2014/12/05

拾得物検索

どうやら会社のIDカードをなくした模様。
雨が降っている日にバタバタオフィスを出てきたから、そのドタバタのさなかで落としたか。
そのIDカードを使って他者が勝手に会社に入ってくることもできるわけで、これは面倒なことになった、できれば会社に報告する前になんとか自分で見つけなくては 、と思って探す。
まったく思い当りはないけれど、なくしたと思われる日に寄った眼科やスーパーに電話したり、駅に尋ねてみたり。しかし皆さん一様に、すみません、見つからないようです・・・・のお返事。

でも駅員さんに、そばに交番があるから尋ねてみたら、と言われる。
世の中、そんなわざわざタイムカードとかまで届けてくれる人いるんだろうかと思いつつ、実際に交番に寄る時間はなかったので、ウェブでそのようなコンタクト先があるか確認。

そうすると、今はもう警視庁でも、拾得物公表システムという立派な落し物検索サイトを作ってくれているのね!
拾得物をカテゴリごとにこまかーく分類し、拾得場所も路上か交通機関の中か、とか、23区内のどの区か、などと調べられるようになっていて結構調べやすい。
ただ細かく分類されすぎていて、今回の社員証がカードケースのカテゴリに分類されるのか、それとも身分証なのか、会員証なのか、はたまたカードキーなのか、といったことがわからず、いろんなカテゴリをいったりきたり。
落とした場所も会社のある千代田区かそれとも交番のある文京区かまたは住居区の渋谷区かも定かでないので、それも行ったり来たり。

でも検索対象日付を狭めて、落としたと思われる日に渋谷区で身分証が拾得されているのを見つける。
物によっては、紺色系のカードケースだの黒系の身分証だの、ぼんやり特徴が示されているのもあるのだけれど、これについては何も記されておらず。
とにかく調べてみようとサイトに載っているコンタクト先に連絡。
対応に出た警察署の人に、自分の名前を伝えると、「あ、そのお名前の身分証が届いてますね~」の一言。
すごい!世の中優しい人が多いんだなぁ~。ほんとに感謝。

17:15にその担当部署が閉まるとのことだったので、会社を出た後急ぎに急いで向かう。
電話で言われた控え番号、自身を証明できる書類とともに担当部署(と言っても「会計」というコーナーだったけれど)で確認を受け、無事にIDカードを受け取る。どうやら自宅の最寄り駅あたりで落としたらしい。
できれば拾ってくれた人にお礼がしたいと思ったのだけれど、その人は届け出をするときに「お礼は受け取らない」という項目にチェックしていたらしく、それは叶わず。
確かに赤の他人に勝手に住所を知られる方がこのご時世怖いだろうしね。
でもせめてちゃんと届けられましたよ!ということくらい伝わればなあ~。いいことをしたらちゃんと報いがあるんだよ、ということをこのような機会には是非知らせたい。

しかし、今回の一件で、今までは路上に鍵などが落ちていてもそのままにしていたけれど、今後はまめに交番に届けようと思ったのでした。
だって、検索サイト上では、お財布や携帯、傘、鞄といったありがちな物以外にも、化粧品や仏神具、食料品だの植物だの、ほんとにいろいろなカテゴリがあったのだもの。

2014/11/04

Baby goods

My baby girl was born in January and since this is my first experience to raise a kid, there is no way to compare but still I feel every maternity and baby goods are improving day by day.
They are, for example;

1. baby formula cubes.  They take cube shapes and it is so handy to take them anywhere. I can feed my daughter anywhere anytime if I only have hot water. As it is not powder type, I don’ have to worry about making a mess while I prepare feeding. This certainly reduces my stress even thinking about its slightly higher price than normal powder milk.
Baby formula cubes, Meiji

2. Freeze-dried baby foods.  Alike baby formula cubes, it is so handy to bring anywhere, again with hot water.
I brought them with me on our short trip and they didn't take any space nor weight.
My mom keeps telling me to use baby food jars to ease any chores.  She was a big fan of those baby food jars when she raised us, which was almost 35 years ago.
I remember those jars from the movies like "Baby boom” and they never seem so tasty to me even then.  Maybe it is because their color and texture.  Light-brown colored paste.
Now you have a lot of choices for freeze-dried foods from pumpkin and spinach to cod fish and chicken liver.  Hope they are tasty to my kid.

3. Baby carrier.  My mom told me that they only had piggyback style baby carrier.  
Now we all have a variety of good loads of baby carries like BabyBjorn, Ergo and others.  
One of my favorite is Japanese product called “Dacuno” from a store called La Cuna Honpo.
As they are designed with body engineering perspectives, they are so comfortable to wear.  
With this babycarrier on, baby's body weight is evenly loaded onto both shoulders. The shoulder straps have enough width and they won’t dig into your shoulders. Doesn't hurt at all.  As this is made of cotton fabrics, they are so light and you can fold it to tight.  It won’t take space in your bag and you can bring it anywhere. 
The last but least, my kid likes herself to be in it.  She doesn’t get reluctant to be set inside and she seems comfortable in it. Usually after 15-20 minutes walking, she starts sleeping inside. 
One thing you have to be careful is that since this one doesn’t have any neck holder, not so recommended for babies with no sitting. I started to use it very early but I always made sure to support my baby's neck with my hands.  She is now 9 months old and she weighs almost 20 lbs but it is still totally okay for her to be in the carrier.  So durable.
You can choose the carrier size based on wearer’s body size.  Since I (159 cm height) have sloping shoulders I chose Small rather than Medium size and it perfectly fit me.  There is no good fitting size for my husband whose height is 185 cm and I wish they had XL or bigger.

I also liked product called Peekaru very much.
This is a baby carrier cover warming both baby and mother.
You have to worry about what to wear your baby when it is chilly outside.  You may want a knitted sweater or pair of socks for your kid but it is sometimes a pain to get them all and prepared.
But as this product is warm enough covering all of your body, you can take her easily outside even if she is underdressed.

Many news reports increase in baby carrier accidents and I know we all have to be careful for handling of convenient baby goods. On the other hand it is so true that many of us receive benefits from them and I hope they keep contributing our parenting life to be less stressful and more enjoyable. 

2014/10/29

Baby goods

この1月に子供を産んで、初めての子育てだから比較も何もないのだけれど、それでも子育てグッズもどんどん進化しているなぁ~、と感じさせられる。

まずキューブ型粉ミルク。
キューブになっているから携帯が楽ちんで、お湯さえあればどこででもあげられる。
1cubeで40mlと計測しやすく、計量スプーンとかですりきり何杯というように測らなくていいから、粉が散らなくて便利。もちろん通常の粉ミルクよりは少しは割高なのだけれど。

他にはベビーフード。
昔はベビーフードと言えば、映画「トップレディは赤ちゃんがお好き」に出てくるようなすりおろしリンゴやレバーペーストが瓶詰になったものだけのような印象があったのだけど、この頃はフリーズドライだの、細かくカット済みの冷凍豆腐があったり。瓶詰めだと開けるとすぐ痛みそうな気もしてしまうのだけれど、冷凍やフリーズドライは保存も簡単。フリーズドライは携帯もしやすいので旅行中でも気軽に持っていけるのが有り難かった。

抱っこひもも進化。親が言うには、昔はおんぶひもみたいなのしかなかったのよ、ということだけれど。腰痛とかひどかっただろうなあ。
抱っこ紐もいろんな種類が出ているけれど、お気に入りは、らくーな本舗というところの「だくーの」という製品。
布だけでできたコンパクトな製品で、ベルトもバックルもないので、折りたたんで小さくまとめられ、どこにでも持って行けるのが有難い。色も結構選択肢があり、落ち着いた感じのいい色が多い。
作りはシンプルそうだけど、しっかりしている。人体力学的なポイントも押さえられているのか、重い赤ちゃんを抱っこしても、ひもが背中でクロスして赤ちゃんを しっかり固定して、重さも肩の部分でうまく分散してくれるから辛くない。締め付ける感覚がないのか、また、親とぴったり身体をくっつけられるのがいいのか、9キロにもなった娘も結構好きなようで、この抱っこひもに収まって15分も歩いていれば寝てくれることが多い。首を支える機能はないので、寝ると常に首を支えてあげなくてはいけないのがちょっと難ではあるのだけどね。
着脱も便利でおしゃれだし,いつかこれのおんぶ版もできて欲しい。そうすると家事がしやすそう。

また子供を抱っこしたままかぶれる防寒具peekaruもかなり重宝。
フリース生地のジャケットで,子供と一緒に親もかぶってしまうという防寒具なのだけど、子供の頭が出るよう穴が開いているので、息も苦しくなさそうだし、お互いあったかい。
ちょっと子供を外気浴させたいけれどフル装備で寒さ対策をするのは面倒・・・というときにも、これで十分暖かいケースが多いのでかなり助かる。

抱っこ紐人気と共に、その事故も増えているようで、こういった便利なツールが怪我のもとになってしまっては元も子もないのだけれど、このような便利グッズのおかげで子育ての楽しさがアップするのも事実。
いろいろ試して楽しんでいきたいものです。

2014/10/24

喜多木ノ実展

母の友人の知人(正確には友人の旦那様の恩師のお嬢様、という遠い関係)が個展を開くというので、ご友人からわざわざお知らせが届く。
一緒に観に行きましょうよ、という母へのお誘い。
封書の中には、DMとその作家、喜多木ノ実さんを紹介した新聞記事も同封。

何気なくぱらっとその記事をみたのだけれど、結構好きなタッチの絵。
作家さんも普段はアメリカ在住の方で、小さい頃から絵は好きだったけれど、子育てなどもあり、ずいぶんと中断していたらしい。5年ほど前に再開したら、去年ボローニャ国際絵本原画展に入選。
このような遅咲きの経歴や墨で描いたシンプルだけど人物の特徴をよく表している輪郭がなんとなく気に入って、開催場所ガレリア原宿も近いことだし、お邪魔することにする。

子供を扱った題材が多く、墨で描いた画風からか、いわさきちひろの絵がモノトーン、かつシンプルになってダイナミックさを増した感じ。
竹でペンを作って、その先に墨をつけて描くらしい。
その作風からかお人柄か、画廊を訪れている人たちもちょっと年配の上品な感じの人たちの多いこと。

漫画家の高野文子が描く人物って、すごいシンプルな線でデフォルメされているのに、人の動きをよくとらえているなあ、と思う。特にるきさんとか。
それと同様に、喜多さんの絵もシンプルな線だけど、赤ちゃんの輪郭などをよくとらえていて、きっと今までなら赤ん坊の絵とかは全く興味を持たなかったと思うけど、実際今自分に赤子がいるからか、がぜん欲しくなる。
しかも普通に手の届く値段!

以前にSpace Yuiで安西水丸×和田誠展をやっていて、かなり気に入った絵があったのに10万円支払うべきかどうか迷っているうちに売れてしまって後悔しきりだった。
今回はそれよりかなりお手頃な値段で提供して下さっていて、後悔する前に購入を決意。
でも「僕のボール」という絵と「おねむ」という絵のどちらにすべきか決められず、次の日に戻ってくることを伝えていったん家に戻り旦那と相談。
シンプルな部屋が好みの旦那は絵の購入自体あまり興味なさそうだったけれど無視。

次の日に旦那と一緒に訪廊し、おねむに決定。
他にお客さんが少なかったこともあって喜多さんとしばらく歓談。
丁寧な物腰の感じのいい方。アメリカで過ごされていることもあり、他の絵と画風を差別化されるためにも竹の墨で描くことを始められた模様。
絵の購入を喜んでくださって、サインいり画集もプレゼントにいただく。
翌日が個展最終日だったのだけれど、かなり大型の強烈台風がくるということで不要不急の外出は控えるようテレビで繰り返し言われていた。
それもあって、「おそらく明日はお客さん誰もこないし、家は遠くて、いただいた胡蝶蘭も持って帰れないから、おうちが画廊から近いならぜひ持っていって」というお言葉。
ギャラリーに飾ってあった、大ぶりな株が3つもついた立派な胡蝶蘭。自分ではとても買えない。
喜んでいただくことにする
両手いっぱいに抱えるほどの大きい鉢だったけれど、えっちらおっちら抱えて歩く。
可愛らしい絵も買えて立派な胡蝶蘭ももらっちゃって何だかこちらが得した気分。

がちゃがちゃしちゃうからそんなに増やせないけど、絵はまた欲しいなあ。
同僚のboy friendがやっているバーで出会ったニューハーフの美女が描く油絵が好きで、そのブラックファンタジーな世界の絵を自宅の洗面室に飾りたかったのだけれど、その後お互いbarから遠ざかって残念に思っていたところだったから、リビングの絵ができて嬉しい。
まずは世界堂に額を買いに行かねば。



2014/10/04

君が僕の息子について教えてくれたこと

久しぶりに、あ〜、いい番組みたなあ、と思える番組に出会った。
たまたまテレビをつけたらやっていた再放送分だったけれど、今年の8月に放送されたものらしい。
NHKの「君が僕の息子について教えてくれたこと」
NHKのよさ、実力というものを久しぶりに再認識した番組。愚にもつかぬバラエティ番組ばかりあふれている中で、NHKももっと頑張ってこういう番組をどんどん作ってほしい。

Irelandの作家David Mitchell氏が上手に日本語を話すところから番組は始まる。
あれ、この人どうして日本語が話せるんだろう、と番組内容も分からず観ていたらすぐに引き込まれた。
Mitchellさんには自閉症の息子がいる。その息子への対応、コミュニケーションの難しさに悩み、息子に対してイライラすることもあったという。
そんな中で1冊の本に出会う。
自身も重度の自閉症である東田直樹による「自閉症の僕が跳びはねる理由」

自閉症は先天的な脳の機能障害であり、環境などによるものではない、ということすら今回初めて知ったわけだけれど、この障害のために認知やコミュニケーションが困難となる。そのため、自閉症児が自分の考えを人に伝えるのは通常難しいけれど、東田さんの場合は親や周りの協力もあって、努力の末、考えていることを 、ひらがなを羅列したボード版のようなものを使って指差しながら表すことが可能となった。ボード版の方が伝えやすいらしいのだけど、PCも使うことができるから、それらを使って13歳のときに東田さんが出したのがこの本。
自閉症児についての「どうしていきなり奇声をあげたりするの?」「どうしていきなり飛び跳ねたりするの?」といった聞きにくい質問などに対して、彼なりの率直な答えを述べてくれている。

日本で英語教師をしたこともあるMitchellさんは幸いにも日本語が読め(どうやら奥さんも日本人のよう)、この本を読んで、初めて自分の息子が東田さんの言葉を借りて自分に話しかけてくれた気がすると言っている。Godsendの本だとも。

これは広く世に知られるべき本として、翻訳版を出すことを決意し、翻訳家の奥さんとともに"The Reason I Jump"を出版。NewYorkTimesでもbestsellerになっているみたい。

番組では20歳になった東田さんとMitchellさんが日本で対面を果たし、また重度自閉症者には困難きわまりない空の長旅も耐えて、東田さんがNYで講演する様子も描かれている。 
東田さんはMitchellさんとの対面をすごく楽しみにしていたに関わらず、部屋に入った途端、Mitchellさんの方も見ず窓の方に駆け寄りずっと窓の外を眺めたまま。
しかしこれもMitchellさんは穏やかな顔で見守り、ひたすら待つ。息子で慣れているのもあるけれど、こういうのも、本のおかげで自閉症の人の気持ちが分かりやすくなり、ずっとpatientになれるという。
Mitchellさんがずっと聞きたかった質問の一つに「自閉症の息子に対して父親としてすべきこと、してほしいことは何か」がある。それに対して東田さんはたどたどしく、「そのままでいい」と答える。
東田さんの場合は、自分が自閉症でも、親がそのせいで犠牲になっている、ということを感じさせなかったのが有り難いと。
本の中でも、自分が自閉症により苦しむのは乗り越えられるが、それにより周りが苦しんでいる様子をみるのは耐えられない、と述べていた。

自閉症の子供をもつ様々な親の葛藤なども取り扱いながら、自閉症に対する誤解も減らせる番組。
周りに自閉症の人はいないけれど、理解を深めるために本を読みたくなった。
オリジナルの方でもいいけれど、Mitchellさんのintroductionを読みたいこともあり、また東田さん作の短編も最後についてくるようなので、The Reason I Jumpを購入。

60近い質問に対して分かりやすい言葉で答えが述べられている。
何度も同じことを繰り返し言ってしまうのも、すぐ聞いたことを忘れてしまう、というのもあるようだけど、口に馴染んでいる言いやすいフレーズをいいながらそのサウンドを楽しんでいる、というのもあるよう。
確かに相手の考えを推し量ることができると、接するこちらの態度も変わってこれるのかもしれません。
Mitchellさんの、emotional poverty and an aversion to company are not symptoms of autism but consequences of autismというのが印象的。

2014/08/05

鳥羽

夏休みを利用しての伊勢参り。結局鳥羽で3泊。

今回は伊勢参りと赤福だけをイベントに組み込んで、他には全く予定を入れずにきたけれど、鳥羽といえば、ミキモト、鳥羽水族館、タコ・アワビなどの魚介、石神さんなどが有名。
1日目に外宮を回り、2日目に内宮、おかげ横町だけだとさすがに時間が余るので、散策。
鳥羽にも赤福店舗があった。伊勢の本店はかなり混んでいるけれど、鳥羽はガラガラで、のんびり喫茶できるので実はおすすめ。竹田圭吾のツイートのせいでかなり赤福氷病にかかっていたので、やっと食べられて満足。

旅館で豪勢な夕食は出たけれど、さすがに3泊毎回旅館で食べるのも味気ないので、1日目以外は外食。しかし、鳥羽のお店はだいたい6時がラストオーダーで焦る。
鳥羽一番街という数軒のレストランが入っているショッピングモールに閉店間際にぎりぎり駆け込む。居酒屋風のお店に入ってしまったけれど、やはり海鮮メニューは豊富で美味しい♪しかも今は岩牡蠣のシーズンでラッキー。
JR側の駅前商店街という、たった5、6軒ほど店舗が並んでいる商店街ではそれぞれのお店で、海で穫りたてのさざえや岩牡蠣などをそのまんま出していた。絶対美味しいと思われるのに、他の店でランチを済ませた後に通ったのでトライできず残念。また今度。

他のグルメとして、伊勢は伊勢海老、鮑も有名だけど、どちらも高い割にはそこまで心惹かれる食材ではないので、松阪牛を食べに30分かけてわざわざ松阪まで。
伊勢では至る所で、松阪牛のしぐれ煮がお土産として販売されているけれど、その販売元のまるよし本店にお邪魔。
しかし松阪という駅自体は何にもないのね・・・かんかん照りの整備された道を、遠くからでも目立つビフテキという看板だけを目印にてくてく歩く。まるよしは、隣で精肉店も一緒にやっている、どちらかというと大衆食堂的な雰囲気のお店。
すき焼き、ローストビーフをオーダー。お正月の福袋で安く買える今半のすき焼き肉にはどうしてもお得感が劣るけど、やはり霜降りは美味しい。カレーも美味しそうだった。

3日目にはミキモト真珠島をめぐる。アコヤ貝の生態や養殖真珠のメカニズムなどの解説。たくさん養殖するなかで実際に使えるのは1/3ほど、ということだったけど、職人さんたちがたくさんがらがら真珠を集めるなかで、誰かくすねる人なんて出てこないんだろうか、と余計なことを考えてしまう。本当は創業者の生涯をたどっているのであろうミキモト幸吉記念館に寄りたかったけれど、当たり前のように17:30に閉館でタイムアウト。
周辺には真珠店が点在し、冷やかし程度にのぞく。お店の雰囲気などは決して洗練されたものとはいえなかったけれど、押し売りはしないことになっているらしく、適度に距離をおいてくれていて有り難い。お店の人も小綺麗で感じよく、却って何か買おうかという気になり、おもちゃ程度のものをお土産に買う。安物でも真珠は真珠だから嬉しい。

伊勢ではタクシーの運ちゃんも旅館の人も皆赤子にフレンドリーに話しかけてくれた。伊勢の方言は、〜なぁ↑〜が特徴らしい。
暑いやんなぁ〜↑、眉間に青筋があるなぁ〜、疳の虫いうて将来期待できるやなぁ〜↑、などと柔らかい物言いで聞いていて可愛らしい。
タクシーの運ちゃんは、〜やに、〜やに、ばっかり言っていた。

驚いたのが、天気予報ではバッチリ午後に雨マークがついていたのに、2回乗ったタクシーの運ちゃんがどちらとも、あ〜、これは降らへんよ、と言っていて、実際に全く雨が降らなかったこと。なんだか天気予報に左右されず、実際に自分で外を見て判断できる力があるのって、素直に凄いなあと思った。

せっかく、伊勢・鳥羽に来たのなら、女子人気スポットの石神さんや水族館も行けたらよかったのだけど、旅はこのくらい余裕のある方がいいのかもね。
真珠婚の頃にまた来ようか、としっかり鳥羽の目論みにはまったのでした。

鳥羽の銘菓。アコヤ貝をかたどったマドレーヌ。味は普通。

2014/08/03

伊勢参り

夏休みを利用して伊勢参りへ。本当は夏らしく沖縄か北海道へ行こうか,などとも考えたけれど,娘がもう少し大きくなったら旭山動物園や沖縄に行きたい,とリクエストされるかと思い,今のうちにきっと娘が行きたがらなそうなところへ,ということで伊勢。
四国と東北も興味があったのだけれど,この時期台風が近づきやすかったり,多少地震が近頃起きていることもあって。
なんにせよ,衣食住の神様に感謝の気持ちを伝えにいくのはいいことだ。

実は伊勢は初めて。
リゾートな志摩に泊まりたかったけど,赤ちゃんのおむつ提供します,という赤ちゃん宿泊プランにあらがえず,鳥羽の旅館に滞在。3泊もするとなると自分で持ってくる場合,スーツケース半分近くをおむつが占領することになってしまうので。海が目の前にのぞけて感じのいい旅館。露天風呂も海が目の前にあってよい。しかし、伊勢の海は潮の匂いがしないのね。

しかし,通常お伊勢参りとは一泊2日くらいの日程で行うものらしく,3泊というと旅館の人に一様にビックリされる。
でも到着日はちょうど愛子様達が参拝されたこともあり,内宮は入れず,外宮は午後からしか開かなかったので,どちらにしろ1日で両宮を見学するのは無理な日程。駐車場も使用禁止となっていたこともあって,すいていてよかった。タクシーの運ちゃんも去年のブームが去ってしまって,今は暇で悲鳴あげてる,と言っていたしね。

明治神宮と同様の荘厳さがあったけれど,明治神宮ほど作られた感はないような。松の木も点在していてやはり趣がある。一昨年できたという,伊勢神宮の歴史を解説したせんぐう館も入る。20年ごとに遷宮するにあたっての職人の作業などが展示してある。しかし一昨年できたというのに英語の解説がついておらずビックリ。安倍さんの観光客増やそうキャンペーンに全くのっていない。特殊用語が多すぎるのは確かであるけれど。

途中で原寸大の正殿前で係員がその造りなどを解説してくれる時間があり,聞き入る。落ち着いた感じの人による分かりやすい解説。前日は皇太子ご夫妻もここに立たれました,と言っていたけれど,きっとこの人がつつがなく解説してあげたんだろうなと思われる。
遷宮用のヒノキは樹齢300年を超える木曾ヒノキを今は使っているようだけれど,ひのきはもともと日本と台湾にしか生えていないらしい。知らなんだ。

無事にお参りして鳥羽に戻る。なぜか旅館からのお迎えが人生初のリムジンでラッパーになった気分。


2014/06/11

Braava

育休中だというのにこの頃は欲に任せて買いたい物を買ってしまっている。
ただもともと,時短につながる物はそこまで迷わず買っていいよね,という考えを持っている。
それなので以前からroombaは欲しいなあと思っていたけれど,何せ大きい。厚みも結構あるし,不使用時に部屋の隅に置いているだけでちょっと邪魔になりそう。
小さくなったのがでる時まで待とうか,でもアメリカの事だから今後もコンパクト化などは期待できないかなーと思ってちょっと購入を迷っていた。

そんなところroombaのirobot社からフローリング専用の乾拭き,水拭きマシーンが出ていることを知る。見たところサイズもずっとコンパクト。さて購入すべきか,と迷っていたところ,ちょうど実家の親がフローリングに足跡がついて困る,と愚痴っていた。冬に床暖房が壊れたのを機にフローリングも張り替えて新しくなったのはいいけれど,今度のフローリングはやたら足跡が目立って掃除が大変とのこと。

広い実家の床を老齢の親が水拭きするのは確かに大変だ,ということで親孝行半分,実際にBraavaの出来を見たい気持ちが半分以上でBraava320をプレゼント。

Amazonで在庫1台となっていたのを贈ったけれど,英語の取扱説明書だから実家ではしばらく開けられる事もなく放置されていた。
実家に戻ったタイミングでセットアップ。付属のぞうきんか,またはクイックルワイパー等市販のタオルを挟み込んで,あとは乾拭き機能のスイッチを押すだけ。
何よりRoombaより小さくて静かなのがいい。Roombaはテレビの音も聞こえないほどだけれど,braavaは音がそんなに気にならない。ちゃんとこまめに動いて床上のゴミくずも片付け。ただし問題なのが,やはりRoombaとは違って吸い取る機能はないから部屋と部屋の境目など,ちょっとした段差を越える際に,タオル裏にくっついたゴミなどがその段差箇所に多少残ってしまうこと。
しかし水ぞうきんでのモップ機能が十分カバー。濡らした付属タオルを機器に取り付けて,モップ機能のスイッチオン。こまめに前後作用を繰り返しながら隅々回ってくれるのでフローリングがぴかぴか。だから綺麗好きさんのお薦め使用方法としては掃除機またはroombaをかけて水モップ機能。でもあまり細かいことを気にしない人は乾拭き機能のあとに水モップ機能でも十分綺麗。
親にいい買い物した。まあ,いちいち本体にぞうきんをとりつけなくてはいけなかったり,roombaと違って元の場所に戻らない(たまに戻ってる)面倒くささはあるのだけれど,広い部屋を水拭きしなくてすむのは有難い。

よって自宅用にも購入決意したところ,友人の投稿によりupgrade版が既に世の中に出ていた事にきづく。これがBraava380t 。320より1万ちょっと以上するのでちょっと迷ったけれど,充電必要時間が約2時間と大幅に短いこと,充電スタンドがあるので部屋の隅でもスマートに置けることから380tに決定。Amazon one clickで翌日には届く。

320との違いとしてはまずは色。320は白で380tは黒。黒はスタイリッシュだけど指紋が目立つので個人的には白の方が好み。しかし380の方は充電の際に収められるスタンドが付いているので安定して床の上に置ける。320も縦置き可能だけど,やはり固定するスタンドがないと多少安定が悪いのと見栄えもよろしくない。

充電必要時間は320が約10時間で,380が2時間。実際の作動時間は320が2~3時間に対し,380は2.5~4時間と1時間ほど長め。
掃除の動きなどはどちらも大差なく,乾拭き機能に違いはあまりなさそう。ただし,水拭き機能については320では濡らしたタオルが長時間掃除中には乾いてくる可能性もあるのでその場合にはもう一度濡らす必要があるけれど,380ではぞうきん取り付けの本体に水を溜める注ぎ口があり,そこからぞうきんに水をしみ込ませるようになっているので,長時間濡れたまま水拭きをしてくれることが可能。広い家などではこの機能があったほうがきっと便利。

この買い物は正解でしょう。



2014/06/06

pampers

アメリカに住んでいる友人がほぼ同月齢の赤ん坊を連れて遊びにくる。
やはり親の顔が違えばこうも違うものか!というほど彫りの深い顔をしたイケメンくん。
目が顔の半分を占める。

それでも同じくらいの年ということもあって,親同士は色々共有。
結構な難産だったとのことで,出産時のインド人医師のビックリエピソード等も披露してもらいながら,お互い無事に産まれたことに感謝。
今回の滞在中,色々手助けになれば,とこちらからも乳児用グッズなどをそろえたり,お土産ももらっちゃったり。

おむつも交換したけれど、アメリカのpampersはsesame streetのcharacterがprintされていて可愛い。おむつ替えも気分があがる。
日本のpampersはしまじろうだから,どうも好きになれない。子供達からは人気のあるキャラクターではあるから,せめて,そういうのがわかる1歳児くらいからのおむつに対応させて,それまでは母親好みの絵柄にしてくれたらなあ。
毎日行う行為だからこそ,そういうちょこっとした違いが気分に作用するのにねえ。
ただ,アメリカ版pampersはbaby powderが練り込んであるのかおもいっきりpowder臭がしてかなりchemicalな感じ。ギャザーも日本版の方が大きくて使いやすくて,同じpampersはpampersでも,国ごとに結構違いがあるよう。




2014/05/09

Gifts from Canada

Gifts from a mother of my sister's boyfriend.
This fancy hand-knitted hat was made by her artist friend, Ms. Marilyn Spearin, just for my daughter. How sweet.  So lovely color combination.  It is still too small for her to wear but we can't wait till next winter.

Hand knitの帽子。懐かしのToronto street carの絵(地元のartist, David Allenさんによる作らしい。Street carの運転手さんのuniversalな雰囲気がよく出てる!)や可愛らしいHumpty Dumptyのapron。何年後に使えるかな〜。




他にもAlgonquin teaなどをいただく。友人の娘さんが作られている手作りのお茶らしい。 子育て中のママ用に精神安定効果もねらって。
バルサミコ酢とblue cheese風味の塩はサラダにオリーブオイルと一緒にかけるだけで美味しくなる。


 皆にお祝いしてもらえる身というのはホント幸せもんだなぁ,と思う。
もし結婚に反対されていたり,シングルマザーだったりする場合には,この段階できっと環境が色々異なる訳で,既にくじけそうになっていてもおかしくないもの。
母は強し,とは言うけれど,環境条件や経済状況で精神のゆとりというのは全く異なってくる。心のよりどころがあるというのは大きな味方になるでしょう。

父親は家にいないのが普通,という環境で育ってきた私は,子育てにそこまで夫が協力的でなくても大丈夫なのでは,という考えももっていたけれど,自分が子育てする身になって,実際にその助けが役立つか役立たないかは別として,夫からの,手伝おうという姿勢それだけに救われるところもある。
どうしたって女性の方が負担は大きいのだから,言葉からだけでも精神のゆとりを得たいというか。

旦那の方が稼ぎが多いのだから家事,育児のことは妻がやって当然,という考えの人もいるようだけど,こういう人は,たとえもし妻の方が収入が多くなってもなんだかんだ奥さんにそういうことをやらせるだろうし,まずそういう立場にいる自分のことが好きなのだろうから,自分より収入の多い女性と結婚するという選択肢自体ないのだろうと思う。器が小さいこと。
まあ,共働きということを理由にして家事でもなんでも折半,折半ということを主張する奥さんは,それはそれで女性版の器が小さい,ということになってしまうのかもしれないけれど。
要はどこまで助け合いの精神を見せられるか,という点とバランス感覚が大切な気もする。


2014/03/27

Carrot cake

かなり久方ぶりにお菓子作り。
簡単なものを選んで人参ケーキ。
ブレンダーで潰した人参に、卵や砂糖、サラダオイルや粉を混ぜて焼くだけの簡単ケーキ。結構な量の人参が入ってるから、そこまで罪悪感に駆られないケーキ。
サラダオイルをきらし、菜種油で代用したので、ちょっと独特の風味が出たけど素朴な味で悪くない。
アクセントとしてはやっぱりバタークリームをつけた方が美味しいんだろうな、と思いつつ、せっかくの野菜ケーキの意味がない。

でも簡単に作れるから大丈夫かと思ったけれど、型に流し込んで焼くだけ、という最後の段階で赤んぼが泣き始める。
もう少しで一気に作れたところだったのになぁ。

このひなびたケーキ、家にあった古いレシピ本を参考に作成。
婦人之友社から出てる「家庭でできる和洋菓子」
もう本も黄ばんでて、使用しているフォントも写真の構図も古くさいけど、その当時はすごく売れた本らしい。
昭和51年発行。
どれも洗練した感じのものにはならなさそうだけど、ほっとする感じのレパートリーになっていて、それなりに使えそうな本。


2014/03/20

child care support

渋谷区に住んで長いけれど,妊娠・出産をして,やっと初めて区の提供するサービスなどを活用するようになった。
意外にも色々サービス内容はあって,渋谷区の待遇は悪くないらしい。

まずは出生通知を区に届けたため,区から看護士さん,または助産師さんが自宅まで赤ちゃんの様子を見にきてくれることになった。
赤ちゃん用の体重計を買っておらず,果たして順調に成長してくれているかどうか多少不安だったため,有難い。
当初は看護士さんが訪問してくれるはずだったけれど,こちらが母乳育児や体重の増減の相談をしたい,ということを伝えると,日程調整をして助産師さんを派遣してくれることになった。

感じのいい助産師さんが早速来てくれる。
私が授乳する様子を観察して,もっと楽な姿勢や沿い乳の方法を教えてくれたり,体重測定をして,今後のミルク量の調整や様々な疑問に答えてくれたり。
渋谷区のサービスについても説明してくれ,色々と助かった。
こういう優しいサポートは,シングルマザーのお母さんや周りに手伝ってくれる人が少ないお母さんなどにはさらにホッとする支えになるだろうなぁ。

妊娠中は妊婦健康診断費の助成を受けていたけれど,出産後のサービスとしては,例えば医療費も保険診療内であれば,中学卒業まで負担してくれる。
出産助成金も最高8万まで提供している(所属の健保がそれ以上の付与を行っていたため,私の場合は申請不可だったけれど・・・)

他にも区の保健所内で定期的にお医者さんなどによる乳幼児観察健診を受けられたり,1000円で自宅まで乳房ケアに来てくれたりするらしい。
有難いね。
あとはいい保育所を増やしてくれればなぁ。

そういえば今回初めて知ったけど、渋谷区の公式キャラクターはあいりっすんというらしい。
渋谷区の花、花菖蒲の妖精。てるてる坊主とお花が合体したような。
ちゃんとお化粧バージョンとすっぴんバージョンがある。


2014/02/13

出産日当日4

赤ちゃん無事に誕生。
分娩室に移動になってから30分も経っていない。
けれど、それからの処置が結構長かった。

愛育ではカンガルーケアを実施しているため,産まれた赤ちゃんは検温や身体を拭いてもらった後で時間を置かずに母体に身体を密着させて絆作りを図る。
すぐに抱かせてもらえるはずだったけれど、実は母体に結構出血があったらしく、旦那の方がまずはこわごわと抱かせてもらう。

その間にこちらは傷跡の処理。
スピード出産だったのはいいのだけれど、そのため子宮口だか産道が柔らかくなるのが間に合わず,結構複雑に裂けた(やぶれた?)らしい。
その産道の縫合手術がなかなか痛い。出血を止めるためにガーゼをぐいぐい傷跡に押し当ててるのが分かるのだけれど,それも痛い。
また,スピード出産の場合は子宮の収縮も普通より悪いみたいで,収縮促進のために子宮をぐいぐい押され,こちらもつらい。
この手術中にカンガルーケアを行ったけれど,目を開けるのもちょっと億劫で,せっかくの赤ちゃんとの対面,こちらはしかめつらで抱く羽目になる。
なんだかまだ色々実感はわかないけれど,なんてちっちゃい。胸の上にじっと大人しく乗っかっているのをみて,無事に産まれたことにただ安心する。

手術は結局分娩の倍近く時間がかかり,縫合が複雑なためか上の医師も呼ばれる始末。
でもこちらも無事に終わり,分娩室で2時間安静にする。
その間に親や妹に出産の報告。入院部屋も決定。個室を希望したけれど,やはり値段の低めのものは全てふさがっていた・・・まあ,そうだろうね。

分娩室から出て,入院部屋に向かう頃に親が見舞いにきてくれたけれど,私の顔が真っ白なのとむくんでいたのに驚いていた。
確かに一定量以上の出血があったため,今回の出産、出生証明書上で異常出産に分類され,私の足も退院まで象の足のようにむくんでいた。むくみは貧血などにもよるらしい。

看護士さんに付き添ってもらってトイレへ。無事に自力でトイレを使用できたことが確認できたため,後は入院部屋で安静にしていいとのことになった。
母子同室で赤ちゃんも一緒。両親が既にジジババぶりを発揮していて,こちらとしても嬉しい。
赤ちゃん嬉しいし,既に可愛く思うけれど,うーん,まだまだ実感がわかないもの。

2014/02/09

出産日当日3

なんとか分娩室にたどりつき、分娩台の上に横になる。
確かこの時点で陣痛間隔は3分くらい?

「まだいきんじゃ駄目!深呼吸!」と助産師さんに言われるけれど,どうしても口から上手に息を吐いて力を逃すことができず,ついついいきんでしまう。
合わせて自分の声とは思えないすごいうめき声もあがる。あの声は一体どこからでてくるんだろう。

助産師さんが子宮口を確認し、「6 cm」(だったかな?)と言っているのが聞こえる。そのあと点滴を刺してくれるも,刺している間に陣痛が来てうめく羽目になる。
「点滴側の腕は動かさないで!」と言われ,なんとか踏ん張るけれど身体がよじれる,よじれる・・・
普段、注射が刺しにくい腕とよく言われるので,このバタバタのなかですんなり点滴を刺してくれた助産師さんに感謝。

いきみを逃すために,枕元にいた旦那に「肛門押して!」と思わず頼む。しかし、「え,でも細菌が・・・」というとんちんかんな反応に腹が立ち,「そんなのいーから!パッドの上から押すんだし、さっさと押してよ!」と叫ぶ。
部屋に常備されているテニスボールをお尻にあてて痛みを和らげる方法を助産師さんが旦那に示してくれたけれど、ここでも助けにならず・・・
(旦那は「肛門押して」という言葉が私の口から出たのにビックリしたのと,事前に浣腸しないことに対する不安を私が述べていたことから、どうやら私がお漏らししそうなのを肛門から押し戻して,というように捉えたらしい。なんてとんちんかんな。やはり両親学級やシミュレーションは参加したほうがbetter)

全部助産師さんに痛み逃しを助けてほしい・・・と思いつつも、どうやらこの陣痛の間に一気にお産が進んだようで,子宮口が全開したらしい。
分娩台の上に横になったはいいけれど,分娩の準備自体はされておらず,部屋にもまだ助産師さん1人だけ。
この助産師さんが「子宮口全開!ヤバイヤバイ・・・」と叫びつつ,分娩室の外へ駆け出すのを見て,「ヤバいヤバい」の言葉より、助産師さんがいない間に次の痛みがくることにおののく。

助産師さんが部屋に戻ってくるのと一緒に,先生やら看護士さん5, 6人が部屋にどやどやっと舞い込んできて,一気に騒がしくなる。
皆バタバタとモニターの準備やら滅菌シートを広げたりして一気に分娩の準備が完成。

それからは,助産師さんやらお医者さんの「もっと足を開いて!」だの「手を胸においてハッハッハーと息をして!」という指示に訳も分からず従うだけ。
途中で下の方で焼け付くような熱さを感じたりもしたけれど、何が起きているのかよく分からない。と思ったら、いつの間にか先生か助産師さんが,赤ちゃんの頭を支えながら手にもって立っていた。
赤ちゃん誕生の感動より、「え、もう産まれたの!?」という思いの方が強かった。
でも赤ちゃんが声をあげて泣くのを聞いて、とにかくホッとする。

赤ちゃん誕生 15:24。

2014/02/08

出産日当日2

朝10:00くらいから定期的にお腹がカチコチに張り、恐らく陣痛らしきものが始まるが,とにかくリラックスが大切とのことだったので、雑誌を読んだり,友達にメッセージを送ったり。

両親には旦那から連絡してもらうつもりだったけれど、その前に親から電話があり、破水して現在入院中であることを伝える。昼の会食をキャンセルしてでも病院に来たいようなことを言っていたけれど,付き添いは1人までということもあり,心配無用と断る。

10:30くらいの時点で8分間隔くらいの陣痛になるけれど、痛みはマッサージや深呼吸で十分しのげる程度。
海外にいる妹にテキストメッセージを送ったところ、すぐにチャットで返信があり、なぜか今日子供が産まれる予感がしていたとのこと。さすが双子。肝心の私自身は全くそのような予感はなかったけれど。

妹と長い間,テキストのやり取りをしている間にも,陣痛の間隔が短くなっていき、痛みも多少強くなってくる。
念のため、見回りの看護士さんにその旨を伝えるけれど,まだ痛いときもおしゃべりできるくらいだし、まずは昼食を食べてからモニターをつけましょう,と言われる。
果たしてこのまま待機する感じで大丈夫なのかな,と思いつつ,12:00になって出された昼食は陣痛の合間にパン等軽いものだけを食す。

13:30くらいに旦那が病室に戻ってくる。
この時点で結構痛みはひどくなってきていたけれど、まだ自分でコントロールして呼吸ができる。
そのまま何とかやり過ごしていたけれど、14:00過ぎになってかなり痛みがひどくなり,多少うめくようになってくる。念のためナースコールをかける。看護士さんは来てくれたけれど,陣痛の合間も一応話はできるし,まだ腰の方に痛みが来ているという感じでもないので,さらに様子見ということになる。

いつまでほっとかれるんだ,と思いつつ,看護士さんが去り際にしていってくれた腰の指圧に救われる。
旦那も陣痛中にマッサージをしてくれればいいのに、あまり手を出しちゃいけない、と思ってるのかこちらから声かけしないとしてくれない。
マッサージも腰をさするようなマッサージだけで全く助けにならない。「さっきの看護士さんの指圧をちゃんと見ていなかったの!?」と憤りたくなり、「遠慮しないでぐいぐい押して!」と叫びつつ,痛みで涙が出てくる。

看護士さんが去ってからあまり時間が経たないうちに,陣痛時に一気に肛門側に抵抗できない力がかかるようになってきた。「あ、これがいきみたい,という感覚か」と思いつつ,思わず大きなうめき声があがる。これはやばい,と思い,ナースコールを押してヘルプを呼ぶ。
来てくれた看護士さんも大きなうめき声を出している私をみて,すぐに分娩室へ移動しましょう,という対応。
次の陣痛がきたらどうしよう,という恐怖に怯えながら分娩室までの廊下を支えてもらいつつ歩く。もう少しで分娩室、というところで陣痛が来て,看護士さんに「まだいきまない!深呼吸して!」と言われつつ,我慢できず壁に両手をつきながらうめく。

自分でもいきまないよう鼻から大きく空気を吸って,口から息を吐いてなんとか力を逃したい,と努力するのだけれど、息を吐く時に全く力を逃せず,どうしても肛門側に大きな力がかかりいきんでしまう。排便する時の肛門にかかる力の何十倍もの力が自動的にかかる感じ。このコントロールに苦労した。

なんとか分娩室にたどりついたのが15:00。

2014/02/07

出産日当日1

I had my baby girl on January 25th, 2014!
無事に産まれて有難い限り。忘れないようにそのeventまでの経緯をメモ。

まず,前日の金曜におしるしあり。茶色いオリモノがオリモノシートを多少汚すくらいの程度だったけれど,しばらく出血などはなかったので,これがおしるしだろう,と思う。
おしるしがあったからといって,すぐに出産とは限らず,結局数日から一週間後というケースも多いようなので,私の場合も予定日が6日後ということもあって,きっと数日後くらいかな〜と思い、その夜も余裕で近所の宮崎地鶏屋に行って、お気に入りの軟骨焼きやら手羽餃子,豚骨雑炊を完食。

夜更かし後,就寝したけれど,尿意が近くなっているため、翌日の土曜,朝5時半くらいにはトイレのために起床。そのまま寝付けず、布団の中でぐうたらとスマホチェックなどしていたら、6時半くらいにダラダラ少量の何かが流れるのを感じる。
あ、これが破水か、と思い、トイレに行くと、血液も多少混じる感じでオリモノシートがすべて濡れている。

破水したら病院に連絡を、とのことだったので、電話すべき、と思いつつ、昨晩お風呂に入っていないことが気になり、これからさらに汗だくになるイベントが待ち受けているのに、このまま行けないなーと思い、シャワーを浴びることにする。
また、前日は天ぷらランチにぜんざいデザート、夜は居酒屋とかなりフルコースでおなかに詰め込んでいたにも関わらず、便通がないことも気になり,かと言って,愛育では浣腸を行わない、というポリシーらしいので、出かける前にしばらくトイレで時間を過ごすことも決める。

トイレに行き、布団などをたたみ、シャワーを浴びてばたばたしていると、その物音で旦那が起きてくる。ただし、ここで破水のことを伝えると、すぐに病院へ!という流れになりそうだったので、歯磨きして一通り身支度を整えたところで、朝食中の旦那に破水したらしきことを伝える。この時点で,2回目にまた何かが流れるのを感じていたので,多分破水確定だな、と思い、病院へ電話。

応対の看護士さんに色々と確認事項の質問を受け,その中の一つ「赤ちゃんがちゃんと動いているかどうか」について,朝からの胎動を意識的には感じていなかったため,それが多少気になりつつも,タクシーの所要時間を伝えて,バタバタと病院へ向かうための準備を仕上げる。
旦那がいつものようにトイレで長時間過ごして、こちらが待たされる羽目になったことに多少腹が立ちつつも、その間にエネルギー補給のため干し柿をつまんだり,洗濯物を取り込んだり。

駅でタクシーを拾い,病院に向かう。「営業時間外なので夜間出入り口のインターホンを押して」という指示を受けていたけれど,既に正面入口のところで係員のお兄さんらしき人が待ち構えて出迎えてくれ,入院病棟の受付まで誘導してくれる。この時点で朝7時半くらい。

担当の助産師さんから説明を受け,破水かどうかの確認のため,お小水とナプキンを提出。あまり時間が経たないうちに,破水が確定しました,という報告を受け、そのまま入院が決定。

まずは内診のために陣痛室へ向かう。
愛育は陣痛が本格的になっても分娩室へ移動する手間がないよう,LDR室となっている。
LDR室で提供してくれた朝食を食べつつ,赤ちゃんのモニター。内診で行った、お腹の張りを起こすための刺激が結構痛く,これからの陣痛,出産を果たして乗り越えられるのか,既に不安になる。
でも無事に赤ちゃんは動いており、モニターが終わった時点で,まずは一般病室(2人部屋)へ移動することになった。分娩台のあるLDR室より,一般病室の方がリラックスする方も多い,とのことで本格的な陣痛がくるまで結局そこで待機しましょう,ということらしい。破水の量を確認するため、トイレにいくたびに交換するナプキンは提出するよう、との指示。
待機室には旦那も一緒に付いてきたけれど、陣痛が始まってないうちは13時以降にならないと付き添いができない、とのことでいったん帰宅。

10時くらいから、たびたびお腹が張り、痛みを感じるようになってきていたけれど,そんなに,痛くてツライ!というほどではまだない。いまいちこれが陣痛なのかも確信もてなかったけれど、生理痛がひどくなった感じでお腹がコチコチに固くなっているから、多分陣痛。
まずはリラックスグッズとして持ち込んだ雑誌を読んだり,スマホをいじったり,テキストメッセージなどのやりとりなどで時間をつぶすことにする。

2014/01/17

train fare

ウォーキング中に,宝田明似のおじさんに声をかけられ,信濃町まで歩いてどのくらいか聞かれる。
10分ほど,と道順とともに返答すると,続けて,四谷まで歩いた場合はどのくらいか,との確認も受ける。

聞けば置き引きにあって無一文らしく,まずは新宿から千駄ヶ谷まで歩いてきたとのこと。群馬の高崎に帰るためになんと東京駅まで歩くつもりらしい。

わーっと話されて,こちらも圧倒されそのまま見送ってしまったけれど,東京までの運賃くらいなら人助けとして出してあげればよかった,とすぐに後悔。
しかし,後悔している間に既に姿は見えず,腹ボテの身には追いかけられず。
うーん,この寒空の下をホントに東京駅まで歩いているのだろうか,東京人は冷たいと思われただろうなー,とその後もくよくよ小心者っぷりを発揮しつつ帰途につく。

咄嗟に行動に移せる大阪のおばちゃん的な反応が欲しい。

2014/01/09

妊娠・出産費用など

いつのまにやら妊娠37週に入り,正期産の時期に突入。
赤ちゃんも標準よりはまだ小さめの体重のようだけれど,一応,早産の域からは外れたので,これでやっと一安心。
前回,赤ちゃんの体重を増やすために食後1時間は寝るように,という何とも極楽な指示が出て,真面目に従ったけれど,母体の体重はばっちり増えども赤ちゃんにはそこまで反映されず・・・2500gぐらいいっていることを期待していたのだけれど。
でも,標準よりちょっと小さめでも順調に育っているからそこまで心配しなくてもよさそう。

37週に入ったら,毎週健診を受けなくてはならず,大きなお腹を抱えながら病院に行くのもなかなか大変。
もちろん費用もそれなりにかかる。

愛育に通院していると伝えた場合,セレブだね,という反応を受けることが多い。
広尾という場所柄か紀子様が出産された所だからか分からないけど,何せ初めてのことなので,実際に他院より高いのかどうかもよく分からず。
病院自体も,対応,接客の感じはよくて好きだけれど,ふる〜い感じを醸し出していることは否めない。
中目黒の育良クリニックなどの方がおしゃれで高そうな雰囲気もした。

確定申告の準備で医療費をまとめたついでに,以下に今までの妊娠検査・健診にかかった実際の費用を書き出してみました。ご参考まで。


  病院 診察料 妊婦健診料 妊婦健診時検査料 その他 妊婦健診助成金 支払代金
1回目 フェニックス 1950         1950
2回目 育良クリニック 6000     2590   8590
3回目 愛育病院 6000   20150 4000 -8440 21710
4回目 愛育病院 3000   4000   -5150 1850
5回目 愛育病院 3000 5000     -5150 2850
6回目 愛育病院 3000 5000 21060   -12150 16910
7回目 愛育病院 3000 5000 10690   -5150 13540
8回目 愛育病院 3000 5000     -5150 2850
9回目 愛育病院 3000 5000   200 -5150 3050
10回目 愛育病院 3000 5000 7000   -5150 9850
11回目 愛育病院 3000 5000   200 -5150 3050
12回目 愛育病院 3000 5000 7900   -5150 10750
               
          レスタミン   430
          レスタミン   320
               
            現時点合計 97700

渋谷区からの助成金のお陰で現時点で10万円以下の費用。
もちろんこれにお産の入院費用がかかって,愛育では基本セット代金(正常分娩費用+母親5-7日入院費用)が68万。
でも,出産育児一時金として健保から42万円支給されるので,いまのところ40万くらいの出費の予想。

あとは入院部屋の費用次第。愛育の場合は,2人部屋の場合はextraにchargeされないけど,個室にした場合は上記のセット代金に2万5千円-5万/日(!)という追加料金設定。
出産時の部屋の空き状況によってしまう場合もあるようだけど,1日5万円払うなら六本木でリッツカールトンに泊まりたい・・・・
一番ランク下の個室を希望するとして,やっぱり,妊娠・出産費用合計として60万弱はかかる可能性高し。
帝王切開などになったらさらに追加されるし。

全国平均費用ってどのくらいなんだろう。