけれど、荷物が身軽になっていてよかった。ただ夫が子供のためのエピペン(注射)や薬などを結構持ち込んでいたので荷物チェックのところで確認を受ける。準備のいい夫は自分の医師免許とそれぞれの薬も全て英訳して書類として用意していたのでちょっと時間がかかるも結果的にスムースに入れた。

出国審査が済み、搭乗時間まで約1時間ほど余裕ができた。今回カナダ生活を送るにあたってほぼクレジットカードかソニー銀行で作ったデビットカードで過ごす予定のため、現金のカナダドルを全く持っておらず、さすがにあっちの空港に着いて何かあった時にまずいかな、と夫とそれぞれ3万ほどをカナダドルに換金。109円/ドルくらいだったか、円安がひどくて痛いなあ・・・

搭乗口そばの自販機で名残惜しく麦茶やお菓子を買って搭乗へ。
チェックイン時に夫が細かく子供のアレルギーについて申告してくれていたため、席についてからしばらくしてCAさんがアレルギーのある子はどの子か、なんのアレルギーか、と確認をしにきた。卵や胡桃、カシューナッツにアレルギーがある旨を伝えると、その場ですぐに周りの観客に向かって、「ここにくるみやカシューにアレルギーのある乗客がいる。ナッツを食べる時には(周りに出さないよう?)取扱に注意してくれ」と大声でbriefingをしてくれた。
恐縮に思う一方ではっきりした対応がありがたい。テーブルとかもちゃんと拭いておけ、とwet wipeを提供してくれる。なるほど、こういう対応をするのね〜。
こちらがちゃんと申告してなかったのもあるかと思うけれど、アレルギー対応食は用意してないからmay contain nutsであることは了承してくれ、と言われ、OKする。
もともとものすごく偏食な子でほぼ決まったものしか食べないから機内食も危なさそうなものは食べないだろう、と思ってはいたけれど、ほんと長い搭乗時間、一度も機内食を口にしなかった。今度からはもう少ししっかり機内で食べられるスナックを持っていこう。
上の娘ちゃんは美味しい、と言いつつ提供されたチキンを食べていてよかった。

こども対策としてyoutube premiumをこの期間だけ購読して子供の興味ありそうな動画をタブレットにダウンロードしておいたけど、機内画面ではちょこっとゲームをしたりアニメを少しみただけで、2人ともほぼswitchかtabletを観ていた。機内映画ももはや興味をひかず、タブレットの方が魅力的なのね・・・

ただ下の子が機内画面でアニメを自分で観ようといじっていた時に間違ってCAさんを呼び出すボタンを押してしまっていたようで、席まで来たCAさんにそのボタンは押さないよ、と注意を受ける。子供がそのボタンを押していたことに気づかなかった私は、すみません、迷惑をかけてしまい、この子ったら・・・といった苦笑いをしてしまったのだけれど、it's not funny, emergencyの時に押すボタンなのよ、と却ってCAさんに怒られる。
日本のANAやJALに慣れてしまうとCAさんに怒られる、という対応自体がびっくりすることではあるんだけど、確かにアレルギー持ちと申請しておきながら、その子が呼び出しボタンをいたずらに押しちゃってたら怒られ案件だよなあ、と反省。と同時に、あー、エアカナダの対応ってこんな感じだったよなあ、とちょっと懐かしくも思い出す。

その後も夫が間違えて開けた上の荷物置き場から誰かの傘が落ちてしまった、などちょこちょこ小さなハプニングはありながらも子供達も騒ぐことなく、無事にカナダに到着。
入国審査も「半年の休みとは良いわねえ〜」と審査員に言われつつ問題なく通過。
一方で他の乗客が間違って出口とは違う方向に行っているのをみた係の人が「なんでそっちに勝手に行くんだ!君たちはこっちだ。前の人について行くな!」と乗客に怒鳴っている、日本ではありえない対応を見て、あーカナダに戻ってきた、と実感。日本ではつい「あなたたちの案内や誘導がなってない」と係の人を責める気がするけど、乗客たちもムッとしたり肩をすくめたりすることはあるけどそのままスルーしてしまうくらいがちょうどよいのかも。

空港ではfree wifiが使えたので、空港まで迎えに来てくれるという中国人の友人ともインスタのDM機能を使いながらやり取りをし、スムーズにゲートで会えてよかった。
子供達も荷物のピックアップ時にトレーニング中の探知犬の名刺をもらい、ご満悦。

空港を出る頃は18時を過ぎていたのでそこまで渋滞もなく、スムーズにダウンタウンへ。久しぶりの友人とは車の中で話が弾んで、本当は夕食でも一緒にしようか、と言われていたけど、さすがに長時間フライトの後に子供達が辛いか、とまたの機会に集まることにする。送り迎え、本当にありがとう。

無事に借りた家につき(ランドロードにはすごく早かったね!と驚かれるも)、やっと一息つく。

2020/10/22

リノベ会社選択①

さて、あまり情報を持っていない中でリノベ会社を決めていかなければならない。世のサービスにはリフォーム・リノベ会社を数ある中から紹介する、という仲介サイトもあるようだけど、まったく情報をゲットできない高齢者とかならまだしも、それなりに自分でネットで調べれば情報が出てくる中で、わざわざそのような仲介会社にお金を払う気にもなれない。
それよりかはいくつか自分たちで気になるところをピックアップして、実際に相見積もりなどを取って決めていこう、ということにした。
そこでピックアップしたのが次の会社。

  • リノベる。:Instagramなどに結構広告を載せていて雰囲気が好きな業者。ショールームも家のそば。
  • Den plus egg: ここが手がけているレストランKonkaやTigretが好みであるのだが、ここの事務所も家のそば。
  • 住友の新築そっくりさん:同じマンションで新しく入居してきた人がここに頼んでリノベしていた。
  • Craft:おしゃれだけどちょっと高めな人気のリノベーション会社としてBlue studioがあるけれど、知人はそこにお願いして結果すこし不満が残ったようだったので、それと同位置付けの会社としてピックアップ。

この4つの中から決めていくことにする。
姉家族ももう少しで家を引っ越して空いてしまうことだし早めに決めていこう、と早速まずは、定期的に近くのショールームで無料相談会を開催しているリノベる。に申し込む。
それが2月初めのこと。
相談会当日は他家族も参加予定だったけれどキャンセルになった、とのことで急に貸しきり状態の相談会。それなので、今回の(姉家族の引越しによる)急な展開の経緯やスケジュール感などを後ろで子供たちが騒がしくしているなか、じっくり話せてよかった。
費用感のことも聞かれたけれど、これを正直に答えるべきか悩む。高めの予算感を伝えちゃうとその上限ぎりぎりの価格で提案される可能性もあるし、かといってあまりにかけ離れた低めの額で伝えてしまうと、受けたいサービスが受けられない。
まずもともと相場とか実際どれくらいかかるのかまったく予想もつかないし。
まあ、そこらへんは相手も大体このくらいの広さでこのくらいの規模のリノベをすると、通常このくらいにはなります、とは伝えてくれるけれど、一方で導入する設備でもちろん額はどんどん変わっていく。
通常は中古住宅購入から検討する人が多いらしいので、不動産分野ともタッグを組んで案内するらしいけれど、今回はすでに持ち家での話なのでそこの案内ははしょってもらい、「リノベる。mine」という手持ちの住まいをリノベーションする部門のサービスを案内してもらう。

このサービスとしては以下が特徴。

  1. 1回目の相談・設計時点から引渡しまで一貫して建築専門スタッフが対応。
  2. 多彩なデザイン提案(累積2,000件以上の実績があり、こだわりに応じたプランやさまざまなニーズに応える、とのこと)
  3. ITを活用してコミュニケーションをとる。専用アプリで施工中のやり取り・確認を行えるとのこと。またスマートハウス提案もできる模様。
  4. スピード施工の可能。無駄のない設計施工一貫体制や現場体制、施工管理システムで一般より早い出来上がりが可能とのこと。
  5. 設計・建築以外にインテリアや引越し、仮住まい、FP手配など希望によって多方面からサポート可能
  6. 充実のアフターメンテナンス(工事箇所は2年のメンテ保証、住宅設備は10年のメンテ保証)

また、スケジュール感としては以下が一般的。

  • 最初のヒアリングから設計プランの提案・現地調査、かつ概算見積もりの提案をして、契約発生までの相談期間。他社と比較している場合は他社と見積もりが出揃うようスケジュール感を合わせる。
  • 契約後、設計プランの詰めと大まかな仕様決定の設計期間。数回の打ち合わせと、並行して各設備のショールーム見学、仕様の決定、かつ修正見積もりの提案など、実際の工事が始まるまで1-1.5ヶ月
  • 実際に着工して数回の確認を経て引渡しまでの工事期間。通常1.5-2.0ヶ月。
うちの場合は特に完成を急がないのでスケジュール感は特に気にしないけれど、10年のメンテ保証などは手厚いかな。
リノベの進め方ってこんな感じなんだね~、と初心者らしくうなずきながら、まずは話だけいろいろ聞いてショールームを後にしたのでした。

2020/09/30

リノベーション ウイッシュリスト

さて、リノベーション業者を決めなくてはいけない一方で、では実際にどのような改築を行いたいか考える。
お金をかけないためにも姉の家の間取りはそのままに、せいぜい壁紙や水回りのリフォームだけで済ませようかとも迷ったのだけれども、私たちの現在住む家と同じくらいの築年数とは思えないくらい汚い!
リビングの壁紙にはいろんな汚れが飛び散り、キッチンのコンロやファンには真っ黒な油や汚れがこびりつき、どこの部屋のフィルターも一度も掃除したことがないと思われるほど真黒にほこりやちりがたまってる。
ガスや防火器具の点検に人が来ても、部屋が汚いから、と断っていたようで設備自体も不安だし、狭い独立型キッチン(一番気にいらないポイント)に不必要な広さのお風呂、うす暗くて狭い廊下に一度も使ったことのないという和室の掘りごたつ、また家自体は決して狭くないのに、3人も子供がいながら小さく設けた1つだけの子供部屋などいろいろ気になる点が多すぎる。

特に在宅勤務となっている今は家で過ごす時間がさらに長くなっているし、1分でも無駄にせず家事を回したい身としては動線をとにかくよくしたい。
今後きっと最低でも10-15年は住むわけだし、そのなかでいろいろ不満ポイントが多すぎる家で毎日を過ごすのはかなりストレスとなりそうで、ここはフルリノベ決行!

いざそうなると、俄然、こーしたいあーしたい、といろんな欲求が出てくる。
夢を見るだけならタダだしね。
ということで、実行可能性や金額の点は考慮せず、とにかくこういう間取りにしたい、設備いれたい、といった希望をリストにまずは羅列してみた。

  • 現在は小さな独立型キッチンで、リビングとは別の所にあるが、壁ごと取り除いてオープンキッチンにしてリビングに面して家族の様子を見られるようにする。キッチン後ろ側通路を広くしたい。
  • システムキッチンまたはセミオーダーキッチンなどを検討。なるべく木の雰囲気のもので天板はステンレスで。食洗機は必須、ディスポーザーもあればなおよい。ガスオーブンはスペースとの兼ね合いになるがビルトインオーブンをつけられるか
  • キッチン前は今の家で使っているダイニングテーブルを置いて集いの場に
  • スペースがあればキッチンにカウンターをつなげて子供が勉強などできるようにする
  • またはキッチン横に小さなスペース(テーブル)を作って、レシピ本などを置いたり、座ってちょっとした作業を行えるようにする。
  • トマトや海苔をあぶりたいし、マシュマロを焼きたいのでガスコンロで。でもやっぱり掃除を考えるとIH?
  • パントリーが欲しい(通常食材、ストック食材、製菓材料が入れられるスペースが欲しい)
  • 炊飯器、ケトル、炭酸水メーカー、電子レンジが置ける食器棚(キッチンカップボード)がほしい。それとも現在の住まいのカップボードを持っていくか。
  • キッチン横壁はキッチンツールがかけられるようにマグネットタイプで手入れのしやすいものにするか、雰囲気がよく消臭等にもつながる大谷石にする?
  • 子供部屋はリビングとつないで気配が感じられるように、リビングとの間に内窓をつける
  • 子供部屋は一部屋にするが、将来的に本棚などの仕切りでそれぞれのプライバシーが確保できるようにする(造作で子供用のベッド、机は作る?)
  • リビングに床暖房をつける。エアコンとの使用度合いも検討。
  • リビングにはソファはしばらく置かないが、将来的におけるくらいのスペースがほしい
  • リビングフローリングはオークやウォルナットなどの、現在の住まい同様のダーク茶褐色を希望。りゃんこ張りも検討する?重すぎる雰囲気にならないように壁色とのバランス注意。ペットを飼うことも考えた素材にすべきか。
  • 壁の色はライトグレーを検討。広く見えるように天井は白で(高くみせるためにコンクリートむき出しか、ダウンライトがつけられるようにクロスをつけるか)
  • ハンモックをかけられるようにする?
  • アートレールやハンギングプランツのフックも付けてもらうか
  • リビングドアは木製にし、ガラスをはめ込むが指紋が目立たないもの。
  • リビングのサイドに、もう一つテーブルを置いて、子供の勉強スペースにするか
  • テレビはなくし、リビングはプロジェクターでネット動画を見られるようにする?
  • その場合、スピーカーも設置するか
  • 室外機の数を減らすためにもリビングのエアコン暖房が子供部屋に行き渡るようにして、暖かさが足りない場合は子供部屋はオイルヒーターなどで対応したい
  • 隣家に接する側のリビングの窓は刷りガラス等などを用いて視界を遮ることができるようにする。
  • 現在の和室部分は必要に応じて閉じられるようにして書斎(在宅勤務対応)かつゲストルームとして来客が泊まれるような仕様にする(押し入れなどはそのままにする、畳も維持?)
  • 和室はそのまま使うとして、襖、障子、畳の張り替え、かつライトをアンティーク和室系にして統一。押し入れ内に着物収納棚を造作する?
  • 床の間部分をゲストが荷物置きとして使えるスペースにする
  • なるべく廊下をなくして部屋通しをつないでスペースをセーブ
  • または廊下を作る場合には廊下に収納(本棚、パントリー、クローゼットなど)を設けたい。廊下の電気は明るいものに。
  • 玄関は広くとり、十分な収納量のシューズクロゼット。またはスペースに合った靴箱(上に置物などを飾れるようにする)
  • 玄関にハットハンガーを置きたい。
  • 玄関に外套や仕事鞄、エプロンをかけられるところがほしい
  • 玄関にキーホルダーや眼鏡をかけられるところを設ける(シューズクロゼットの扉?)。またスーツケースや季節家電も保管できるスペースを作りたい。
  • 玄関正面に絵が飾れるようにする
  • 玄関に全身鏡が欲しい(シューズクロゼットをその仕様にする?)
  • 玄関左手にすぐに手洗い場を移した方がいい?その奥に浴室を設けて視界を遮られるように
  • 浴室は現在の住まいと同じくらいの大きさは確保し、洗面台の収納も大きいものにしたい。浴室スペースを少し小さくして洗面室を拡大するか。
  • 洗面台はタイルなどで装飾できるようにしたい。
  • お風呂は高機能なものでなくてよいが、カビの生えにくい新素材などあれば検討したい。浴室乾燥暖房機能も付ける。
  • 採光のために浴室に窓は設けたい。ただ却って掃除が大変になるか
  • ドラム式洗濯機の上には収納棚を造作して洗濯洗剤やタオルを収納できるようにする。
  • トイレは現在の住まいと同じくらいのスペース(掃除がしやすい大きさ)で。トイレットペーパー、ティッシュ、掃除用品、日用品などを収納できる棚を付ける。
  • 手洗い台も設置する
  • ウォッシュレットは掃除がしやすいようにふちなしがいい。
  • トイレに花瓶などを飾れるように飾り棚をつけたい。絵などを飾りやすいようにアートレールまたは対応しやすい壁素材にする。
  • トイレの壁紙は花柄などちょっとチャレンジしてもよい。
  • ウオークインクロゼットで夫婦の服がすべて収まるようにする(現在の洋服量を把握して、その長さの分のハンガーポールを設置、鞄を収めるスペースが欲しい)
  • マスターベッドルームの仕様は?予算が許せば、採光、柱の関係上、マスターベッドルームのあるところに洗面、浴室を移動し、マスターベッドルーム、ウォークインクロゼットを現在の浴室の所に移動する
  • そのままマスターベッドルームを使うなら柱をうまく装飾する(色の変更、絵を飾る)
ざっと思いついただけでもいろいろある。リノベーションも人生そんなに何回もやるものでないし、金額ともうまく妥協しながら楽しんで進めていけるといいな~。

2020/09/19

リノベ進捗 会社検討

さて、急ではあるけれどリノベをするとなったからには決めることがたくさん。
まず会社を見つけなければならない。
といっても、会社を選ぶだけでもいろんな形態があるわけで。
大手ハウスメーカーのリフォーム・リノベ部門がてがけるものや地元の工務店、設計・建築事務所などなど。

経験者の意見を聞いてみたいところだけど、周りにそこまで該当者がいない。
実家の親が、知人にTOTOのリフォーム部門を紹介されて、キッチンやフローリングの張り替えなどを行ったけれど、それは自分たちで探すのも面倒だし知り合いの提案をそのまま受け入れたということらしい。親自体は特に不満もなく、「ちゃんとアフターケアもやってくれるのよ~(当たり前のことなのだが)」などと言っていましたが、こちらとしてはどうしても「TOTOは水回りには強いんだろうけどフルリノベは果たしてどうなんだろう?」と疑問を感じてしまうし、他を調べずしてただお願いする気にはならない。
今回リノベーションするのがへーベルメゾンの1室であることもあって、へーベルハウスのリフォーム部門への依頼も検討しようかと思ったけど、へーベルと言えば地震に強いあの頑丈さ、強固な躯体が売りな一方で、それを優先するためか決しておしゃれとは言えない見かけ・デザインが特徴でもある。
へーベルのリフォーム部門のサイトを除くと、案の定、あまりおしゃれとは言い難い事例集が多い。外側躯体の部分をすべて壊して建て直す、とかならまだしも、今回は内装を取り外すだけだからなあ、とやっぱりそこも決めかねる。

さてどうしよう?と思っていたところに、なんと仲良くしている隣人家族が、今の家が手狭なこともありウチ同様、近所に中古マンションを購入してリノベしてそのうちに引っ越し予定だという。
「どこの会社に依頼するの?」と聞いたところ、ご主人がアート関係の仕事をされてもともと色んな業界に顔の広い人なのだが、知り合いに建築家の谷尻誠さんがいるとのことで、彼の設計事務所に依頼するという。
冒険的な取り組みで彼の事務所の若手に好きなようにさせる、といった形だそうなのだけれど、よかったら紹介するよ、とのこと。
夫はもともと谷尻誠氏が書いた、Changeという働き方改革の本を読んでいて、感じるところがあったようだし、第一線で活躍する建築家に依頼できるなんてめったにないチャンスだからかなり心が揺らいだのだけれど。
ただ、やっぱり事例集を見ると(当たり前なんだけど)おしゃれ(すぎる)!
決して私たち家族はオサレピーポーという感じではないし、敷居が高いというか、なんとなく私たちの雰囲気でない気もする。
しかも彼のもつポリシーの一つに、生活に不自由さを残して自分で考える力をつける、といったようなものがある模様。その考え自体はかっこいいし、立派だと思うのだけれど、さて果たして、共働きでまだ小さい子供2人いる私たちの生活はどうかというと、毎朝子供たちを起こしてご飯を食べさせ、家事をしながら準備して、学校や園に送り自分たちも出勤するまで一息つけることもなく、1分も無駄にできないようなバタバタぶり。それは仕事が終わって子供たちを寝かしつけるまでも同様。
とにかく少しでも時間に余裕が出るようにと、時短につながる家電ならあまり躊躇せず買っていいと思っているし、動線だって重要。少なくとも子どもたちが身の回りのことを自分でできるようになるまでは、便利さというものを重視してしまう。
なので、後ろ髪ひかれながらも今回のご紹介は辞退。

結局、ネットによく広告があがっている、おしゃれな事例集が多くなんとなく雰囲気が好きだったリノベ専門会社と、同じマンションの他の住人が以前に大手ハウスメーカーにリノバを依頼していたことを思い出し、その会社の2つで検討することにした。

2020/09/15

Renovation plan

あまりにも更新していなかったブログ、本当はちょこちょこ行っていた旅行イベントや日々のちょっとした出来事や不満、コロナ禍での生活などをアップしたかったのだけれど、相変わらず時間に余裕のない日々で中々難しい・・・

そんななかで自分の記録のためにもこれは日記で残しておこう、と思ったのが、コロナ禍前に急にあがったリノベーションプランの話。

今住んでいるマンションは駅近で設備も整い、間取りプランや建物の外観も結構気に入っている。大きな公園の目の前にあるので借景が楽しめ、東京にいながら自然環境がよい。春は鶯に桜、夏は蝉に新緑、秋は鈴虫に紅葉、また、早朝の草花の湿った匂いや夜のフクロウの鳴き声など、五感で一年中自然を感じることができる。まだ小さい子供達の遊ぶ場所に困ったら目の前の公園へ連れていけばよいし、大人は花や緑を見てリフレッシュ。
同じマンションの人たちとも良好な関係を築けており、特に同じフロアには年の近い子供たちが多いのもあってお互いにしょっちゅうやり取りして助け合って生活していて、ここから引っ越すことはあまり考えていなかった。
ただ2LDKで多少手狭であり、今でも物が多いのにこれから小学校生活が本格的になったらさらに物が増えて収納どうしよう、もう少し家が広ければなあ、なんて贅沢な悩みももっていて、子どもが小さい今はいいけれど思春期を迎える将来は部屋を別々にした方がいいだろうか、それにはスペース足りないなあ、どうするべきかなあ、なんてぼんやりと思っていた。

そんな時に、近所に住む長姉家族が、これまた姉の隣に住む両親と同居することに決めたという。今年1月終わりに挙がったなんとも急な話。
詳しいことは省くけれど、今後親に何かあって相続の事態が発生した場合、住んでいる場所柄、現状ではとても支払えない規模の相続税が発生しそう、というのは何となく皆で予想していたのだけれど、特段何の対応策も取っていなかった。
それが2019年7月に相続法に変更があったに伴い、これにうまく対応すれば節税につながるかも、とのことで、相続法のうちの配偶者居住権と小規模宅地特例減額制度を活用してみよう、ということになった。それが親と姉の同居案につながる。

小規模宅地特例減額制度は、相続人と被相続人が同居することによって適用できる減額制度。つまりは今回親と長姉が同居することがほぼ決定したということは、必然的に親が住んでいる一軒家は長姉が相続することが前提になっている。
これについては他の姉妹たちは、「え?こっちに相談なしに、もう長姉が相続することが決定しているの?」という疑問ともやもやを感じざるは得なかった。ただ、海外に住む姉妹については日本に戻って親と同居するのは現実的ではなく、東京にいる私にしても親の近所に住むのは構わないけど同居するのは辛いな・・・と思ってしまうところがあり、親との同居に抵抗のない長姉の存在は一方でありがたく、結果的に現状ではとても払えない相続税を抑えることができ、家を手放さずに済むのであれば、ということでそれなりにスムーズに皆でこの案に賛同。

普通はこの点だけでも兄弟・姉妹間で争うことの多いようだけれど、うちの場合は他の姉妹が海外生活だったり、それぞれ働いて自立できているというのが幸いしたのかな。
親は以前から信託銀行に依頼して遺言を作成・保管しており、今回の相続の点を改めて遺言に含め、事前にその内容を娘たちに公開・共有しておこう、と、遺言信託の場を設けたのだけれど、同席する信託銀行の人は9割の確率で争いの元になるので公開しない方がいいです!と親に強くアドバイスしていたらしい。
ただ海外から急きょ帰国していた姉妹含め皆遺言信託の場で長姉が相続することに異論なし、の意志を示していて、信託の人もびっくりしていた。

長姉自身も強欲ではまったくなく、むしろ欲はない類に属するので、こちらもまあいいか、とOKしたというところもあるんだけど、ただ姉はどちらかというと世間知らずかつお金の流れに疎く、また周りが見えなくなって一つのことに入れ込んだりするきらいがある。なので家の管理に際して大きなお金の動きがあったら常に他の姉妹に情報共有しろ、(宗教団体含め)勝手にハンコなどは押さないでよ!など一応ぎゃーぎゃー皆で言っておきましたが、財産管理がちょっと不安・・・。

上記の流れで、1月末に起きた急な提案に、善は急げで3月には姉家族が親のところに引っ越そうということになり、姉の今住んでいるところが空くことになった。
姉が住んでいたマンションの一部屋は姉の持家であり、私たちの現在の住居よりだいぶ広い。
そこで、もし構わないのであれば・・・ということで姉の家に私たちが引っ越して住まわせてもらうことになった。今の住まいを離れるのは少しさびしいけれど、スペースの問題が解消するのは本当にありがたい。

引っ越しを検討するにあたって姉の家をのぞかせてもらったのだけど(それまで、散らかっているとの理由で姉妹でも姉の家に入る機会はほとんどなかった)、確かに家の管理の苦手な姉だけあって、築年数は私の家とほぼ変わらないはずなのに汚い!そのまま引っ越して住める感じではない!
また、家族間はすべてオープンであるべき、という姉の強いポリシーによって、家のレイアウトも、子供が3人いるのにほぼプライバシーがキープできない部屋の間取りになっていたり、料理嫌いの姉の要望でキッチンはとにかく小さめに作られており(!)、またお風呂の浴室部分は子ども3人洗えるようやたら大きくな設計になっていたり(掃除が大変になるだけなのに・・・)、いろんな点でとにかく私の住みたい家の方向性と異なる。
少なくとも子供たちが高校卒業するくらいまではこの家に住もうか、という話になっているし、ここは出費を覚悟してでも住みやすい家になるよう改装したい!と夫とも話してリノベーション決定。
人生初のリノベにトライすることになったのでした。

2018/06/08

Routine

あまりにも長いことブログをアップしていない。。
たまに読み返すと「ああ、あのときこんなことがあったな」「そういえばこういうことを考えていたな」など懐かしく思いだす内容もあり、特に皆に存在を知らせていないブログではあるけれど、個人のオンライン日記として重宝していた。
そういった意味では、会社の人とちょこちょこつながってしまったこともあって、もはや新年の挨拶やちょっとした旅行先の写真などうわべのものしかアップできないfacebookよりも好きなんだけどねえ。
Instagramも手軽だし写真を見返すことで簡単な日記機能も果たすから好きではあるのだけれど、こういうこと考えていたな~という当時の心境部分まではちょっと辿りつかなくて。

とは言いつつ、今の生活だとブログの時間が取れない。
とにかく、一息つくという行為自体が難しい。

ここ数年の平日の過ごし方と言えば、朝6時くらいに起床して、朝食の準備をし子供を起こしてご飯を食べさせ、家を掃除し(と言っても、ルーロとマキタを併用しているので大分楽だけど)、食洗機をかけ、洗濯物を畳み、ゴミだしをして、その合間に子供の登園準備をさせ、自分の身支度もし・・・などと分単位の計算でノンストップで目の前のことをこなしていたら、あっというまに外出時間の8時過ぎになってしまう。
バタバタと子供二人を園に送り出し、そのまま出社して、16時半まで時短勤務し、子供を園からピックアップして帰宅すると18
そこからお風呂を沸かし、夕飯の準備をして子供二人と風呂にはいり、夕飯を19時半くらいから食べ始めればごちそうさまをする時間もあっという間に20半近くになる。
夕飯の片付けを終わらせ子供の相手をして、21時半くらいまでに寝かしつけ・・・として、その後やっとほっと一息つきたいところだけど、現実ではそのまま子供と寝落ちてしまうことが多々。
夜中1, 2時くらいに起きて残っている家事をしたりちょっと自分の時間を作ったりできることもあるけれど、どちらにしろ次の日は朝6時くらいには起きてまた同じルーティーン。平日は本当に毎日この繰り返し。
週末は週末で子供の習い事に連れて行ったり、子供と公園で遊んだり、さらにトイレ掃除など平日行わない家事やごはんの作り置きもしたりして、これまた余裕がない。
一週間を通じてなかなか自分の時間というのが作れず、この久しぶりの投稿も会社の昼休みにこそこそ書いている。

夫は協力的なので、上に書いた家事だって、たとえばゴミだしとか洗濯物のたたみや夕飯の片付け、お風呂掃除は率先してやってくれるし、別々の園に通っている子供の送りも朝時間があれば一人を担当してくれ、本当にありがたいし助かっている。
それでも夫婦協力体制がかなり整っているはずの私たちでもてんてこまいで回している感じ。

この生活もきっと後数年だけの話で、子供に手にかからなくなればきっとこの時期を懐かしく思い出すのだろう、と思いつつ、同じことだけを繰り返してあっという間に日々が過ぎてしまう今現在は、どうやったらもうちょっと自分になにかインプットできるのだろうか、とうじうじ考えちゃうところもある。
もともと遅読なのもあるけれど、まともに書籍を長いこと読んでおらず、購読している電子版の新聞もせいぜい朝の電車のなかで一面と社会面をチェックするくらいで。

同じ毎日のようでも子供は日々成長していて、いきなり大人のような物言いや思考をしたり活発に動いたり。
それらの成長っぷりには目を見張るところがあるし、言うことやること本当に可愛かったり、一方でわがまますぎてそのきかんきにこちらも困り果て、キャンキャン子供に対して注意ばかりしている、と一日のサイクルのなかでももちろんアップダウンあるから、変化の激しい同じ日々という感じでもちろん刺激もあるのだけれど。
今はその一日一日を楽しむ時期、子供と一緒にいることに集中して、他のことはあっさり諦めればいっそすっきりするのでしょう。
あまり欲張りすぎず、子供目線で子供と一緒に楽しみ、一緒に怒り、この貴重な時期に専念すべきなのだろうね。

2017/12/22

第一ラウンド

少しはブログにつらつらと書きたいな~、と思いつつも9月に育休より職場復帰してから全くその余裕がなくなってしまった。

職場復帰すると自分1人だけの時間ができて心の平穏が保てる時間が持てる一方、家にいる時間は限られるのでその間の時間はまさにhectic
基本的に平日の1日は、起床から出社まで、出社から退社まで、退社から子供と一緒に就寝、の3つのラウンドに分けられるのだけれど、やはり第1と第3ラウンドの時間は息つく暇もない。

毎日同じことばかりの繰り返しで、自分自身の成長とか習得は全く感じられない一方で、日々なんとかやりこなした感はある。
こんなバタバタな日々もきっと子供が小学校に入るころには終わるはずで、後々懐かしく振り返るようになるんだろう、とそれを期待して、それぞれのラウンドの詳細を以下にメモ。

1ラウンド
・まず6時半に起床して、ばばばっと洗顔、保湿を済ませ子供2人の朝食の準備。
・起きた子供のおむつ替えをしたらテーブルに座らせ、上の子がご飯を食べている間に布団を片付け、ロボット掃除機をオン。
・登園に必要な物を子供のリュックにつめ、下の子にご飯を匙で食べさせながらその合間に保育園の連絡帳に前日の夜などにあった出来事を書き書き。
・上の子がのろのろ食べている間に自分の化粧をがーっと済ませ、簡単なヘアセット。
2人の体温を測り、食べた物や降園予定時刻などを連絡帳に記入。
・ロボット掃除機を適当な位置に再配置してかつ届かない場所はざっと掃除機をかける。その間に夫がやってくれることが多いけれど、前の晩に乾燥機にかけておいた洗濯物をたたんで片付けて、洗面所やお風呂のごみをひとまとめ。
・子供をなだめすかしながらなんとか食べ終わらせて、顔や手を拭いてクリームを塗って登園用の洋服に着替えさせる。
これをなんとか8時までに済まして810分くらいには家を出たいのだけど、いちいち子供がぐずったり、他のことに熱中し始めたり、出る間際にウンチをしたりするので結局出るのは8時半近くになってしまうことが多い。
・子供二人を自転車の前後に乗せて自転車で10分くらいの園に登園。園でも再度熱を測って、お支度をさせて先生に伝えるべきことを伝えてばたばたと後にする。
・自転車を駅前の駐輪場に停めてそこから約40分弱くらいの会社へ出社。

これが第一ラウンド。

本当なら9時には出社したいのに結局いつも915分は過ぎてしまう。
フレックス勤務対応であるので問題はないものの、もし今後業務量が増えて出張などが出てきたら対応できるのだろうか、と不安になってしまう。
8時や8時半の定時には必ず出社、という会社などに勤めていたり、出勤に1時間半かかるといったお母さん方はいったいどうやりこなしているのだろう。
もし私が朝5時半などに起床を早れば済む、というのだったらそれを解決策に選ぶけれど、結局は子供がご飯を食べてくれなかったり洋服を着替えるのにぐずぐずしたり、で子供の行動がボトルネックになることが多いからなあ・・・
さすがに子供を5時台とか6時に起こすのはかわいそうだし。

なんとかやりこなしているけれど試行錯誤の日々です。

2017/07/10

ブルブルの大冒険

2歳半頃からアンパンマンファンとなった娘は3歳5ヶ月となった今でもやはり大好き。
日テレが金曜の11時から11時半という、いったい誰がみるんだ、という時間帯に放映するので、予約録画したものを毎週楽しみに観ている。
そのなかのCMで今夏上映のアンパンマン映画「ブルブルの宝探し大冒険」の宣伝をしており、そのCMをみるたびに「ぶるぶるに会うー!ここに行くー!」と騒ぎだす。
3歳で映画は早いかな、とも思ったけど、このアンパンマンへの情熱がいつプリキュアなどに移行してもおかしくなく、来年の今頃には興味を失っているかもしれない。ならば行きたいという今のうちに、と映画鑑賞に行くことを決定。

家ではアンパンマンは最初から最後まで観ることができてもドラえもんなどは最後まで集中力が続かない。果たして映画なんて観られるのか心配だったけれど、さすが小さい子対象の映画、劇場で一緒に踊ったり歌ったり、子供が音を立てるのは全く気にしなくていいらしい。そうじゃないととても映画館なんて3歳児無理。
近くの新宿でもよかったけれど、9時台の上演がある品川だとちょうど暑い日の午前中を過ごすのにちょうどいい。新宿とは違って空席もたくさんあるし、映画館すぐ隣に子供も食べやすいフードコートがあるし、品川鑑賞で決定。
品川駅でこっそりバタバタと朝食パンを買って映画館へ。
館内では100cm以下対象の子にキッズシートも貸し出してくれるし、なんと上映中も危なくないように暗くしないのね。暗くしなくても鑑賞には全くの支障なし。普段でも明るいままでもいいくらい。
また、うるさくしていいとはなんて気楽なこと。上の娘にパンを食べさせながら、出てくる登場人物の説明をし、また息子君にも授乳しながらのんびり観る。

日本では上映中は静かに、とのルールが厳しくて、なんだか予告編のときまで静かに観るべきか議論もあるよう。でもずっとしゃべり続けるというわけでなければ、ルールでなく映画そのものを純粋に楽しむ感情の方を優先していいと思う。
ずっと前にwater boysを日本とカナダの映画館それぞれで観る機会があった。
その違いとして、コメディ映画でありながら日本では最初から最後までシーンとしていたのが印象的だった。ブホッと吹き出す声も途中で聞こえてきたし映画そのものが面白くなかったというわけではないと思う。でも声をあげて笑うのを日本では皆我慢していた感じだった。こうなると本当は100%面白いはずのものでもその75%程度しかその面白さを実感できなくなるというか。
一方でカナダではそこまでウケなくてもいいだろ、というくらい客席の至る所でワッハッハーと大笑いし、好きな場面でヒューッと口笛吹いたり、存分に楽しんでおり、本来面白さとしては100%程度のものでも120%くらいまで楽しんでいた。
でもこういう小さな姿勢の違いが普段の生活のストレスを減らすのにだいぶ役立っているんだと思う。
日本人気質として難しいのかもしれないけれど、映画館としてもかちんこちんに観るのでなくもっと気楽にオープンに楽しめる場をもっと提供してほしい。劇場参加型の映画も増えているというけれど、例えば好きな食べ物持ち込みOKで少しくらいの騒音ならお咎めなしのところだったり。たちまち経営難に陥ってしまうのだろうか。

ブルブルの映画自体は子供たちが飽きないよう1時間程度の短い映画。内容も映画29作目となると必然的にそうなってしまうのか、それとも一緒に観る大人向けへのサービス精神なのかいろんなもののパクってる気もしたけれど、ちゃんと勇気と愛と優しさを盛り込んでいる。
個人的には、ところどころにラピュタと走れメロスのデジャヴュが。
娘も楽しんだようで最後の方は最後列の席から最前席までひとり移動して乗り出して鑑賞し、終わった後も「もう1回つけて〜」と駄々をこねたのでした。

2017/07/04

育休明け解雇ニュースの件

昨日見たニュースで、育休明けの解雇は無効であるとした女性の訴えが認められたというものがあった。海外の科学誌出版社の日本法人となれば、まあエルゼビアであったりシュプリンガーであったりワイリーの名前が挙がってくるのが妥当なところ。
育休明けにインド転勤または大幅な年収の減額という字面だけみると、まあなんてブラックな会社だろう、と思うのが普通の感覚ではある。
でも新聞はいかに面白く注目をひくタイトルをつけるか、というところに力をかけその裏については書かないことも多々。

個人的な印象としては通常このような外資系出版社では女性社員が多く働き、また欧米の感覚を取り入れないと仕事を回していけないという点もあり、結構労働環境が整っているところが多いように思う。
産休・育休の取得、また職場復帰後の時短勤務や有給取得も自分の権利として堂々と取得でき、本社には匿名でcompliance reportできる部署が設けられていたりcompliance研修もあったりするから、セクハラ・マタハラなども一般的な日本企業よりは少ない印象。

ではもし労働環境がそれなりに整っている会社で、ある人が解雇を言い渡されたとしたら、やはりその人自身に解雇されるそれなりの理由があると考えるのも一方で普通の感覚。
会社の秩序を乱したことを理由に、とあるけれど、例えばこの女性が同僚をいじめ抜いて同僚を他の部署に嫌々行く羽目にさせるような人だったり、この女性が情報を他に共有せず同じチーム内で仕事をしていくのに支障を生じていた、などという可能性だってあるかもしれない。自分は仕事ができると過信してその場の空気を読むこともできず、融通が利かないためにクライエントに迷惑をかけていたということだって考えられる。
会社としては彼女の産休・育休は本当は関係なくて、純粋に会社の業務運営に支障を生じるからかねてからクビにしたい対象であったのかもしれない。
いろいろなものが積み重なってクビという決断に至ったわけだけど、産休明けにクビにしてしまったことで育休法と照らし合わされ会社が負けたという会社のドジ。今回は彼女の雇った弁護士が優秀だったんだろうなぁ〜。

例えどんなに問題を起こす人であろうと簡単にクビにはできないというのが今の日本の会社。IBMでも、業績が悪くてクビにされた社員が、「他人の仕事に支障を生じることはあっても会社に回復困難なほど損失を与えたとはいえない」という理由で解雇が無効になったものね。
55歳の男性社員というしバブル期の採用か〜、きっとかなり仕事できなかったんだろうなあ、と勘ぐってしまうけれど、会社に利益を与えないという理由ではもはやクビにはできず、大きな損失を出さなければずっと雇用してもらえるという・・・
回復困難なほど損失を出さないとクビにできないとは冗談じゃない、経営陣でなくてもそのスタンダードはちょっとおかしいだろ、と感じてしまう。
クビにできない場合、大京やsonyのように窓際部署を作ってそこに送るという対応のところもあるけれど、それはそれで社員を生殺しにするような非道な会社というレッテルを張られてしまう。
休職させてなかなか復帰させないという手法をとる場合もあるけれど、それで給料を払い続けるというのも会社の損失ではあるし周りの士気にも影響してきそう。社員を不当に扱うことはもちろん許されないし、サポートするシステムを作ることは必要なんだけれど、会社も慈善事業をしているわけではない。
アメリカのようにやたらめったら簡単にクビ、というのは問題ですが常に適度な緊張感を保つためには、本当に問題ある人をクビにするという選択肢は日本の会社にもあるべきだと思う。その判断は本当に難しく間違ったことはできないから、クビにする際にはもちろんトップ層、上司だけでなく人事や周りの同僚などすべての意見を慎重に取り入れながら行う必要はあるけれど。

しかし解雇無効となったこの女性が職場復帰するとして、職場での取り扱いはどうなるんだろう。皆腫れ物に触るような感じになってしまうのかしら?
もし職場で今まで上手にやっていなかったのであれば、彼女の上司にも同僚にも部下にもなりたくないという人たちが出てきて不思議ではないし、部署内の士気はかなり影響を受けるでしょう。彼女に振り分ける業務内容やその量もどうしたものか、それらに悩まされる労力もまたちょっとエクストラな会社の損失。

キャベツ人形

11月生まれの息子くんももう8ヶ月。
2人目はその傾向が強いと聞いたこともあるけれどやたら愛嬌がいい。
ニコニコ周りに笑いかけ、みんなの人気者。

上の娘は赤ちゃんの頃からそんなにニコニコせず、むしろ常に眉間にシワを寄せている感じだった。八方美人タイプの親としては、この愛想のなさもむしろカッコよくて悪くないか〜、などと思っていたのだけれど。
でも笑顔を所構わず振りまいている息子をみると、やはり愛嬌の良い人の方が確実に人生得することは多そうだな〜と感じる。皆が警戒なく寄ってきて息子に可愛い、可愛いとちょっかいをだし、その度に傍らの娘の顔がちょっと真顔になるという。

姉のところの甥っ子兄弟も同様に対照的で、上の子は無愛想、下の子は結構フレンドリー。二人とも実家に顔を出してはずーっとひたすらスマホでゲームをしており、やっていること自体は同じなのに、部屋に現れたときの挨拶で、上の子はむすっとしたまま、下の子はちょっとにこっとするというその小さな違いだけでこちらの心証も変わってきてしまうというもの。
ウチの娘も将来その点で苦労する羽目になるかもしれず、その不公平さ(印象によって人の待遇が変わってくるという、ある意味公平ともとれるのだろうか)にくじけたりひねくれたりしませんように。親ですら既にひねくれちゃいそうになっているところはあるのだけれどね。

息子くんは特におばあちゃん達に人気。どうやら安心感を覚える顔らしい。母親の70代の親友も、息子くんを抱きながら「ほっとする顔やわ〜、このごろは洋風の綺麗な顔ばかりの子が多くてかなわんわ」と可愛がり、なぜか息子くんを「ゲンちゃん、ゲンちゃん」呼んでいた。たしかにゲンという名前は彼のでーんとした雰囲気に合っているかも。
また、最近も息子君をベビーカーに乗せて歩いていたら着物のおばあさんが近寄ってきて、「まあ〜、健康優良児ねえ、なんて可愛いんでしょう。やっぱり赤ちゃんはこうじゃなきゃ。スタイルのいい赤ちゃんなんて赤ちゃんじゃありません」と2回ほど繰り返し、最後には息子君の足の裏をチュッチュッ💋しながら去っていった。
息子君人生最大のモテ期だな。
でも意外にも人気はお年寄りのおばあちゃんの間だけでなく、デパートにいけば綺麗なお姉さんに話しかけられたり、駐車場係の中年のおじさん2人が可愛いなあ、とのぞいてきたり。
ハワイにいけば東洋人にも欧米人にもso cute!だの、so adoreble~の連発。
はて、西洋人にもウケがいいとは意外、これは赤ちゃんの笑顔の効力だけだろうか、と不思議だったところ、はたと「あ、キャベツ人形に似ているんだ」と思いつく。なるほど、それなら確かに海外ウケもいいかもなーと思ったり。

フォローしているカナダ人のインスタで自分の赤ちゃんをアップしている人がいるのだけれど、その赤ちゃんがまさにキャベツ人形!可愛くてフォロワーが多いのも納得。あの魅力はuniversalなのね。
子供の頃はキャベツ人形がちょっと怖くてちっとも可愛いと思えなかったけれど、年をとるにつれてじわじわとあのぶちゃ可愛さが好きになってくる。あのまんまるしたほっぺや、ちんと上を向いた鼻、つぶらな瞳が今は可愛い。
そうなるとまたバカ親ぶり発揮でついつい人形が欲しくなってしまうという。
キャベツ人形にも、金髪碧眼だの、hispanic系やafrican american系だの色々選べたりするけれど、asianのカテゴリーで選んでしまうとやたらつり目のムーラン系になってしまう。なのでbrown hair, brown eyeタイプで検索したら少ししっくりするのをヤフオクで発見。
早々に娘が髪をはさみでちょんぎってしまい可哀想なことになったので、髪の毛や洋服を用意してあげたいところ。しかも友人まで人形をプレゼントしてくれご満悦の息子君。




2017/06/13

クリーンデンタル

もともとあまり物事に執着しない性格もあって、小さい頃からアイドルに憧れたり芸能人に夢中になった記憶がない。ファングッズなども買ったことがない。
なので有名な芸能人を採用してるCMをみても、「みんなこれを見て買うんだろうか、ギャラばかり出て儲けが少なくなりそうだから、金をかけずに印象に残る面白いCMを作った方がいいのに〜」などと思っていた。
例えば軽自動車のCMに渡辺謙や綾瀬はるかを使っているのを見ても、本人たちは実生活では絶対軽には乗っていないだろうから何となく違和感覚えるし、渡辺謙のファンがこれを見てこの軽を買いたい!とはならないだろうと思う。それよりは実際軽自動車がよく購入される地方での家庭環境をベースにしたCMとかの方がしっくりくるのになあ、と感じたりしていた。
でも本当のファン心理はそんなものではなく自動車だろうがなんだろうが好きな芸能人が宣伝していたら買ってしまいたくなるものなのだろうか。

などと影響は自分には及ばないように思っていたけれど、あっさり買ってしまいましたクリーンデンタル、ついつい貴一っちゃんのCMが好きで。
小林製薬からでているスミガキのあのスッキリ感が好きで長年それ一本だったけれど、それから浮気させる気を起こさせるほどのCM効果。
育ちのいいお坊ちゃん風でありながらコミカルな雰囲気をうまく出すので、DCカードやミキプルーンのCM、「最後から2番目の恋」などの中井貴一も結構好きなのだけれど、クリーンデンタルのCMはつぼにはまるのか毎回つい笑ってしまう。ならば製品も気になる、と購入してしまった。

使用感としては塩による歯茎ひきしめ感がありながらも、塩味もマイルドなので使いやすい。歯槽膿漏がある人にはいいかもしれないな〜、と思いつつも磨いた後のさっぱり感はやはりスミガキには負ける。
妹のカナダ人の旦那からも毎回お土産に頼まれるほど大人気のスミガキに結局舞い戻ることになりそうだ、と思いつつ一本だけ第一三共に貢献したのでした。

保湿クリーム

息子君もすくすく育ち早7ヶ月。
2人目でこちらも子育てに余裕がでるせいなのか、彼自身のおっとりな性格のせいかなんとも手のかからない子。
夜中に多少ぐずることはあっても添い乳で乳を含ませればおとなしくなってそのまま寝てくれるし、誰にでもにこにこ、姉に頭をぎゅーぎゅー押されたり、離乳食のスプーンを口にぎゅうぎゅう入れられても大声でギャーギャー泣くことはほとんどない。
たまにちょっと泣くとしたらうまくげっぷが出なかったか、うんちをしてオムツを不快に感じたときくらいか。

手はかからないけれど、産まれたときから姉よりは病院に頻回にお世話になっている。
上の子がいるから避けるのは難しいけれど、本来なら母乳からの免疫に生後6ヶ月くらいまでは守られるはずなのに、新生児の段階で風邪を引いたり、鼻炎気味なのか常に痰が絡んで鼻をぐずぐずさせていたり。
それと皮膚症状が落ち着かない。
新生児のときから入浴後は保湿をしっかりしているけれど、どうも姉より皮膚が弱いらしい。5ヶ月のころから全身に赤みを帯びた湿疹が出て皮膚もぼりぼり掻いて可哀想。
通りすがりのおばちゃんとかからも、「あら、肌が弱いの〜?」や「僕ちゃんはアトピー?」と言われてしまう始末。

医者から処方してもらった保湿剤のヒルドイド軟膏や亜鉛華軟膏を塗り続けてもなかなか快方に向かわないので、医者も「弱めのステロイド出しましょうか」とロコイド軟膏を処方してくれる。
するとさすがステロイドの威力!塗って数日もすれば赤みもひいて湿疹もだいぶ収まってきた。でも息子君の身体の力で治したわけではなく薬で抑えているだけなので薬は引き続き塗り保湿もしっかりと。

処方してもらったステロイドがきれるタイミングで予定のハワイ旅行が構える。
アトピー持ちの人のなかにはハワイの風土が合って皮膚症状が落ち着いた、と話す人もいて、それを期待してあえてステロイドは新しいのを出してもらわず保湿剤だけを持ってハワイへ。でも息子君にはどうやらハワイの空気は関係なかったようで、途中でヒルドイドがきれて市販のクリームに変えたせいもあってか症状が悪化。
もともとヒルドイドがきれたらAveeno babyのクリームを購入して試すつもりだったのだけれど、ホテルそばのドラッグストアでそれが売っておらず悪くなさそうなBurt's beesのbody lotionやjohnson'sのbaby oil gelで代用してみたら息子君にはそれが合わなかった模様。
うーん、なかなか合うのがないなあ。

上の娘の場合はnatural scienceのmama&kids lineのbody milky lotionが肌に合い、小さい頃から今もずっと使っている。一度人からweledaのlotionをもらい、mama&kidsがきれたときに娘にしばらく使っていたら肌が荒れアトピー症状のようになったときがあった。
Organicで高い商品だからって肌に合うわけではないんだ、と慌てて元に戻した経験があり、やはり子供に合ったものを見つけてあげるのが大切。

息子君にはmama&kidsのmilky lotionもmilky creamもどうやら保湿力が足りないよう。
定期的に医者からヒルドイドを処方してもらってもいいのだけれど、何か合う市販品はないかな〜と思っていた。
そんなときに旅先で家族で温泉に行った際保湿剤を持ち忘れ、慌ててコンビニで買ったニベアを入浴後息子君に試してみる。
するとあのべったりな濃い具合がちょうどいいのか保湿が長めに続く。
これはいいかも、と思って毎入浴後生クリームを塗るようにぼってり塗ること1週間。まだお腹や膝の裏などところどころ赤い箇所はあるし、頭もぼりぼり掻いているけれど顔などはかなりきれいになってどうやら合っているよう。
ニベアは香りもきついしorganic素材とはほど遠そうだけど、皮膚の乾燥や湿疹が乳幼児のアトピーや食物アレルギーを引き起こす要因になっていることを考えると、まずは皮膚症状を抑えてあげることが大切と思うし、しばらくこれに頼ることになりそう。
お手頃価格のクリームで済むとはなんと経済的な子。

2017/05/11

GW2017

このGWはすべて近場でのんびりしよう、ということで野球観戦や公園に行ったり、外食をしたり。
進化型回転寿しを食べたいということでわざわざ池袋のスシローまで足ものばす。もう少し新宿に回転寿しのお店が多いといいのになあ。意外とファミリー向け寿司屋が少ない。

スムーズに山手線の乗り換えも済み池袋駅に到着、やれ一安心、と思ったら池袋構内に落とし穴が・・・
GWということで大きなガチャガチャコーナーが特設されていた。

先日上野動物園に行った際も、帰りにそばにあったTGIFridayでランチをしようか、としたのはいいけれど、道中直前にある電気量販店のガチャガチャに娘が引っかかり、「ご飯食べない!ガチャガチャする〜!」と騒ぐこと約15分。
こちらはなるべく冷静に、毎回ガチャガチャはできないこと、今はみんなでご飯を食べにいく時間であることなどを説くのだけれど、もちろん効果はなし。
道にしゃがみ込んでぎゃーぎゃー泣きわめく。
ただ、こちらも「泣き喚くから買ってあげる」というパターンは避けたいので譲らない。
しばらく頑張りましたが、迷子になって泣いているのかと心配した優しいおじさんに声をかけられたり、そこいらのお店の営業妨害になってしまっているのではないか、とこちらも不安になり、結局言葉での説得は諦め、泣き続ける娘をほぼ無理矢理力ずくで引っ張る形に。
TGIFridayのフライドポテトが出る頃には娘も機嫌が直ったけど疲れた・・・

今回の池袋も同様。
楽しみにしていたお寿司のこともすっかり忘れ、「ガチャガチャする!」の一点張り。
東京はガチャガチャの罠が多すぎるよ・・・世の中の3歳児のお母さんはいったいどうやって対処しているんだろう。
今回も前回同様騒ぐ娘にまずは言葉で説得にかかる。
しかし、我が娘ながら鳴き方が凄いのです。金切り声というかわざと脳天に突き抜けるようなキャーッという声をだす。
周りの迷惑になるし、そういう大声を出さないよう注意するとさらにエスカレート。
周りの通行人もびっくりしている視線を感じ、困ったなあと思いつつ説得を続けていると、数人先の方から「うるさい!」とキレた親父の怒鳴り声が構内に響く。
娘も自分に向けられた言葉だと分かったようで、一瞬びくっとして止まったけれど、びっくりしたのもあったのかまたギャーと泣き出す。
そこでさらに同じ人からの「うるさい!」の怒鳴り声。

しゃがみ込んで子供の説得にかかっていた私は、その主の声のする方は分かれど人ごみのなか、チラッと見た限りでは姿は分からない。
怒鳴られた後も彼に反応はせず、子供の説得を続けたわけだけれど、内心は動揺。
娘も同様で、さすがにトーンダウン。普通の泣き声になった時点でこちらも言葉の説得は諦め、夫が娘をかついでそこから去る。

いやー、びっくりした。
このようなシチュエーションの話は多々聞くことはあっても実際に怒鳴られたのは初めてであったので。

夫は怒鳴り声の主の姿を見ていて、「背広を着た疲れた感じの親父だったよ、GWでみんな浮かれている中、自分は仕事でその鬱憤もあったんだろうな」などと言っておりましたが、まあ仕事があろうがなかろうがきっと彼は怒鳴っていたことでしょう。

今回彼に大声で怒鳴られたことで実際娘は騒ぐのをやめたし、それ以降も癇癪を起こして泣く度に、自分で「怖いおじさんに怒られちゃう?」と聞いて以前よりトーンダウンしているのも事実。娘にはいい薬になったのかもしれない。

だけど、なんとなく今回のがいただけないのは、おそらくおじさんは、娘の金切り声が癇に障って感情の任せるままに怒鳴ったのだろうということ。
これがもし「周りの人の迷惑になるからそんな大声で泣くのは駄目じゃないか、メッ」といった、相手や周りのことを思ってきつく叱るという、昔よくいたであろう下町のおじさん風だったらよかったのだけれど、それとはやはり同じではない。

自分の感情がコントロールできずキレる人が増えているように思われる世の中で娘も息子もこれから生きていくのは大変よのう、と思うのだけれど、今後は例えばアンガーコントロールの授業が小学校の頃から組み込まれてうまく対策がとられたりするのだろうか。
「キレる私をやめたい」といったコミックエッセイもなかなか話題になっているし、いろんな医学的観点からの対処方法も発展して少しでも生きやすい世の中になっていてくれるとよいな。





2017/04/09

ポレポレ農園

久しぶりにリトミック教室も何も予定のない週末を迎える。
それならば土曜は天気もよくなりそうだし、苺が大好物の娘のためにイチゴ狩りにでも行こうか、と急に水曜に思い立つ。
やはり栃木か埼玉か千葉か、と早速調べ始めるけれど苺シーズンの今、週末はどこも既に予約でいっぱい。
予約不可で朝から並ぶ必要のある農園は、到着が遅いと苺がだいぶもぎ取られて少なくなっている可能性もあるし避けたい。

こんな急な計画はちょっと無謀だったか、と思うも諦めきれず、さらに検索を進めると評判の高い農園の一つに千葉の君津のポレポレ農園が見つかった。しかも予約は前日の朝7時からとある。前日のイチゴの生育状況により開園や客人数の規模を決めるため、前日からの受付としているそうな。

車なしの私たちでも君津まで電車で行けば徒歩かタクシーで行けそうだし、ここをターゲットに設定。
金曜の早朝から電話予約のために夫と2人でスタンバイ。7時になると同時に電話をかけまくるけど、久しぶりのチケットぴあ状態でなかなかつながらない。無理かなーと思いつつかけること十数回。ラッキーなことに夫がつながり、家族4人分予約確保。やったー。

シリアでは化学兵器が使われ子供たちも犠牲になっているというのに、かたやこちらでは朝7時から両親がいちご狩りのために電話をスタンバッているという。
なんて平和な光景。
平和ボケに引け目を感じる必要はないけれど、この平和さに感謝して外に関心は向けておかなくては。新聞の国際欄にちゃんと目を通すのももちろんだけど、民放も金のかからんクイズ番組かバラエティ番組ばかり作っているのだったら、一日中国際関連ニュースを流すような局を作ってほしい。または池上さんを1日流すようなチャンネル。
まずはできるところから、ということで、シリア緊急支援に毎月寄付はしている。でも本当はあげっぱなしではなく、このお金がちゃんと有効に使われているのか、どこに使われているか、といった点まで追うようにしなくてはいけないのだけれど。

さて、いちご狩りについては私自身もしかしたら小さいときに連れて行ってもらったかもしれないけど、恩知らずなことに全く記憶がない。
それなのでほぼ人生初体験の勢い。
ついわくわくして娘にもその興奮が伝わったのか、当日は娘も朝4時頃から起きて大はしゃぎ。再度寝かしつけようとしても結局寝ない。
天気予報が変わって当日は生憎の雨模様だったけれど、早起きのお陰か雨降りの中でも新宿7時50分発の電車にも遅れることなく乗車。特急さざ波に乗れば君津まで一本で1時間半ほどだし、駅からはタクシーで数分で、かなりスムーズに農園に到着。
週末の午後はアクアラインが大渋滞することを考えると結果的に電車で正解だったのかも。

20分前くらいに着いたけれど待合室は既に開園を待つお客さんでわいわいがやがや。
感じのいいご夫妻が出迎えてくれる。
お年寄りやカップル、女の子連れもいる中でやはり子連れのファミリーが多い。
参加者は全部で60人くらいか。
開園前に農園主がイチゴ摘みのこつなどを簡単に説明してくれたけど、今日は紅ほっぺ、おいCベリー、やよい姫の3種が摘めるそう。

呼び出し順に案内されて、ハウスに入ると同時に全身がイチゴの芳醇な香りに包まれる。なんてかぐわしい。本当に濃厚で酔いそうなくらい。
思わずテンションがあがり、ついつい近くの真っ赤なイチゴから手当り次第にもぎ取ってしまいそうになるけど、時間無制限だし、45mサイズのハウスを3つも開放してくれるので量も気にせずのんびりたっぷり。

今はおいCベリーが旬なようで大きな果実にかぶりつけば果汁たっぷりでまろやかジューシー。
紅ほっぺは甘みと酸味のバランスがほどよい王道の美味しさ。
やよい姫は今の時期は小ぶりだったけど真っ赤な実は甘みがぎゅっと詰まって美味しい。

以前のイチゴ狩りはきっともっと小振りなものばっかりで酸っぱみも強くてぬるいし、練乳なしじゃないとそんなに食べられなかったのではないかなぁと勝手に推測するけれど、今はイチゴ狩りもどんどん進化していそう。
真っ赤で大きくて甘い苺が食べ放題。
高設栽培だから小さい子供ももぎ取りやすい。
とは言ってもさすがに3, 40分もいで食べればもうお腹いっぱい、はちきれんばかり。
でも時間無制限だからその後待合室でのんびりしたり、ハウス内で写真を撮ったりできるのも嬉しい。
ハウス内でのんびりした後、帰りは大雨を気遣って農場主さんが自家用車で駅まで送ってくれる。なかなか人気の農園のようで、今は春休みで週末は特に予約がとれにくくなっているらしく、2月から何回もトライしたあげくやっと取れた、というお客様もいたらしい。1回でとれてラッキー。

雨のなか子連れでの遠出は大変だったけれど、目一杯楽しんだ後でも14時頃には家に戻ることができ、疲れたけれど大満足の休日を終えたのでした。


君津はカラリリーの生産地!3本で100円の驚きの安さ!




2017/03/21

Wineメモ2017March

お酒を飲むことは好きなのに、ワインにしろ日本酒にしろなかなか銘柄を覚えられない。
一人で家にいるときにはあえて新しい瓶を開けてまで飲むことはあまりないので、お酒自体が大好き、というよりかはみんなでワイワイ飲むその雰囲気が好きなのでしょう。

それでも、美味しいな、と思ったお酒まで片っ端から忘れてしまうのは残念。
なのでお気に入りはちょこっとメモ。

甘いsparklingやfull bodyの赤が好みなので、いつもは格安スーパーでMartiniのアスティ・スプマンテやチリのVina maipo(サントリーが輸入元とは知らなんだ)を買うことが多いのだけど、最近スーパーでマイポを取り扱ってくれていないのが恨めしい。
なので、近所にご夫婦らしき2人で開かれているThe grapes wine shopという素敵ワインストアがあり、そこでは試飲もできるし、地域密着型のこういう小さなお店を応援したいし、で、このごろはもっぱらそちらで用を済ます。
高級ワインもたくさんあるけれど1000-2000円のaffordable wineも扱ってくれているので。

写真を取り忘れたけれどBioワインのOpen Now(確か1600円)はmedium bodyでこくがありながら軽く飲める感じで、会社の同僚たちがランチ飲みにきてくれたときにチーズやラザニア、煮物料理とともにあっという間に空にしました。

説明を追加
暖かくなってきたけど、スパイス入りのハウサーズ グリューワイン(これも確か1600-1700円)を試飲して美味だったのでこれも買い。
鍋で温めるだけでドイツのクリスマスの雰囲気が味わえてしまう〜。

一方で義兄がお土産にもらったという新潟のカーブドッチというワイナリーのツヴァイゲルトレーベは酸っぱみがきつくてちと苦手。申し訳ないけどシチューを作るのに美味しく使わせてもらいました。