友人宅の家から最寄りの駅までStreet Carで帰ることができるはずが、手前で止まって下ろされてしまったので(Last stop、降りて!と言われたのみで理由がわからなかった)、そこから次の20分後のstreet carを子連れで寒い中待つ気もせず、uberを呼ぶ。
すぐ来てくれたUberの運転手は子供を見るなり「Japanese kidsか!?、初めて会ったよー、めんこいなあ、乗れ乗れ」と歓迎模様。
乗ったらすぐに食べろ食べろとたくさん子供にキャンディをくれ、私にもキャラメルをくれる。
「子供は宝だ、可愛いねえ」と歓迎ムードだったけれど、一方ですぐに「Japanはどうしてアメリカのslaveなんだ、いつfreedomを得るんだ?」とたたみかけるように聞いてくる。パキスタン出身と言っていたけれど、もともとはアフガニスタン人のようで、「カナダもアメリカのslaveだ、私はここでそのことを伝えていかなくてはならない」と使命感を持っている様子で、「自由なのはアフガニスタンだけだ」という過激な発言。「でもAfghanistanの今のchaosはどうなの?」と返すと、「ニュースのいうことを信じるな、Talibanがひどいことをしているなんて嘘だ、女性にも優しいし皆守れらている、オンラインで情報を得ろ」と言う。いわゆる新聞などに書かれていることを全て信じちゃいけない、というのはわかるけど、オンラインこそ誰でも書けて真偽のほど分からないよねえ、と思いつつ、アフガニスタンの本当の実態をどのように知ればいいんだろうなあ、と思い巡る。
子供はもらったキャンディを美味しい美味しい言って食べてたけれど、私ももらったキャラメルを口に入れたら奥歯の被せ物が取れ、途中から会話に集中できず・・・
帰宅後、まずは取れた被せ物をなくさないようジッパーに入れたけれど、さて、虫歯の痛さを知っている身としては残り数ヶ月被せ物なしで過ごすのは不安。
歯科疾病は旅行保険もOHIPもカバーしないので、費用が心配だけど背に腹は変えられぬ、と歯医者行きを決意。
きっと探せばトロント内にも日本人の歯医者はいるんだろうけど、きっと日本人の多いNorth Yorkエリアとかだと思うし、子供を学校に送った後にそこまで行く気がしない。
近所にたくさん歯科医院があることは知っていたし、取れたcrownを被せるだけだからそこまで難しい説明もいらないだろう、と近場で見つけることにする。
評判の高い歯科医院に特化して検索、紹介をするopencareというサイトがあり、そこで近所に絞って探す。
エリアはどこか?、dentistに行くことに緊張するか?、優先順位は経験か?高評価か?、男女どちらの歯科医師がいいか?などのいくつかの質問に答えて絞っていく。
そこからマッチングされた歯科医院リストをみると、確かに100以上のreviewが全て5.0だったり、400以上のreviewで4.9だったりやたら評判のいい医院がずらり(サクラもいるかもしれないけど)。
そのなかから近くで、翌日の朝に予約が空いていたJunctionWest Dentalを選び、予約。男女どちらでも良い、としたのだけれど、予約した時間は女性の歯科医師さんが担当となった模様。
20年前にカナダに住んでいた時も保険が効かないこともあり、歯医者は日本に帰った時にチェックを受けていたし、実は今回が初めての体験。
いざ訪れるとクリニック内は明るく、受付の事務も女性が3人いたけれど、事前にオンラインで予診票を記入していたこともあって、簡単に保険の有無と、もしx線を受ける場合になった場合は30-100ドル(だったかな?)、フッ化物のfluorideの場合は~50ドルのエクストラのコストが発生することの説明を簡単に受けて、すぐに衛生士さんが迎えに来てくれる。東欧系のhygienistさんで東欧系のアクセントは私には聞きやすいのでホッとする。
治療室は奥に5, 6室あるようで、左右に壁があって天井の部分だけ空いて隣と繋がっているけど、ほぼ個室になっている。天井が高くて明るいから圧迫感もなく、壁にはテレビもつき、治療台も機械も新しめでとても綺麗。
いつ取れたか、このcrown自体はいつ作られたものか、などの質問を衛生士さんから受けて、すぐに先生が来る。中近東系なのかジョージクルーニーの奥さんを思い出すような美女。
衛生士さんと受けた同様の質問をまた受けて、施術が始まる。
まずは被せ物をはめてみて、「fittingしないわね、セメントをクリーニングするわ」と綺麗にしてくれたのち、はめる。
よさそう、と判断したのち、セメントを改めてつけて被せる作業を進める。
私が日本で通っていた歯科医院は古いところなので、日本も最近はそうなのかもしれないけれど、まぶしくないよう目にサングラスをかけられたのち、唾液を吸い取るバキューム装置と水をかけるシリンジを口に入れられて、先生もサングラスかつ治療台に照明は既についているのにさらに頭にヘッドライトをつけて、口のなかを映すintraoral cameraも時々使いながら治療。
日本では口内に入れるシリンジは主に空気を出して何か口の中のものを飛ばしていたような気がするのだけど、ちょっとびっくりしたのはこちらでは出てくる水が食塩水なのかしょっぱい。そのせいかやたら唾液が出てきて、それをバキュームで吸い取っている感じ。
フロスを使いながらセメントを削って整えてくっつけてくれる。
終わったときに「Bite downして、どう?」と聞いてくる。カチカチと上下噛み合わせてみて、いまいち正解がわからないけど、なんとなくあたる気もする。「奥がちょっとあたる感じがする」というのをうまく伝えられず、「I feel something back」といったつたない言い方しかできない。それでも、「わかったわ」ともう一度手を入れてトライ。さっきよりかなりスムースになった気がしてOKを出す。
通常1年以内のcrownが取れると言うことはあまりなくて(私のは今年の初めに付け替えたばかりだった)、3年以上のものは接着剤がdissolveして弱くなってくることはあるのだけれど・・・とのこと。もしかしたら元々の接着剤がstrong enoughではなかったのかもね、という先生の説明。
今回かなりしっかりとperfectにつけたから取れるということはないはずよ、と心強い説明とともに、もしそれでも万が一取れた場合にはセメントではなくcrownの方に問題があるかもしれないから、またいらっしゃい、crownを確認してみましょう、という言葉と共に施術完了。要時間はトータル30分くらい。
クリニックの雰囲気も先生の対応も好きだったし、もしこのままカナダに住むなら通いたいくらい。
肝心の料金については、被せ物の場合は相場で200-300ドルくらいという情報を得ていたものの、予約サイトからの50ドルクーポンが効いて160ドル(50: Exam fee, 110: 施術代)。痛い出費ではあるけれど、想定より安めに済んでホッとしたのでした。
もしトロントで歯科に行く予定のある人は次のリンクから予約をいれると50ドルの割引が効くので参考までに。