2007/12/09

gun shooting 2

今回の事件もいつもと同じにやるせないなあ。
殺された人たちは本当にただ運が悪かっただけで非は何もないので。

犯人のRobert Hawkinsは今回友達宛や家族宛の遺書や遺言を残したりしているけれど、「もうこれ以上みんなの重荷になりたくないから、きっと僕は消えたほうがみんな上手くやっていけるから」、といったような文句でした。って、これ以上の重荷になることが有り得ないくらいの結果を残してくれたわけですが。

完全に精神状態が不安定だったのは皆に明らかだったみたいですね。友達の一人も「あいつは何かやらかしそうだと思っていた」とかコメントしてたけど、彼女にふられて、かつ、勤め先のマックもクビになって。大家さんも「誰も拾わない迷子の子犬みたいだった」と分かるような分からないような例えをしていた。「家に入ったばかりのときは髪も伸び放題、背中をまるめて爪をしょっちゅう噛んでたけど、髪も切って彼女も得たから落ち着いたかもと思っていたのに」と言ってました。なるほどね、そういう観察になるのね。私も髪をいじったりする癖があって、かつ髪もぼさぼさなのでどう思われているか分からないものですね。

ニュースでは継母と折り合いが悪く家を出たらしい、とのことだったけど今回shootingに使われた銃は継父のところから盗まれたものらしい。?。ということは、実の両親が離婚してお互い再婚したということなのかな?アメリカでは毎年夏休み前などには「今年はどっちの親のほうで夏休み過ごすの?」などという会話が子供達の間で普通になってきているというけれど、それでも両方が再婚した場合には居場所のなさを感じる可能性が高くなるというのは否めない。そういった環境も影響したのでしょうか。本人が死んでしまった今となっては真実は分からないけど。まあ、でも友達に残した遺書の追伸文句なんて「俺だってあんな(トイレの?)しみったれたサンドイッチ食わねえよ」みたいな言葉で締めくられてて、これは英語では卑猥語の意味もあるのかな?ちょっと英語が理解できませんが、そのまんまの意味なら、やっぱりあんな事件を起こす前にこんなこと書いてることに末恐ろしさを感じるなあ。

やはりこういった風に精神を病んでしまっている場合にも簡単に銃が入ってしまうことが問題だと思う。32人もの死者を出してしまったvirginia工科大の犯人のときにも、残してたvideo postの映像をみて、このポーズはあのバイオレンスゲームのあの銃撃シーンに似てる、などと後でがちゃがちゃ分析してたけど、銃撃ポーズなんて逆立ちでもしない限りどれも似通ってくる訳であって。アメリカは結局あくまでも銃を持ってしまっていること自体に責任を持たせるのではなく、バイオレンスゲームなどに責任を転嫁させたいのかな、などとそういった穿った見方をしてしまう。
精神状態とか環境とかいったものは後から幾らでも付けられる理由なので、まずは根本的に銃にreachできないようにしてしまうのが、何がしかの効果がでる解決策の1つだと思うんですけどね。

2007/12/08

gun shooting

今年入って4つ目のmall gun shooting。もう絶対どこかおかしいと思うのですが。mallのsecurityを強化するべきだ、なんていう議論も勿論起こっているわけだけれど、予算上、田舎にある小さ~なモールまで全てセンサーやガードマンをつけるなどというのは難しかったり、モールに限らずvirginia工科大のように学校であったり、どこでも人が集まるところは現場に成り得る訳であって。
アメリカに行った友達はタクシーに乗っている時に、そのタクシーの運ちゃんとそばを走ってたトラックの運ちゃんが喧嘩になって、トラックの運ちゃんにピストル見せびらかされたって言ってたものねえ。ケンタッキーのデリバリーアルバイトをしてた他の友達は配達中に若いギャング達に銃突きつけられてお金と車を取られた挙句、トランクに詰め込まれて連れ回されたそうな。今の車はトランクの中からもいじれば開くようになっているらしく、走行中に何とか逃げ出したと言っていたけれど、どちらも普通に有り得てはいけないことのハズなんだけど。

こうなるとmichael mooreじゃないけれど銃規制という点に眼を向けざるを得ない。
15年くらい前だったか、物音がするので泥棒が入ったかと思って撃ったら実は自分の子供を撃ち殺してしまっていた、なんていう事件がアメリカでありましたがその時点で一般市民の銃所持禁止くらいまでいってよかったと思うのだけどなあ。一体、銃で防護することによって助かった人口と銃によって殺されてしまった人口との比はどれくらいなんだろう。そういうデータを書き連ねても一旦安全性のなくなってしまった社会から銃を除くのは難しいことなのでしょうか。でも自分の身を守るという意味ではtaserで十分なのだから。基本的に人を殺傷するということが第一目的のモノが普通に手に入ることの方がおかしい。
まあ、要は自己防衛だのなんだのはある意味建前であって、裏で甘い蜜を吸っている人がたくさんいるというのが問題なのでしょう。それは個人であったり、法人であったり、国であったり。

銃規制とは規模が違うけれど、ブッシュになってからのアメリカは発展途上国など世界に対する経済援助を軍事援助に切り替え、援助金でアメリカの武器を買うことを義務づけていると知ってびっくりしたのだけれど、全くアメリカの目指しているのはどこなんだろう。第三世界大戦を防ぐためにはイランの核開発をなんちゃら、なんて言っているけれどどうしてそこまで自分達のことを棚にあげて偉そうに言えるんだろう。厚顔無恥?違うかな?ただの勘違い野郎?核拡散防止条約なんて自分だけに都合の良い生ぬるいことばかししてないで、核兵器全面禁止を採用するくらい器のおっきいところ見せてほしいものです。