2017/07/10

ブルブルの大冒険

2歳半頃からアンパンマンファンとなった娘は3歳5ヶ月となった今でもやはり大好き。
日テレが金曜の11時から11時半という、いったい誰がみるんだ、という時間帯に放映するので、予約録画したものを毎週楽しみに観ている。
そのなかのCMで今夏上映のアンパンマン映画「ブルブルの宝探し大冒険」の宣伝をしており、そのCMをみるたびに「ぶるぶるに会うー!ここに行くー!」と騒ぎだす。
3歳で映画は早いかな、とも思ったけど、このアンパンマンへの情熱がいつプリキュアなどに移行してもおかしくなく、来年の今頃には興味を失っているかもしれない。ならば行きたいという今のうちに、と映画鑑賞に行くことを決定。

家ではアンパンマンは最初から最後まで観ることができてもドラえもんなどは最後まで集中力が続かない。果たして映画なんて観られるのか心配だったけれど、さすが小さい子対象の映画、劇場で一緒に踊ったり歌ったり、子供が音を立てるのは全く気にしなくていいらしい。そうじゃないととても映画館なんて3歳児無理。
近くの新宿でもよかったけれど、9時台の上演がある品川だとちょうど暑い日の午前中を過ごすのにちょうどいい。新宿とは違って空席もたくさんあるし、映画館すぐ隣に子供も食べやすいフードコートがあるし、品川鑑賞で決定。
品川駅でこっそりバタバタと朝食パンを買って映画館へ。
館内では100cm以下対象の子にキッズシートも貸し出してくれるし、なんと上映中も危なくないように暗くしないのね。暗くしなくても鑑賞には全くの支障なし。普段でも明るいままでもいいくらい。
また、うるさくしていいとはなんて気楽なこと。上の娘にパンを食べさせながら、出てくる登場人物の説明をし、また息子君にも授乳しながらのんびり観る。

日本では上映中は静かに、とのルールが厳しくて、なんだか予告編のときまで静かに観るべきか議論もあるよう。でもずっとしゃべり続けるというわけでなければ、ルールでなく映画そのものを純粋に楽しむ感情の方を優先していいと思う。
ずっと前にwater boysを日本とカナダの映画館それぞれで観る機会があった。
その違いとして、コメディ映画でありながら日本では最初から最後までシーンとしていたのが印象的だった。ブホッと吹き出す声も途中で聞こえてきたし映画そのものが面白くなかったというわけではないと思う。でも声をあげて笑うのを日本では皆我慢していた感じだった。こうなると本当は100%面白いはずのものでもその75%程度しかその面白さを実感できなくなるというか。
一方でカナダではそこまでウケなくてもいいだろ、というくらい客席の至る所でワッハッハーと大笑いし、好きな場面でヒューッと口笛吹いたり、存分に楽しんでおり、本来面白さとしては100%程度のものでも120%くらいまで楽しんでいた。
でもこういう小さな姿勢の違いが普段の生活のストレスを減らすのにだいぶ役立っているんだと思う。
日本人気質として難しいのかもしれないけれど、映画館としてもかちんこちんに観るのでなくもっと気楽にオープンに楽しめる場をもっと提供してほしい。劇場参加型の映画も増えているというけれど、例えば好きな食べ物持ち込みOKで少しくらいの騒音ならお咎めなしのところだったり。たちまち経営難に陥ってしまうのだろうか。

ブルブルの映画自体は子供たちが飽きないよう1時間程度の短い映画。内容も映画29作目となると必然的にそうなってしまうのか、それとも一緒に観る大人向けへのサービス精神なのかいろんなもののパクってる気もしたけれど、ちゃんと勇気と愛と優しさを盛り込んでいる。
個人的には、ところどころにラピュタと走れメロスのデジャヴュが。
娘も楽しんだようで最後の方は最後列の席から最前席までひとり移動して乗り出して鑑賞し、終わった後も「もう1回つけて〜」と駄々をこねたのでした。

2017/07/04

育休明け解雇ニュースの件

昨日見たニュースで、育休明けの解雇は無効であるとした女性の訴えが認められたというものがあった。海外の科学誌出版社の日本法人となれば、まあエルゼビアであったりシュプリンガーであったりワイリーの名前が挙がってくるのが妥当なところ。
育休明けにインド転勤または大幅な年収の減額という字面だけみると、まあなんてブラックな会社だろう、と思うのが普通の感覚ではある。
でも新聞はいかに面白く注目をひくタイトルをつけるか、というところに力をかけその裏については書かないことも多々。

個人的な印象としては通常このような外資系出版社では女性社員が多く働き、また欧米の感覚を取り入れないと仕事を回していけないという点もあり、結構労働環境が整っているところが多いように思う。
産休・育休の取得、また職場復帰後の時短勤務や有給取得も自分の権利として堂々と取得でき、本社には匿名でcompliance reportできる部署が設けられていたりcompliance研修もあったりするから、セクハラ・マタハラなども一般的な日本企業よりは少ない印象。

ではもし労働環境がそれなりに整っている会社で、ある人が解雇を言い渡されたとしたら、やはりその人自身に解雇されるそれなりの理由があると考えるのも一方で普通の感覚。
会社の秩序を乱したことを理由に、とあるけれど、例えばこの女性が同僚をいじめ抜いて同僚を他の部署に嫌々行く羽目にさせるような人だったり、この女性が情報を他に共有せず同じチーム内で仕事をしていくのに支障を生じていた、などという可能性だってあるかもしれない。自分は仕事ができると過信してその場の空気を読むこともできず、融通が利かないためにクライエントに迷惑をかけていたということだって考えられる。
会社としては彼女の産休・育休は本当は関係なくて、純粋に会社の業務運営に支障を生じるからかねてからクビにしたい対象であったのかもしれない。
いろいろなものが積み重なってクビという決断に至ったわけだけど、産休明けにクビにしてしまったことで育休法と照らし合わされ会社が負けたという会社のドジ。今回は彼女の雇った弁護士が優秀だったんだろうなぁ〜。

例えどんなに問題を起こす人であろうと簡単にクビにはできないというのが今の日本の会社。IBMでも、業績が悪くてクビにされた社員が、「他人の仕事に支障を生じることはあっても会社に回復困難なほど損失を与えたとはいえない」という理由で解雇が無効になったものね。
55歳の男性社員というしバブル期の採用か〜、きっとかなり仕事できなかったんだろうなあ、と勘ぐってしまうけれど、会社に利益を与えないという理由ではもはやクビにはできず、大きな損失を出さなければずっと雇用してもらえるという・・・
回復困難なほど損失を出さないとクビにできないとは冗談じゃない、経営陣でなくてもそのスタンダードはちょっとおかしいだろ、と感じてしまう。
クビにできない場合、大京やsonyのように窓際部署を作ってそこに送るという対応のところもあるけれど、それはそれで社員を生殺しにするような非道な会社というレッテルを張られてしまう。
休職させてなかなか復帰させないという手法をとる場合もあるけれど、それで給料を払い続けるというのも会社の損失ではあるし周りの士気にも影響してきそう。社員を不当に扱うことはもちろん許されないし、サポートするシステムを作ることは必要なんだけれど、会社も慈善事業をしているわけではない。
アメリカのようにやたらめったら簡単にクビ、というのは問題ですが常に適度な緊張感を保つためには、本当に問題ある人をクビにするという選択肢は日本の会社にもあるべきだと思う。その判断は本当に難しく間違ったことはできないから、クビにする際にはもちろんトップ層、上司だけでなく人事や周りの同僚などすべての意見を慎重に取り入れながら行う必要はあるけれど。

しかし解雇無効となったこの女性が職場復帰するとして、職場での取り扱いはどうなるんだろう。皆腫れ物に触るような感じになってしまうのかしら?
もし職場で今まで上手にやっていなかったのであれば、彼女の上司にも同僚にも部下にもなりたくないという人たちが出てきて不思議ではないし、部署内の士気はかなり影響を受けるでしょう。彼女に振り分ける業務内容やその量もどうしたものか、それらに悩まされる労力もまたちょっとエクストラな会社の損失。

キャベツ人形

11月生まれの息子くんももう8ヶ月。
2人目はその傾向が強いと聞いたこともあるけれどやたら愛嬌がいい。
ニコニコ周りに笑いかけ、みんなの人気者。

上の娘は赤ちゃんの頃からそんなにニコニコせず、むしろ常に眉間にシワを寄せている感じだった。八方美人タイプの親としては、この愛想のなさもむしろカッコよくて悪くないか〜、などと思っていたのだけれど。
でも笑顔を所構わず振りまいている息子をみると、やはり愛嬌の良い人の方が確実に人生得することは多そうだな〜と感じる。皆が警戒なく寄ってきて息子に可愛い、可愛いとちょっかいをだし、その度に傍らの娘の顔がちょっと真顔になるという。

姉のところの甥っ子兄弟も同様に対照的で、上の子は無愛想、下の子は結構フレンドリー。二人とも実家に顔を出してはずーっとひたすらスマホでゲームをしており、やっていること自体は同じなのに、部屋に現れたときの挨拶で、上の子はむすっとしたまま、下の子はちょっとにこっとするというその小さな違いだけでこちらの心証も変わってきてしまうというもの。
ウチの娘も将来その点で苦労する羽目になるかもしれず、その不公平さ(印象によって人の待遇が変わってくるという、ある意味公平ともとれるのだろうか)にくじけたりひねくれたりしませんように。親ですら既にひねくれちゃいそうになっているところはあるのだけれどね。

息子くんは特におばあちゃん達に人気。どうやら安心感を覚える顔らしい。母親の70代の親友も、息子くんを抱きながら「ほっとする顔やわ〜、このごろは洋風の綺麗な顔ばかりの子が多くてかなわんわ」と可愛がり、なぜか息子くんを「ゲンちゃん、ゲンちゃん」呼んでいた。たしかにゲンという名前は彼のでーんとした雰囲気に合っているかも。
また、最近も息子君をベビーカーに乗せて歩いていたら着物のおばあさんが近寄ってきて、「まあ〜、健康優良児ねえ、なんて可愛いんでしょう。やっぱり赤ちゃんはこうじゃなきゃ。スタイルのいい赤ちゃんなんて赤ちゃんじゃありません」と2回ほど繰り返し、最後には息子君の足の裏をチュッチュッ💋しながら去っていった。
息子君人生最大のモテ期だな。
でも意外にも人気はお年寄りのおばあちゃんの間だけでなく、デパートにいけば綺麗なお姉さんに話しかけられたり、駐車場係の中年のおじさん2人が可愛いなあ、とのぞいてきたり。
ハワイにいけば東洋人にも欧米人にもso cute!だの、so adoreble~の連発。
はて、西洋人にもウケがいいとは意外、これは赤ちゃんの笑顔の効力だけだろうか、と不思議だったところ、はたと「あ、キャベツ人形に似ているんだ」と思いつく。なるほど、それなら確かに海外ウケもいいかもなーと思ったり。

フォローしているカナダ人のインスタで自分の赤ちゃんをアップしている人がいるのだけれど、その赤ちゃんがまさにキャベツ人形!可愛くてフォロワーが多いのも納得。あの魅力はuniversalなのね。
子供の頃はキャベツ人形がちょっと怖くてちっとも可愛いと思えなかったけれど、年をとるにつれてじわじわとあのぶちゃ可愛さが好きになってくる。あのまんまるしたほっぺや、ちんと上を向いた鼻、つぶらな瞳が今は可愛い。
そうなるとまたバカ親ぶり発揮でついつい人形が欲しくなってしまうという。
キャベツ人形にも、金髪碧眼だの、hispanic系やafrican american系だの色々選べたりするけれど、asianのカテゴリーで選んでしまうとやたらつり目のムーラン系になってしまう。なのでbrown hair, brown eyeタイプで検索したら少ししっくりするのをヤフオクで発見。
早々に娘が髪をはさみでちょんぎってしまい可哀想なことになったので、髪の毛や洋服を用意してあげたいところ。しかも友人まで人形をプレゼントしてくれご満悦の息子君。