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2023/11/01

トロント歯医者

友人宅の家から最寄りの駅までStreet Carで帰ることができるはずが、手前で止まって下ろされてしまったので(Last stop、降りて!と言われたのみで理由がわからなかった)、そこから次の20分後のstreet carを子連れで寒い中待つ気もせず、uberを呼ぶ。

すぐ来てくれたUberの運転手は子供を見るなり「Japanese kidsか!?、初めて会ったよー、めんこいなあ、乗れ乗れ」と歓迎模様。
乗ったらすぐに食べろ食べろとたくさん子供にキャンディをくれ、私にもキャラメルをくれる。

「子供は宝だ、可愛いねえ」と歓迎ムードだったけれど、一方ですぐに「Japanはどうしてアメリカのslaveなんだ、いつfreedomを得るんだ?」とたたみかけるように聞いてくる。パキスタン出身と言っていたけれど、もともとはアフガニスタン人のようで、「カナダもアメリカのslaveだ、私はここでそのことを伝えていかなくてはならない」と使命感を持っている様子で、「自由なのはアフガニスタンだけだ」という過激な発言。「でもAfghanistanの今のchaosはどうなの?」と返すと、「ニュースのいうことを信じるな、Talibanがひどいことをしているなんて嘘だ、女性にも優しいし皆守れらている、オンラインで情報を得ろ」と言う。いわゆる新聞などに書かれていることを全て信じちゃいけない、というのはわかるけど、オンラインこそ誰でも書けて真偽のほど分からないよねえ、と思いつつ、アフガニスタンの本当の実態をどのように知ればいいんだろうなあ、と思い巡る。

子供はもらったキャンディを美味しい美味しい言って食べてたけれど、私ももらったキャラメルを口に入れたら奥歯の被せ物が取れ、途中から会話に集中できず・・・

帰宅後、まずは取れた被せ物をなくさないようジッパーに入れたけれど、さて、虫歯の痛さを知っている身としては残り数ヶ月被せ物なしで過ごすのは不安。
歯科疾病は旅行保険もOHIPもカバーしないので、費用が心配だけど背に腹は変えられぬ、と歯医者行きを決意。
きっと探せばトロント内にも日本人の歯医者はいるんだろうけど、きっと日本人の多いNorth Yorkエリアとかだと思うし、子供を学校に送った後にそこまで行く気がしない。
近所にたくさん歯科医院があることは知っていたし、取れたcrownを被せるだけだからそこまで難しい説明もいらないだろう、と近場で見つけることにする。

評判の高い歯科医院に特化して検索、紹介をするopencareというサイトがあり、そこで近所に絞って探す。
エリアはどこか?、dentistに行くことに緊張するか?、優先順位は経験か?高評価か?、男女どちらの歯科医師がいいか?などのいくつかの質問に答えて絞っていく。
そこからマッチングされた歯科医院リストをみると、確かに100以上のreviewが全て5.0だったり、400以上のreviewで4.9だったりやたら評判のいい医院がずらり(サクラもいるかもしれないけど)。
そのなかから近くで、翌日の朝に予約が空いていたJunctionWest Dentalを選び、予約。男女どちらでも良い、としたのだけれど、予約した時間は女性の歯科医師さんが担当となった模様。
20年前にカナダに住んでいた時も保険が効かないこともあり、歯医者は日本に帰った時にチェックを受けていたし、実は今回が初めての体験。

いざ訪れるとクリニック内は明るく、受付の事務も女性が3人いたけれど、事前にオンラインで予診票を記入していたこともあって、簡単に保険の有無と、もしx線を受ける場合になった場合は30-100ドル(だったかな?)、フッ化物のfluorideの場合は~50ドルのエクストラのコストが発生することの説明を簡単に受けて、すぐに衛生士さんが迎えに来てくれる。東欧系のhygienistさんで東欧系のアクセントは私には聞きやすいのでホッとする。

治療室は奥に5, 6室あるようで、左右に壁があって天井の部分だけ空いて隣と繋がっているけど、ほぼ個室になっている。天井が高くて明るいから圧迫感もなく、壁にはテレビもつき、治療台も機械も新しめでとても綺麗。
いつ取れたか、このcrown自体はいつ作られたものか、などの質問を衛生士さんから受けて、すぐに先生が来る。中近東系なのかジョージクルーニーの奥さんを思い出すような美女。
衛生士さんと受けた同様の質問をまた受けて、施術が始まる。

まずは被せ物をはめてみて、「fittingしないわね、セメントをクリーニングするわ」と綺麗にしてくれたのち、はめる。
よさそう、と判断したのち、セメントを改めてつけて被せる作業を進める。
私が日本で通っていた歯科医院は古いところなので、日本も最近はそうなのかもしれないけれど、まぶしくないよう目にサングラスをかけられたのち、唾液を吸い取るバキューム装置と水をかけるシリンジを口に入れられて、先生もサングラスかつ治療台に照明は既についているのにさらに頭にヘッドライトをつけて、口のなかを映すintraoral cameraも時々使いながら治療。
日本では口内に入れるシリンジは主に空気を出して何か口の中のものを飛ばしていたような気がするのだけど、ちょっとびっくりしたのはこちらでは出てくる水が食塩水なのかしょっぱい。そのせいかやたら唾液が出てきて、それをバキュームで吸い取っている感じ。
フロスを使いながらセメントを削って整えてくっつけてくれる。
終わったときに「Bite downして、どう?」と聞いてくる。カチカチと上下噛み合わせてみて、いまいち正解がわからないけど、なんとなくあたる気もする。「奥がちょっとあたる感じがする」というのをうまく伝えられず、「I feel something back」といったつたない言い方しかできない。それでも、「わかったわ」ともう一度手を入れてトライ。さっきよりかなりスムースになった気がしてOKを出す。
通常1年以内のcrownが取れると言うことはあまりなくて(私のは今年の初めに付け替えたばかりだった)、3年以上のものは接着剤がdissolveして弱くなってくることはあるのだけれど・・・とのこと。もしかしたら元々の接着剤がstrong enoughではなかったのかもね、という先生の説明。
今回かなりしっかりとperfectにつけたから取れるということはないはずよ、と心強い説明とともに、もしそれでも万が一取れた場合にはセメントではなくcrownの方に問題があるかもしれないから、またいらっしゃい、crownを確認してみましょう、という言葉と共に施術完了。要時間はトータル30分くらい。
クリニックの雰囲気も先生の対応も好きだったし、もしこのままカナダに住むなら通いたいくらい。

肝心の料金については、被せ物の場合は相場で200-300ドルくらいという情報を得ていたものの、予約サイトからの50ドルクーポンが効いて160ドル(50: Exam fee, 110: 施術代)。痛い出費ではあるけれど、想定より安めに済んでホッとしたのでした。
もしトロントで歯科に行く予定のある人は次のリンクから予約をいれると50ドルの割引が効くので参考までに。

Opencare


2023/07/23

カナダ生活スタート

あまりにも全くタッチしておらず生きているかどうかも分からなかったブログ、カナダ生活を始めた機会に日々のちょっとした記録のためにも再開したい。久しぶりの海外生活で色々それなりに刺激的なイベントがあったとしても、やはり記録しないとついつい忘れてしまうこの頭。

取り留めなく書くことになりそうだけど、ちょっと進めていこう。

まずはトロント到着の7月13日。半年生活ともなるとそれなりに荷物も多くなって(カナダの物価の高さは聞いていたので食材などもできるだけ持っていきたかった)、スーツケース大1個、中サイズ2個、小サイズ4個を持って渡航。エアカナダは1人スーツケース1個(最大23kg)まで預けることができて、さらに預けたかったら追加料金を支払わなければならない。それなので4個を預けて残り3個を機内持ち込みにするつもりだったけれど、チェックイン時に満席だから、となるべく機内の重さを軽くしたいこともあってか他のスーツケースも無料で預けることができると提案を受けた。ただ、小さいスーツケースというかキャリーバッグにはPCなどを入れていたので、結局それら2つは機内に持ち込んで厚意に甘えてもう一個だけ預かってもらうことにした。

今回渡加にあたり、eTA(electronic travel authorization)の申請をする必要があったのだけれど、夫は申請できたけれど、私と子供の申請はdeclineされた。どうやらeTAの情報はカナダパスポートと自動的にリンクされているようで申請不要とのこと。ただ、最初は日本のパスポート情報にて申請を進めたので、日本のパスポートとカナダのパスポートもリンクしているということなのか。ちょっと怖くて確認進めてないけどどこかで仕組みを調べてみよう。

羽田でのエアカナダチェックイン時もそれぞれのeTAの取得の有無の確認を受け、ここで正直に取得できていないことを伝え、カナダパスポートも見せたらすんなりチェックイン。ドキドキした。
エアカナダでのチェックイン自体は混んでおらずそれなりにスムースに進み、出国gateまで。ここが結構混んではいたけれど、荷物が身軽になっていてよかった。ただ夫が子供のためのエピペン(注射)や薬などを結構持ち込んでいたので荷物チェックのところで確認を受ける。準備のいい夫は自分の医師免許とそれぞれの薬も全て英訳して書類として用意していたのでちょっと時間がかかるも結果的にスムースに入れた。

出国審査が済み、搭乗時間まで約1時間ほど余裕ができた。今回カナダ生活を送るにあたってほぼクレジットカードかソニー銀行で作ったデビットカードで過ごす予定のため、現金のカナダドルを全く持っておらず、さすがにあっちの空港に着いて何かあった時にまずいかな、と夫とそれぞれ3万ほどをカナダドルに換金。109円/ドルくらいだったか、円安がひどくて痛いなあ・・・

搭乗口そばの自販機で名残惜しく麦茶やお菓子を買って搭乗へ。
チェックイン時に夫が細かく子供のアレルギーについて申告してくれていたため、席についてからしばらくしてCAさんがアレルギーのある子はどの子か、なんのアレルギーか、と確認をしにきた。卵や胡桃、カシューナッツにアレルギーがある旨を伝えると、その場ですぐに周りの観客に向かって、「ここにくるみやカシューにアレルギーのある乗客がいる。ナッツを食べる時には(周りに出さないよう?)取扱に注意してくれ」と大声でbriefingをしてくれた。
恐縮に思う一方ではっきりした対応がありがたい。テーブルとかもちゃんと拭いておけ、とwet wipeを提供してくれる。なるほど、こういう対応をするのね〜。
こちらがちゃんと申告してなかったのもあるかと思うけれど、アレルギー対応食は用意してないからmay contain nutsであることは了承してくれ、と言われ、OKする。
もともとものすごく偏食な子でほぼ決まったものしか食べないから機内食も危なさそうなものは食べないだろう、と思ってはいたけれど、ほんと長い搭乗時間、一度も機内食を口にしなかった。今度からはもう少ししっかり機内で食べられるスナックを持っていこう。
上の娘ちゃんは美味しい、と言いつつ提供されたチキンを食べていてよかった。

こども対策としてyoutube premiumをこの期間だけ購読して子供の興味ありそうな動画をタブレットにダウンロードしておいたけど、機内画面ではちょこっとゲームをしたりアニメを少しみただけで、2人ともほぼswitchかtabletを観ていた。機内映画ももはや興味をひかず、タブレットの方が魅力的なのね・・・

ただ下の子が機内画面でアニメを自分で観ようといじっていた時に間違ってCAさんを呼び出すボタンを押してしまっていたようで、席まで来たCAさんにそのボタンは押さないよ、と注意を受ける。子供がそのボタンを押していたことに気づかなかった私は、すみません、迷惑をかけてしまい、この子ったら・・・といった苦笑いをしてしまったのだけれど、it's not funny, emergencyの時に押すボタンなのよ、と却ってCAさんに怒られる。
日本のANAやJALに慣れてしまうとCAさんに怒られる、という対応自体がびっくりすることではあるんだけど、確かにアレルギー持ちと申請しておきながら、その子が呼び出しボタンをいたずらに押しちゃってたら怒られ案件だよなあ、と反省。と同時に、あー、エアカナダの対応ってこんな感じだったよなあ、とちょっと懐かしくも思い出す。

その後も夫が間違えて開けた上の荷物置き場から誰かの傘が落ちてしまった、などちょこちょこ小さなハプニングはありながらも子供達も騒ぐことなく、無事にカナダに到着。
入国審査も「半年の休みとは良いわねえ〜」と審査員に言われつつ問題なく通過。
一方で他の乗客が間違って出口とは違う方向に行っているのをみた係の人が「なんでそっちに勝手に行くんだ!君たちはこっちだ。前の人について行くな!」と乗客に怒鳴っている、日本ではありえない対応を見て、あーカナダに戻ってきた、と実感。日本ではつい「あなたたちの案内や誘導がなってない」と係の人を責める気がするけど、乗客たちもムッとしたり肩をすくめたりすることはあるけどそのままスルーしてしまうくらいがちょうどよいのかも。

空港ではfree wifiが使えたので、空港まで迎えに来てくれるという中国人の友人ともインスタのDM機能を使いながらやり取りをし、スムーズにゲートで会えてよかった。
子供達も荷物のピックアップ時にトレーニング中の探知犬の名刺をもらい、ご満悦。

空港を出る頃は18時を過ぎていたのでそこまで渋滞もなく、スムーズにダウンタウンへ。久しぶりの友人とは車の中で話が弾んで、本当は夕食でも一緒にしようか、と言われていたけど、さすがに長時間フライトの後に子供達が辛いか、とまたの機会に集まることにする。送り迎え、本当にありがとう。

無事に借りた家につき(ランドロードにはすごく早かったね!と驚かれるも)、やっと一息つく。

2020/10/22

リノベ会社選択①

さて、あまり情報を持っていない中でリノベ会社を決めていかなければならない。世のサービスにはリフォーム・リノベ会社を数ある中から紹介する、という仲介サイトもあるようだけど、まったく情報をゲットできない高齢者とかならまだしも、それなりに自分でネットで調べれば情報が出てくる中で、わざわざそのような仲介会社にお金を払う気にもなれない。
それよりかはいくつか自分たちで気になるところをピックアップして、実際に相見積もりなどを取って決めていこう、ということにした。
そこでピックアップしたのが次の会社。

  • リノベる。:Instagramなどに結構広告を載せていて雰囲気が好きな業者。ショールームも家のそば。
  • Den plus egg: ここが手がけているレストランKonkaやTigretが好みであるのだが、ここの事務所も家のそば。
  • 住友の新築そっくりさん:同じマンションで新しく入居してきた人がここに頼んでリノベしていた。
  • Craft:おしゃれだけどちょっと高めな人気のリノベーション会社としてBlue studioがあるけれど、知人はそこにお願いして結果すこし不満が残ったようだったので、それと同位置付けの会社としてピックアップ。

この4つの中から決めていくことにする。
姉家族ももう少しで家を引っ越して空いてしまうことだし早めに決めていこう、と早速まずは、定期的に近くのショールームで無料相談会を開催しているリノベる。に申し込む。
それが2月初めのこと。
相談会当日は他家族も参加予定だったけれどキャンセルになった、とのことで急に貸しきり状態の相談会。それなので、今回の(姉家族の引越しによる)急な展開の経緯やスケジュール感などを後ろで子供たちが騒がしくしているなか、じっくり話せてよかった。
費用感のことも聞かれたけれど、これを正直に答えるべきか悩む。高めの予算感を伝えちゃうとその上限ぎりぎりの価格で提案される可能性もあるし、かといってあまりにかけ離れた低めの額で伝えてしまうと、受けたいサービスが受けられない。
まずもともと相場とか実際どれくらいかかるのかまったく予想もつかないし。
まあ、そこらへんは相手も大体このくらいの広さでこのくらいの規模のリノベをすると、通常このくらいにはなります、とは伝えてくれるけれど、一方で導入する設備でもちろん額はどんどん変わっていく。
通常は中古住宅購入から検討する人が多いらしいので、不動産分野ともタッグを組んで案内するらしいけれど、今回はすでに持ち家での話なのでそこの案内ははしょってもらい、「リノベる。mine」という手持ちの住まいをリノベーションする部門のサービスを案内してもらう。

このサービスとしては以下が特徴。

  1. 1回目の相談・設計時点から引渡しまで一貫して建築専門スタッフが対応。
  2. 多彩なデザイン提案(累積2,000件以上の実績があり、こだわりに応じたプランやさまざまなニーズに応える、とのこと)
  3. ITを活用してコミュニケーションをとる。専用アプリで施工中のやり取り・確認を行えるとのこと。またスマートハウス提案もできる模様。
  4. スピード施工の可能。無駄のない設計施工一貫体制や現場体制、施工管理システムで一般より早い出来上がりが可能とのこと。
  5. 設計・建築以外にインテリアや引越し、仮住まい、FP手配など希望によって多方面からサポート可能
  6. 充実のアフターメンテナンス(工事箇所は2年のメンテ保証、住宅設備は10年のメンテ保証)

また、スケジュール感としては以下が一般的。

  • 最初のヒアリングから設計プランの提案・現地調査、かつ概算見積もりの提案をして、契約発生までの相談期間。他社と比較している場合は他社と見積もりが出揃うようスケジュール感を合わせる。
  • 契約後、設計プランの詰めと大まかな仕様決定の設計期間。数回の打ち合わせと、並行して各設備のショールーム見学、仕様の決定、かつ修正見積もりの提案など、実際の工事が始まるまで1-1.5ヶ月
  • 実際に着工して数回の確認を経て引渡しまでの工事期間。通常1.5-2.0ヶ月。
うちの場合は特に完成を急がないのでスケジュール感は特に気にしないけれど、10年のメンテ保証などは手厚いかな。
リノベの進め方ってこんな感じなんだね~、と初心者らしくうなずきながら、まずは話だけいろいろ聞いてショールームを後にしたのでした。

2020/09/30

リノベーション ウイッシュリスト

さて、リノベーション業者を決めなくてはいけない一方で、では実際にどのような改築を行いたいか考える。
お金をかけないためにも姉の家の間取りはそのままに、せいぜい壁紙や水回りのリフォームだけで済ませようかとも迷ったのだけれども、私たちの現在住む家と同じくらいの築年数とは思えないくらい汚い!
リビングの壁紙にはいろんな汚れが飛び散り、キッチンのコンロやファンには真っ黒な油や汚れがこびりつき、どこの部屋のフィルターも一度も掃除したことがないと思われるほど真黒にほこりやちりがたまってる。
ガスや防火器具の点検に人が来ても、部屋が汚いから、と断っていたようで設備自体も不安だし、狭い独立型キッチン(一番気にいらないポイント)に不必要な広さのお風呂、うす暗くて狭い廊下に一度も使ったことのないという和室の掘りごたつ、また家自体は決して狭くないのに、3人も子供がいながら小さく設けた1つだけの子供部屋などいろいろ気になる点が多すぎる。

特に在宅勤務となっている今は家で過ごす時間がさらに長くなっているし、1分でも無駄にせず家事を回したい身としては動線をとにかくよくしたい。
今後きっと最低でも10-15年は住むわけだし、そのなかでいろいろ不満ポイントが多すぎる家で毎日を過ごすのはかなりストレスとなりそうで、ここはフルリノベ決行!

いざそうなると、俄然、こーしたいあーしたい、といろんな欲求が出てくる。
夢を見るだけならタダだしね。
ということで、実行可能性や金額の点は考慮せず、とにかくこういう間取りにしたい、設備いれたい、といった希望をリストにまずは羅列してみた。

  • 現在は小さな独立型キッチンで、リビングとは別の所にあるが、壁ごと取り除いてオープンキッチンにしてリビングに面して家族の様子を見られるようにする。キッチン後ろ側通路を広くしたい。
  • システムキッチンまたはセミオーダーキッチンなどを検討。なるべく木の雰囲気のもので天板はステンレスで。食洗機は必須、ディスポーザーもあればなおよい。ガスオーブンはスペースとの兼ね合いになるがビルトインオーブンをつけられるか
  • キッチン前は今の家で使っているダイニングテーブルを置いて集いの場に
  • スペースがあればキッチンにカウンターをつなげて子供が勉強などできるようにする
  • またはキッチン横に小さなスペース(テーブル)を作って、レシピ本などを置いたり、座ってちょっとした作業を行えるようにする。
  • トマトや海苔をあぶりたいし、マシュマロを焼きたいのでガスコンロで。でもやっぱり掃除を考えるとIH?
  • パントリーが欲しい(通常食材、ストック食材、製菓材料が入れられるスペースが欲しい)
  • 炊飯器、ケトル、炭酸水メーカー、電子レンジが置ける食器棚(キッチンカップボード)がほしい。それとも現在の住まいのカップボードを持っていくか。
  • キッチン横壁はキッチンツールがかけられるようにマグネットタイプで手入れのしやすいものにするか、雰囲気がよく消臭等にもつながる大谷石にする?
  • 子供部屋はリビングとつないで気配が感じられるように、リビングとの間に内窓をつける
  • 子供部屋は一部屋にするが、将来的に本棚などの仕切りでそれぞれのプライバシーが確保できるようにする(造作で子供用のベッド、机は作る?)
  • リビングに床暖房をつける。エアコンとの使用度合いも検討。
  • リビングにはソファはしばらく置かないが、将来的におけるくらいのスペースがほしい
  • リビングフローリングはオークやウォルナットなどの、現在の住まい同様のダーク茶褐色を希望。りゃんこ張りも検討する?重すぎる雰囲気にならないように壁色とのバランス注意。ペットを飼うことも考えた素材にすべきか。
  • 壁の色はライトグレーを検討。広く見えるように天井は白で(高くみせるためにコンクリートむき出しか、ダウンライトがつけられるようにクロスをつけるか)
  • ハンモックをかけられるようにする?
  • アートレールやハンギングプランツのフックも付けてもらうか
  • リビングドアは木製にし、ガラスをはめ込むが指紋が目立たないもの。
  • リビングのサイドに、もう一つテーブルを置いて、子供の勉強スペースにするか
  • テレビはなくし、リビングはプロジェクターでネット動画を見られるようにする?
  • その場合、スピーカーも設置するか
  • 室外機の数を減らすためにもリビングのエアコン暖房が子供部屋に行き渡るようにして、暖かさが足りない場合は子供部屋はオイルヒーターなどで対応したい
  • 隣家に接する側のリビングの窓は刷りガラス等などを用いて視界を遮ることができるようにする。
  • 現在の和室部分は必要に応じて閉じられるようにして書斎(在宅勤務対応)かつゲストルームとして来客が泊まれるような仕様にする(押し入れなどはそのままにする、畳も維持?)
  • 和室はそのまま使うとして、襖、障子、畳の張り替え、かつライトをアンティーク和室系にして統一。押し入れ内に着物収納棚を造作する?
  • 床の間部分をゲストが荷物置きとして使えるスペースにする
  • なるべく廊下をなくして部屋通しをつないでスペースをセーブ
  • または廊下を作る場合には廊下に収納(本棚、パントリー、クローゼットなど)を設けたい。廊下の電気は明るいものに。
  • 玄関は広くとり、十分な収納量のシューズクロゼット。またはスペースに合った靴箱(上に置物などを飾れるようにする)
  • 玄関にハットハンガーを置きたい。
  • 玄関に外套や仕事鞄、エプロンをかけられるところがほしい
  • 玄関にキーホルダーや眼鏡をかけられるところを設ける(シューズクロゼットの扉?)。またスーツケースや季節家電も保管できるスペースを作りたい。
  • 玄関正面に絵が飾れるようにする
  • 玄関に全身鏡が欲しい(シューズクロゼットをその仕様にする?)
  • 玄関左手にすぐに手洗い場を移した方がいい?その奥に浴室を設けて視界を遮られるように
  • 浴室は現在の住まいと同じくらいの大きさは確保し、洗面台の収納も大きいものにしたい。浴室スペースを少し小さくして洗面室を拡大するか。
  • 洗面台はタイルなどで装飾できるようにしたい。
  • お風呂は高機能なものでなくてよいが、カビの生えにくい新素材などあれば検討したい。浴室乾燥暖房機能も付ける。
  • 採光のために浴室に窓は設けたい。ただ却って掃除が大変になるか
  • ドラム式洗濯機の上には収納棚を造作して洗濯洗剤やタオルを収納できるようにする。
  • トイレは現在の住まいと同じくらいのスペース(掃除がしやすい大きさ)で。トイレットペーパー、ティッシュ、掃除用品、日用品などを収納できる棚を付ける。
  • 手洗い台も設置する
  • ウォッシュレットは掃除がしやすいようにふちなしがいい。
  • トイレに花瓶などを飾れるように飾り棚をつけたい。絵などを飾りやすいようにアートレールまたは対応しやすい壁素材にする。
  • トイレの壁紙は花柄などちょっとチャレンジしてもよい。
  • ウオークインクロゼットで夫婦の服がすべて収まるようにする(現在の洋服量を把握して、その長さの分のハンガーポールを設置、鞄を収めるスペースが欲しい)
  • マスターベッドルームの仕様は?予算が許せば、採光、柱の関係上、マスターベッドルームのあるところに洗面、浴室を移動し、マスターベッドルーム、ウォークインクロゼットを現在の浴室の所に移動する
  • そのままマスターベッドルームを使うなら柱をうまく装飾する(色の変更、絵を飾る)
ざっと思いついただけでもいろいろある。リノベーションも人生そんなに何回もやるものでないし、金額ともうまく妥協しながら楽しんで進めていけるといいな~。

2020/09/19

リノベ進捗 会社検討

さて、急ではあるけれどリノベをするとなったからには決めることがたくさん。
まず会社を見つけなければならない。
といっても、会社を選ぶだけでもいろんな形態があるわけで。
大手ハウスメーカーのリフォーム・リノベ部門がてがけるものや地元の工務店、設計・建築事務所などなど。

経験者の意見を聞いてみたいところだけど、周りにそこまで該当者がいない。
実家の親が、知人にTOTOのリフォーム部門を紹介されて、キッチンやフローリングの張り替えなどを行ったけれど、それは自分たちで探すのも面倒だし知り合いの提案をそのまま受け入れたということらしい。親自体は特に不満もなく、「ちゃんとアフターケアもやってくれるのよ~(当たり前のことなのだが)」などと言っていましたが、こちらとしてはどうしても「TOTOは水回りには強いんだろうけどフルリノベは果たしてどうなんだろう?」と疑問を感じてしまうし、他を調べずしてただお願いする気にはならない。
今回リノベーションするのがへーベルメゾンの1室であることもあって、へーベルハウスのリフォーム部門への依頼も検討しようかと思ったけど、へーベルと言えば地震に強いあの頑丈さ、強固な躯体が売りな一方で、それを優先するためか決しておしゃれとは言えない見かけ・デザインが特徴でもある。
へーベルのリフォーム部門のサイトを除くと、案の定、あまりおしゃれとは言い難い事例集が多い。外側躯体の部分をすべて壊して建て直す、とかならまだしも、今回は内装を取り外すだけだからなあ、とやっぱりそこも決めかねる。

さてどうしよう?と思っていたところに、なんと仲良くしている隣人家族が、今の家が手狭なこともありウチ同様、近所に中古マンションを購入してリノベしてそのうちに引っ越し予定だという。
「どこの会社に依頼するの?」と聞いたところ、ご主人がアート関係の仕事をされてもともと色んな業界に顔の広い人なのだが、知り合いに建築家の谷尻誠さんがいるとのことで、彼の設計事務所に依頼するという。
冒険的な取り組みで彼の事務所の若手に好きなようにさせる、といった形だそうなのだけれど、よかったら紹介するよ、とのこと。
夫はもともと谷尻誠氏が書いた、Changeという働き方改革の本を読んでいて、感じるところがあったようだし、第一線で活躍する建築家に依頼できるなんてめったにないチャンスだからかなり心が揺らいだのだけれど。
ただ、やっぱり事例集を見ると(当たり前なんだけど)おしゃれ(すぎる)!
決して私たち家族はオサレピーポーという感じではないし、敷居が高いというか、なんとなく私たちの雰囲気でない気もする。
しかも彼のもつポリシーの一つに、生活に不自由さを残して自分で考える力をつける、といったようなものがある模様。その考え自体はかっこいいし、立派だと思うのだけれど、さて果たして、共働きでまだ小さい子供2人いる私たちの生活はどうかというと、毎朝子供たちを起こしてご飯を食べさせ、家事をしながら準備して、学校や園に送り自分たちも出勤するまで一息つけることもなく、1分も無駄にできないようなバタバタぶり。それは仕事が終わって子供たちを寝かしつけるまでも同様。
とにかく少しでも時間に余裕が出るようにと、時短につながる家電ならあまり躊躇せず買っていいと思っているし、動線だって重要。少なくとも子どもたちが身の回りのことを自分でできるようになるまでは、便利さというものを重視してしまう。
なので、後ろ髪ひかれながらも今回のご紹介は辞退。

結局、ネットによく広告があがっている、おしゃれな事例集が多くなんとなく雰囲気が好きだったリノベ専門会社と、同じマンションの他の住人が以前に大手ハウスメーカーにリノバを依頼していたことを思い出し、その会社の2つで検討することにした。

2020/09/15

Renovation plan

あまりにも更新していなかったブログ、本当はちょこちょこ行っていた旅行イベントや日々のちょっとした出来事や不満、コロナ禍での生活などをアップしたかったのだけれど、相変わらず時間に余裕のない日々で中々難しい・・・

そんななかで自分の記録のためにもこれは日記で残しておこう、と思ったのが、コロナ禍前に急にあがったリノベーションプランの話。

今住んでいるマンションは駅近で設備も整い、間取りプランや建物の外観も結構気に入っている。大きな公園の目の前にあるので借景が楽しめ、東京にいながら自然環境がよい。春は鶯に桜、夏は蝉に新緑、秋は鈴虫に紅葉、また、早朝の草花の湿った匂いや夜のフクロウの鳴き声など、五感で一年中自然を感じることができる。まだ小さい子供達の遊ぶ場所に困ったら目の前の公園へ連れていけばよいし、大人は花や緑を見てリフレッシュ。
同じマンションの人たちとも良好な関係を築けており、特に同じフロアには年の近い子供たちが多いのもあってお互いにしょっちゅうやり取りして助け合って生活していて、ここから引っ越すことはあまり考えていなかった。
ただ2LDKで多少手狭であり、今でも物が多いのにこれから小学校生活が本格的になったらさらに物が増えて収納どうしよう、もう少し家が広ければなあ、なんて贅沢な悩みももっていて、子どもが小さい今はいいけれど思春期を迎える将来は部屋を別々にした方がいいだろうか、それにはスペース足りないなあ、どうするべきかなあ、なんてぼんやりと思っていた。

そんな時に、近所に住む長姉家族が、これまた姉の隣に住む両親と同居することに決めたという。今年1月終わりに挙がったなんとも急な話。
詳しいことは省くけれど、今後親に何かあって相続の事態が発生した場合、住んでいる場所柄、現状ではとても支払えない規模の相続税が発生しそう、というのは何となく皆で予想していたのだけれど、特段何の対応策も取っていなかった。
それが2019年7月に相続法に変更があったに伴い、これにうまく対応すれば節税につながるかも、とのことで、相続法のうちの配偶者居住権と小規模宅地特例減額制度を活用してみよう、ということになった。それが親と姉の同居案につながる。

小規模宅地特例減額制度は、相続人と被相続人が同居することによって適用できる減額制度。つまりは今回親と長姉が同居することがほぼ決定したということは、必然的に親が住んでいる一軒家は長姉が相続することが前提になっている。
これについては他の姉妹たちは、「え?こっちに相談なしに、もう長姉が相続することが決定しているの?」という疑問ともやもやを感じざるは得なかった。ただ、海外に住む姉妹については日本に戻って親と同居するのは現実的ではなく、東京にいる私にしても親の近所に住むのは構わないけど同居するのは辛いな・・・と思ってしまうところがあり、親との同居に抵抗のない長姉の存在は一方でありがたく、結果的に現状ではとても払えない相続税を抑えることができ、家を手放さずに済むのであれば、ということでそれなりにスムーズに皆でこの案に賛同。

普通はこの点だけでも兄弟・姉妹間で争うことの多いようだけれど、うちの場合は他の姉妹が海外生活だったり、それぞれ働いて自立できているというのが幸いしたのかな。
親は以前から信託銀行に依頼して遺言を作成・保管しており、今回の相続の点を改めて遺言に含め、事前にその内容を娘たちに公開・共有しておこう、と、遺言信託の場を設けたのだけれど、同席する信託銀行の人は9割の確率で争いの元になるので公開しない方がいいです!と親に強くアドバイスしていたらしい。
ただ海外から急きょ帰国していた姉妹含め皆遺言信託の場で長姉が相続することに異論なし、の意志を示していて、信託の人もびっくりしていた。

長姉自身も強欲ではまったくなく、むしろ欲はない類に属するので、こちらもまあいいか、とOKしたというところもあるんだけど、ただ姉はどちらかというと世間知らずかつお金の流れに疎く、また周りが見えなくなって一つのことに入れ込んだりするきらいがある。なので家の管理に際して大きなお金の動きがあったら常に他の姉妹に情報共有しろ、(宗教団体含め)勝手にハンコなどは押さないでよ!など一応ぎゃーぎゃー皆で言っておきましたが、財産管理がちょっと不安・・・。

上記の流れで、1月末に起きた急な提案に、善は急げで3月には姉家族が親のところに引っ越そうということになり、姉の今住んでいるところが空くことになった。
姉が住んでいたマンションの一部屋は姉の持家であり、私たちの現在の住居よりだいぶ広い。
そこで、もし構わないのであれば・・・ということで姉の家に私たちが引っ越して住まわせてもらうことになった。今の住まいを離れるのは少しさびしいけれど、スペースの問題が解消するのは本当にありがたい。

引っ越しを検討するにあたって姉の家をのぞかせてもらったのだけど(それまで、散らかっているとの理由で姉妹でも姉の家に入る機会はほとんどなかった)、確かに家の管理の苦手な姉だけあって、築年数は私の家とほぼ変わらないはずなのに汚い!そのまま引っ越して住める感じではない!
また、家族間はすべてオープンであるべき、という姉の強いポリシーによって、家のレイアウトも、子供が3人いるのにほぼプライバシーがキープできない部屋の間取りになっていたり、料理嫌いの姉の要望でキッチンはとにかく小さめに作られており(!)、またお風呂の浴室部分は子ども3人洗えるようやたら大きくな設計になっていたり(掃除が大変になるだけなのに・・・)、いろんな点でとにかく私の住みたい家の方向性と異なる。
少なくとも子供たちが高校卒業するくらいまではこの家に住もうか、という話になっているし、ここは出費を覚悟してでも住みやすい家になるよう改装したい!と夫とも話してリノベーション決定。
人生初のリノベにトライすることになったのでした。

2017/07/10

ブルブルの大冒険

2歳半頃からアンパンマンファンとなった娘は3歳5ヶ月となった今でもやはり大好き。
日テレが金曜の11時から11時半という、いったい誰がみるんだ、という時間帯に放映するので、予約録画したものを毎週楽しみに観ている。
そのなかのCMで今夏上映のアンパンマン映画「ブルブルの宝探し大冒険」の宣伝をしており、そのCMをみるたびに「ぶるぶるに会うー!ここに行くー!」と騒ぎだす。
3歳で映画は早いかな、とも思ったけど、このアンパンマンへの情熱がいつプリキュアなどに移行してもおかしくなく、来年の今頃には興味を失っているかもしれない。ならば行きたいという今のうちに、と映画鑑賞に行くことを決定。

家ではアンパンマンは最初から最後まで観ることができてもドラえもんなどは最後まで集中力が続かない。果たして映画なんて観られるのか心配だったけれど、さすが小さい子対象の映画、劇場で一緒に踊ったり歌ったり、子供が音を立てるのは全く気にしなくていいらしい。そうじゃないととても映画館なんて3歳児無理。
近くの新宿でもよかったけれど、9時台の上演がある品川だとちょうど暑い日の午前中を過ごすのにちょうどいい。新宿とは違って空席もたくさんあるし、映画館すぐ隣に子供も食べやすいフードコートがあるし、品川鑑賞で決定。
品川駅でこっそりバタバタと朝食パンを買って映画館へ。
館内では100cm以下対象の子にキッズシートも貸し出してくれるし、なんと上映中も危なくないように暗くしないのね。暗くしなくても鑑賞には全くの支障なし。普段でも明るいままでもいいくらい。
また、うるさくしていいとはなんて気楽なこと。上の娘にパンを食べさせながら、出てくる登場人物の説明をし、また息子君にも授乳しながらのんびり観る。

日本では上映中は静かに、とのルールが厳しくて、なんだか予告編のときまで静かに観るべきか議論もあるよう。でもずっとしゃべり続けるというわけでなければ、ルールでなく映画そのものを純粋に楽しむ感情の方を優先していいと思う。
ずっと前にwater boysを日本とカナダの映画館それぞれで観る機会があった。
その違いとして、コメディ映画でありながら日本では最初から最後までシーンとしていたのが印象的だった。ブホッと吹き出す声も途中で聞こえてきたし映画そのものが面白くなかったというわけではないと思う。でも声をあげて笑うのを日本では皆我慢していた感じだった。こうなると本当は100%面白いはずのものでもその75%程度しかその面白さを実感できなくなるというか。
一方でカナダではそこまでウケなくてもいいだろ、というくらい客席の至る所でワッハッハーと大笑いし、好きな場面でヒューッと口笛吹いたり、存分に楽しんでおり、本来面白さとしては100%程度のものでも120%くらいまで楽しんでいた。
でもこういう小さな姿勢の違いが普段の生活のストレスを減らすのにだいぶ役立っているんだと思う。
日本人気質として難しいのかもしれないけれど、映画館としてもかちんこちんに観るのでなくもっと気楽にオープンに楽しめる場をもっと提供してほしい。劇場参加型の映画も増えているというけれど、例えば好きな食べ物持ち込みOKで少しくらいの騒音ならお咎めなしのところだったり。たちまち経営難に陥ってしまうのだろうか。

ブルブルの映画自体は子供たちが飽きないよう1時間程度の短い映画。内容も映画29作目となると必然的にそうなってしまうのか、それとも一緒に観る大人向けへのサービス精神なのかいろんなもののパクってる気もしたけれど、ちゃんと勇気と愛と優しさを盛り込んでいる。
個人的には、ところどころにラピュタと走れメロスのデジャヴュが。
娘も楽しんだようで最後の方は最後列の席から最前席までひとり移動して乗り出して鑑賞し、終わった後も「もう1回つけて〜」と駄々をこねたのでした。

2017/04/09

ポレポレ農園

久しぶりにリトミック教室も何も予定のない週末を迎える。
それならば土曜は天気もよくなりそうだし、苺が大好物の娘のためにイチゴ狩りにでも行こうか、と急に水曜に思い立つ。
やはり栃木か埼玉か千葉か、と早速調べ始めるけれど苺シーズンの今、週末はどこも既に予約でいっぱい。
予約不可で朝から並ぶ必要のある農園は、到着が遅いと苺がだいぶもぎ取られて少なくなっている可能性もあるし避けたい。

こんな急な計画はちょっと無謀だったか、と思うも諦めきれず、さらに検索を進めると評判の高い農園の一つに千葉の君津のポレポレ農園が見つかった。しかも予約は前日の朝7時からとある。前日のイチゴの生育状況により開園や客人数の規模を決めるため、前日からの受付としているそうな。

車なしの私たちでも君津まで電車で行けば徒歩かタクシーで行けそうだし、ここをターゲットに設定。
金曜の早朝から電話予約のために夫と2人でスタンバイ。7時になると同時に電話をかけまくるけど、久しぶりのチケットぴあ状態でなかなかつながらない。無理かなーと思いつつかけること十数回。ラッキーなことに夫がつながり、家族4人分予約確保。やったー。

シリアでは化学兵器が使われ子供たちも犠牲になっているというのに、かたやこちらでは朝7時から両親がいちご狩りのために電話をスタンバッているという。
なんて平和な光景。
平和ボケに引け目を感じる必要はないけれど、この平和さに感謝して外に関心は向けておかなくては。新聞の国際欄にちゃんと目を通すのももちろんだけど、民放も金のかからんクイズ番組かバラエティ番組ばかり作っているのだったら、一日中国際関連ニュースを流すような局を作ってほしい。または池上さんを1日流すようなチャンネル。
まずはできるところから、ということで、シリア緊急支援に毎月寄付はしている。でも本当はあげっぱなしではなく、このお金がちゃんと有効に使われているのか、どこに使われているか、といった点まで追うようにしなくてはいけないのだけれど。

さて、いちご狩りについては私自身もしかしたら小さいときに連れて行ってもらったかもしれないけど、恩知らずなことに全く記憶がない。
それなのでほぼ人生初体験の勢い。
ついわくわくして娘にもその興奮が伝わったのか、当日は娘も朝4時頃から起きて大はしゃぎ。再度寝かしつけようとしても結局寝ない。
天気予報が変わって当日は生憎の雨模様だったけれど、早起きのお陰か雨降りの中でも新宿7時50分発の電車にも遅れることなく乗車。特急さざ波に乗れば君津まで一本で1時間半ほどだし、駅からはタクシーで数分で、かなりスムーズに農園に到着。
週末の午後はアクアラインが大渋滞することを考えると結果的に電車で正解だったのかも。

20分前くらいに着いたけれど待合室は既に開園を待つお客さんでわいわいがやがや。
感じのいいご夫妻が出迎えてくれる。
お年寄りやカップル、女の子連れもいる中でやはり子連れのファミリーが多い。
参加者は全部で60人くらいか。
開園前に農園主がイチゴ摘みのこつなどを簡単に説明してくれたけど、今日は紅ほっぺ、おいCベリー、やよい姫の3種が摘めるそう。

呼び出し順に案内されて、ハウスに入ると同時に全身がイチゴの芳醇な香りに包まれる。なんてかぐわしい。本当に濃厚で酔いそうなくらい。
思わずテンションがあがり、ついつい近くの真っ赤なイチゴから手当り次第にもぎ取ってしまいそうになるけど、時間無制限だし、45mサイズのハウスを3つも開放してくれるので量も気にせずのんびりたっぷり。

今はおいCベリーが旬なようで大きな果実にかぶりつけば果汁たっぷりでまろやかジューシー。
紅ほっぺは甘みと酸味のバランスがほどよい王道の美味しさ。
やよい姫は今の時期は小ぶりだったけど真っ赤な実は甘みがぎゅっと詰まって美味しい。

以前のイチゴ狩りはきっともっと小振りなものばっかりで酸っぱみも強くてぬるいし、練乳なしじゃないとそんなに食べられなかったのではないかなぁと勝手に推測するけれど、今はイチゴ狩りもどんどん進化していそう。
真っ赤で大きくて甘い苺が食べ放題。
高設栽培だから小さい子供ももぎ取りやすい。
とは言ってもさすがに3, 40分もいで食べればもうお腹いっぱい、はちきれんばかり。
でも時間無制限だからその後待合室でのんびりしたり、ハウス内で写真を撮ったりできるのも嬉しい。
ハウス内でのんびりした後、帰りは大雨を気遣って農場主さんが自家用車で駅まで送ってくれる。なかなか人気の農園のようで、今は春休みで週末は特に予約がとれにくくなっているらしく、2月から何回もトライしたあげくやっと取れた、というお客様もいたらしい。1回でとれてラッキー。

雨のなか子連れでの遠出は大変だったけれど、目一杯楽しんだ後でも14時頃には家に戻ることができ、疲れたけれど大満足の休日を終えたのでした。


君津はカラリリーの生産地!3本で100円の驚きの安さ!




2017/03/11

ホワイトデーセレクション

毎年恒例夫が面倒に感じている行事、ホワイトデー。
夫の部署は男性の医師もいるけれど、女医さんや女性の看護師さん、保健師さんが多いようで、バレンタインデーには会社からチョコレートをぶらさげて帰ってくる。
でももちろん義理チョコで、女性たちの代表が適当に買ってきてくれたものを受け取る、という感じらしい。

50人近い女性たちが小金をちょこちょこと出してくれたチョコに対し、受け取る側の男性は一応女性全員に行き渡るよう考慮してお返しを買わなくてはいけないようで。
割に合わん、面倒〜といいながら毎年お菓子を買いにいってる。

端からみてる妻としては、1年に1回のことだし、普段女性にそんなにお金をつぎ込んでいるわけじゃないんだから文句を言わずに買ってこい!とも思うけれど、本人としては本命ならまだしもおざなりな感じで毎年続く行事だから面倒なんでしょうね。
一応女性目線から、こちらからも「お返しにケチっちゃだめよ、ケチると『ちゃんと美味しいお返しをもらえた』より『ケチられた』という印象しか残らないから〜」とは伝えてはいるけれど。

夫の上司は毎年違うことなくGodivaをお返しに使っているようで、定番だけどGodivaは美味しいしもらって嬉しくない女性はいないと思うから正解。
かぶっちゃうからGodivaは使えないけど、夫もいっそのこと、ここ!と毎年使うお店を決めてしまえばいいのに。

付き合いだした年は、デート中にたまたま寄ったericaの店でマボンヌをお返し用に買っており、「味と店のチョイスはいいけど、受け取った側は切り分けるのが面倒だし数本買わないといけないからどうだろな〜」なんて思いながら見ていたけれど。
ここ数年は近場で済ませており、本当は伊勢丹の方がスイーツのセレクションはいいのだけれど、高島屋の方が近いしポイントも貯まるし、でこちらばかり。
確か去年はグラマシーでチーズケーキだかNYセレクションのセット大箱を二つほど購入。
今年もそれでいいような気もしたけれど、アンリシャルパンティエのプティタプティも大人数でちょこちょこ楽しめるのでそれを買わせ、夫は混んでいる朝の通勤電車で大荷物を抱えるのは嫌だ、といってわざわざ休日にオフィスのロッカーまで運びにいったのでした。

一方で、私にもホワイトデーのお返しに何が欲しいか聞かれる。
「え、まずバレンタインに何かあげたっけ?」と、慌てて思い返すと、そういえば友人や娘と一緒にバレンタイン辺りでチョコレートやクッキーを作り、それを食後のデザートに出したのだった。
なんとまあお人好しで律儀な、と思いながら一方でちょっとうざいなと感じてしまうところもあるのだけれど、聞かずにいらない物を買ってこられても腹が立つだけだし、こういう風にちゃんと一緒にお祝いしよう、という気持ちがある人だから結婚して5年目でもそれなりに仲良くやっているところもあると思うので感謝。

でも普段自分で欲しい物はちょこちょこ買ってしまっているし、こういう風に何が欲しいかと聞かれても思いつかないことが多い。
欲しいジュエリーとかになると5万、10万は超えるからわざわざ買わせる気にならないし、かといって1-2万くらいの買ってもらいやすい価格のものは特にめぼしいものがない。
あまり物を増やしたくないし、勝手にいらない物をもらっても困るし、本当に欲しい物は記念日とかまであまり待っていられない。なので、「誕生日や結婚記念日などはプレゼントはいらない、ケーキか花にしてくれ」とは結婚当初から伝えてあって、これもまた律儀に毎年ちゃんとお花を買ってきてくれるのだけれど。

なので、今回もどうしようかな、本当はこの間夫に相談せずに進めた、親戚から譲り受けた指輪のリフォーム代を出してもらいたいところだが、なんて思いつつ、結局14日は京都出張ということで、「出町ふたばの大福か和久伝の蓮根餅か村上開新堂のクッキー〜」などとお手軽奥さんを演じてあげたのでした。

2017/02/24

渋谷区3歳児健診

渋谷区から3歳児健診の案内が届く。
3歳の誕生日を迎えて大体1ヶ月後の日程で受けるようになっているのかな?
保育園でも娘と誕生日が同じ男の子と3日違いの女の子が同じ日に健診に来ていた。
場所は渋谷区仮庁舎。副都心線の出口から歩いてすぐではあるのだけれど、下の子を抱っこ紐でつれて上の子を歩きで電車に乗せるにあたって、上の子がぐずつかない自信がなかったので、電車ではなく一本で行けるハチ公バスを利用することにする。宮下公園の停留所で降りればすぐであるし、バスの席も空いていて娘もすんなり座ってくれてラッキー。

8時45分からの受付で9時くらいに行ったのだけれど、既に健診会場は同様の3歳児たくさんでがやがや。でもシステマチックに健診が進むようにしてあるし、受付でアンケートを渡したり家から持ってきた検尿を渡したりしていたらあまり待つこともなく、すぐに歯科検診に案内される。娘も会場にあった絵本を手に取ったはいいものの読む時間もなく、あたふたと歯のチェックを受ける。
まずは磨き残しなくちゃんと磨けているか、歯科衛生士さんだか歯医者さんにみてもらう。出かける前に頑張って歯を磨いてきたこともあって、赤い液体に染まる歯も少なめで合格点のよう。一応磨きにくい奥歯などの磨き方を教わって磨き方チェックは終了。

次は歯科医師による歯科検診。
ひと月ほど前に渋谷区から配布されるフッ化物無料塗布券を使って近くの歯医者でチェックをしてもらった際は虫歯が見つかってしまい、それからは毎日ちゃんとフッ素ジェルを使って磨くようにしていたお陰か、上手に磨けていて健康、との判定。
まだ穴までは空いていないC0虫歯の段階のよう。
ただ、生まれつきの構造なのか生えてきたときにうまくエナメル質が形成されなかったのか、乳臼歯の側面が波のようにでこぼこしてしまっているらしい。そのため虫歯にはなりやすいようで、今後も上手な歯磨きと定期検診が重要となってくるよう。
歯医者もかかりつけのところを作って、3ヶ月に一回程度でチェックを受けましょう、とのこと。近所に小児歯科医はいたかな〜。
歯磨きは現在Lionから出ているバナナ味のCheckupというフッ素ジェルを使っているのだけれど、バナナ味はフッ化物の濃度が500ppmで薄いそうなので今後はぶどう味などの950ppmの物に変えた方がよい、とのアドバイス。
子供の口の中に虫歯菌を入れないよう、口移しや同じ食器を共有しないなどそれなりに気をつけてきたつもりだけど、その努力もむなしく虫歯ができてしまったからには頑張って歯磨き管理をせねばね。嫌がる子供をなだめたりおだてて歯磨きさせるのも毎日となるとなかなか疲れるものではあるのですが。

歯科検診の次は内科。
まずは看護師さんらしき人とアンケートを元にして、子育てに不安な点があるか成長につき簡単な面談。子供もすくすく健康に育ってくれているし、究極的には親は食べるところと寝るところをちゃんと提供してあげれば子供は放っておいても育つとして、子育てについてはのんびり構えるようにしているので面談もすぐ終わる。
その後の身体測定では現在93cm、14kg程度の計測で理想のバランスのよう。
医師との面談では、たまに子供が「足が痛い〜」とこぼすことを伝えると膝などの触診もしてくれたけれど、痛みはないようだし、成長痛などかもしれませんね、とのこと。

結局待ち時間も含めると健診終了までトータル1時間ちょっとはかかってしまったけれど、極めて健康体のようでほっと一安心。

2017/02/10

第二子出産入院2:感染症発症の件

さて、産後の親の経過は順調だけれど、3kg超で産まれた子には一過性過呼吸で酸素濃度の低い症状が出た。他にも発熱や血液成分の崩れ(凝固因子が不足して血が固まりにくい)やほ乳力の弱さなども見られ、これらから感染症にかかっている可能性が高いとの報告を次の日に受ける。
感染症の細菌として考えられるのは例えば大腸菌や溶連菌があり、血液検査はもちろん進めてくれているけれど、結果が出るまでには時間がかかり何が原因となっているかはまだ分からない。

ただ、私がGBS陽性であり本来は陣痛が始まって入院時に1回、2時間後に2回目、その後は6時間ごとに抗生物質を母体に打つところを、出産がスムーズすぎて2回目の抗生物質が間に合わなかったこともあり、GBS感染も考慮した抗生物質療法を新生児に対して既に始めているとのこと。
赤ちゃんには崩れた血液バランスを整えるために輸血の必要があるとのことで、その承諾書にサインする(輸血って親の血液を使うものだと思っていたけど、他人の方がいいらしい)。

医者からの次の報告は2日後にあり、輸血により血液バランスは改善したとのこと。
それに対し正名僕蔵似の医者に礼を言うと、「まだ分からないですから礼を言うのは早いですよ」、といなされる。
医者側は淡々として現在の症状(搾乳した乳も飲むし、元気ではある様子)や行っている治療を説明してくれるけれど、確かにいろんなサイトでも、GBSは新生児における髄膜炎や敗血症に関与する主な起因菌であり、感染症を発症すれば急速に重篤化し、死亡や後遺症に至ることも少なくない、とある。

不安な中でこちらはとにかく決まった時間に乳を搾り、赤ちゃんの様子を見に行くことくらいしかできない。
保育器の中の赤ちゃんは、少し酸素濃度は低めでも、すやすや眠っていたり、時々泣いたり、おしっこしてたり、乳も十分飲んでくれているみたいだし、元気にみえるのだけどなぁ。

そんななか親の退院日はすぐに来てしまい、バタバタしながらも5日目で退院。
赤ちゃんには悪いけれど、家でのお世話はないから母体回復のためにはいいお休みになった。
それでもお乳を数時間ごとに搾乳して冷凍保存し、病院に毎日届けて赤ちゃんと面会して、上の子の送り迎えをして適当にお世話と家事をして・・・となるとあっという間に1日も過ぎてしまう。
キャサリン妃が、産んだ次の日だかに退院して報道陣の前に姿を現していたのにはびっくりしたけれど、一週間も経てば身体も結構動くものですね。

退院して数日後、医者との面会の際に、抗生物質療法が効いているよう、との報告を受ける。
血液検査からは菌は特定できなかったらしい(抗生物質が効いて菌が減り、検出できるほどではなかった、などが理由として考えられるよう)。
ただ肺炎を引き起こしていたことは確かであり、その治療も行い症状も落ち着いた、もう数日間様子をみて大丈夫なようであれば退院OKとのこと。
赤ちゃんには産まれてすぐ小さな身体でいろいろ苦労をさせ不憫だったけれど、(GBS感染症と診断されたわけではないが)GBS感染で引き起こされるとされる肺炎、髄膜炎、敗血症といったなかでも、肺炎だけにとどまり後遺症もなく完治となったことには本当に感謝。
きっと医者も内心ヒヤヒヤだったことでしょう。
これで結果が異なったものであれば病院に対するこちらの反応も違った可能性が高いけど、今は出産直後から治療を行い対応してくれた病院側にただただ感謝の念。
出産後約10日で赤ちゃんも無事の退院となったのでした。

赤ちゃん退院時には大きな菓子折りを持って、看護師さんたちのおやつにでも受け取ってほしかったのだけれど、このご時世もちろん受け取ってくれず。
愛育のときはすんなりもらってくれたのになぁ。
癒着とか贈答による対応の違いの差、利益相反というのはもちろん避けるべきだけれど、なんだかほんの感謝の気持ちも突っぱねなくてはいけないというのはちょっと味気なく感じるなあ。

でもやっぱり赤ちゃんの出産はNICUがあるところに限る、と実感した出産体験だったのでした。

2017/01/16

第二子出産入院

出産報告の続き。

無事の出産を終えたけれど、赤ちゃんは呼吸が落ち着かないとのことで入院。入院の部屋はNICUの次の段階の回復治療室であるGrowing care unit (GCU).
医師や看護師が診察、治療やミーティングを行う8-11時(と確か14-16時も?)の間は赤ちゃんと面会ができない。それ以外の時間帯なら24時間面会に行けるのだけれど、3時間おきの搾乳で1回の搾乳に20分以上は時間をとられること、昼食、夕食の時間なども考えると結構面会に行けるタイミングは限られてくる。
結局、夜遅い時間帯と朝方に行くのが一番行きやすい。

それなのでまずは朝5時くらいに赤ちゃんを見に行く。
産科フロアの5階におりて分娩室などを過ぎ、NICU, GCUの一角へ向かう。
その際には、母親は毎日の血圧、体重測定もリクエストされていることもあって、5階のナースステーション脇の測定コーナーで済ませてしまう。
NICUなどのあるコーナーへの入室には、まず親に宛てがわれている入院ICカードを読み取り機で読み込んで入り、実際のGCU室にはさらにインターホンを押して入院児の親であること、自身の名前を伝えて入室が許されるという流れ。
入室したらまず入り口脇に大きな手洗い場があるのでそこの泡ソープでしっかり手を洗い、かつアルコール消毒したら子に近づくことが許される。

GCUに入院している赤ちゃんはほとんどが未熟児で、うちの子は3kg超えて産まれたからその中では一番大きいくらいだったけれど、それでも小さな身体に点滴やらいろいろ管が刺されている様子は不憫になる。
でも看護師さん曰く、まだ酸素濃度は完全ではないけれど搾乳した乳を飲んでくれてますよ、と聞いてほっとする。少しでも乳を飲んで免疫つけてくれれば。
入っている保育箱(?)の横から手を入れて手を握ったり。
今後は採血の結果や抗生物質投与の様子を見て、また治療につき報告をくれるとのこと。

入院中は、子をちょくちょく見に行き、搾乳を頻回に行い、出された食事を食べ入浴も行って、たまに看護師さんからのチェックを受けたり沐浴講習を受けたり、などと細々したことをこなしていたら1日もあっという間ですぐに数日が過ぎてしまう感じ。

入院4日目の担当医師からの報告の際に、赤ちゃんの治療につき、輸血を行う予定と聞いてびっくりする。血液の成分や、また、出生時に過呼吸になっていたこと、吸う力が弱かったなどの症状からしても感染症にかかっている可能性が高いらしい。
母体がGBS陽性で、分娩時に1回しか母体に抗生物質を打てなかったこともあり、俄然赤ちゃんがGBS感染となったか心配が募る。
その可能性を問うたけれど、まだ何の感染症かは結果が出ていないとの答え。でもGBSの可能性も考えて出産後すぐから赤ちゃんに抗生物質を投与する治療をスタートしてくれている。
輸血についての説明を受け、書面確認をした上で了承の署名をする。
夫に相談せず了承のサインをしてしまったことは気になったけれど、医師との面会のタイミングも限られている中、治療は早く進めてもほしい。

確定はしてないけれど、部屋に戻り早速新生児のGBS感染症をググる。
感染すると肺炎や敗血症、髄膜炎などを発症することがあり、抵抗力の弱い新生児は重篤化し、後遺症が出たり最悪の場合死に至る、とある。
どうしよう、と思って焦り、頭がぼんやりするけれどどうしようもできない。
こうなると、スムーズすぎたお産が急に恨めしくなってくる。こんなに早く進まなければ抗生物質が効いて赤ちゃんへの産道感染はなかったのでは、と思い、また自分の血管は注射しにくいらしいことは認識しているけれど、それでもあのとき看護師さんの点滴の失敗がなければ・・・、とも思ったり。
一方で、日赤のようなNICUがある病院だからこそ早期の発見、治療となって、先生たちも頑張ってくれているわけだし・・・と頭の中がぐるぐるぐる。
今は先生たちを信じて任せることぐらいしかできず。
こちらは親として搾乳くらいしかできないのでした。

2017/01/10

お宮参り@鳩森八幡神社

お正月明けての2日は朝から池袋のビックカメラへ。ここにある東京写真館で家族撮影のため。
写真撮影って撮影料だけでなく焼き増しにしろ何にせよお高いことが多いのだけれど、ここは何とも安いのだ。ビックカメラのポイントもついてくるし。
もちろん仕上がりは伊勢丹写真館などにはどうしても劣る感はあるけれど、データももらえてラミネートフォトカードなども安く購入でき、伊勢丹などの5分の一くらいの値段で済んでしまうことを考えるとついついこっちにくるようになってしまった。
カメラマンも結構子供の扱いが上手で好感がもてる。
ただいっつもこちらもばたばたと予約時間ギリギリに来るせいもあるのだけれど、撮影前に鏡で格好を見直す余裕がなく、前回も今回も子供の服がよれていたり、靴下がずれていたり。
カメラマンさんもそこらへんのことは指摘してくれるとありがたいのにな。

今回は子供のお宮参りの写真と家族写真を撮ってもらいましたが、息子君がお腹をすかせ気味の時間帯だったこともあってずっとぐずる。
もともと目をぱっちり開けることの方が少ない子だけれど、今日は意地でも開けるもんか!の勢いでカメラマンも苦戦。
結局半開き状態でOKとして終了。まあそんなもんだよね。
お宮参りの着物は知り合いが2代に渡って使われたという着物を拝借したのでスタジオではレンタルせず。襟は持っていなかったのでスタジオで借りたけど、スタジオアリス的なそこまで趣味の悪い物でなくてよかった。

赤子のパスポート用写真も合わせて撮ってもらい一気に用事を済ませる。
首のすわっていない赤ちゃんの証明写真を撮ってくれる所は限られるので、これでパスポート申請とcanadian citizenship certificateの申請を進められるかと思うとホッ。
証明写真もその場で仕上がり、申請用に英語で写真の裏にスタジオ名や撮影日時、スタジオ住所を書いてもらったけれど、場所柄そういうリクエストもたまにあるのかすんなり書いてくれる。

撮影が終わったら、今度はそのまま千駄ヶ谷に戻り鳩森八幡神社へ。
ここで初宮詣の祈祷をしてもらう手筈。
神社内は初詣の人でにぎわっていたけれど、社務所についたらすぐに社殿の中に案内される。玄関に入り右側に数段の階段を越えたらすぐに祈祷場所。
宮司さんというのか神主さんが案内してくれ、部屋の前方に座る。
さあ、ご祈祷の儀式が始まるかな、と思ったらその流れをぶっちぎる感じで宮司さんが夫に「まずはお初穂料を・・・」と声をかける。これは、雰囲気的にも祈祷が終わったあとでさりげなく初穂料の請求をするという流れに変えた方が今後のためにもいいのではないだろうか。

鞄を部屋の入り口辺りに置いていたため夫が慌てて財布を取りにいき、初穂料を渡そうとする。
祈祷を電話で予約した際に初穂料も念のため確認し、5000円からということだったので「じゃあ、5000円でいいか」などと話していたのだけれど、いざ支払おうとすると「初宮詣は10000円からになっております」という宮司さんの声が後ろのやり取りから聞こえる。「なぬ!?」と思ったけれど、祈祷の始まる直前に「え、だって電話で聞いた際には・・・」などと持ちかける気もせず、夫もそのまま額を渡す。
ちょっと不信感をもってしまったところで、ご祈祷のスタート。
後ろからどでかい和太鼓の音が鳴り響き、娘が怖い怖い言うなか、宮司さんが「かしこみかしこみももうす〜」とお祈りしてくれる。
息子君の名前や住所を唱えながら無事の成長を願ってくれ、こちらも榊を奉納したり2拝2拍手一礼の儀式を行う。
しかし、住所を唱え上げてくれるところで、今住んでいるマンションの部屋番号は205号室なのだけれど、「ニジュウゴゴウ」と読み上げており、それって正しい読み方なのだろうか。決まった読み方があるのか(でもそれなら本当に25号とかの部屋があればどう違いをつける?)それとも単に読み違えというならばご利益も一気に消えるような・・・

いろいろモヤモヤしてしまいましたが、お唱えが終わったら入り口でお神酒をもらって、お札や破魔矢などを受け取って終了という流れ。お食い初めセットももらう。
娘もなんとか最後までいい子にしてくれた。娘をみて宮司さんが何歳ですか?と声をかけてくれる。あ、結構世間話もオッケーな感じなのね、と思い「今月末で3歳になるんですよ〜」、と答えたら、「ああ、では今年七五三ですね、よければ七五三も当社でどうぞ」とばりばり営業トークだった。
こいつはもしや生臭坊主か!?と思ったけれど、この神社はこの地域の氏神さまだからなあ。
今後もここに結局は通うのかな。

私はこの神社にある幼稚園に通ったのだけれど、親はそのころから「ここの人はベンツを乗り回して〜」とあまり心証はよくなかった模様。
確かに、将棋力向上の祈願を手がけているのだって向かいに将棋会館があるからという後づけのものだし、近年は松本潤が境内にある富士塚に登ったせいか嵐ファンもお参りに訪れるようでいろいろ潤ってはいそう。
宗教団体が金儲けをすると税金の支払いもないことだし、どうしても反感を覚えてしまいがちになる。
この神社もその例から漏れるということはないのだけれど、まあ一時取り止めていた豆まきも復活させたし、能楽堂を建立して小学生に習わせたり、最近は境内でタウンマーケットを開催したりで地域貢献の活動はしているようなので、まあよしとしましょう。


2017/01/06

お正月2017

このお正月は例年にもれずやはり少しバタバタ。
大晦日から三が日にかけて久留米から義父母が遊びにくることもあり、なんとか大掃除は早めに済ませねば、ということで28日くらいには浴室もキッチンも磨きあげた。
でも台所の掃除って結局おせち料理作りでまた汚れることが多くなってしまうのよね。
今回も黒豆を煮ている最中に吹きこぼして、きれいにしたコンロも結局またベタベタ。うーん、残念!
今年は2ヶ月の赤子もいるしおせちを作る余裕はないかな〜と思って、新宿高島屋で初めておせちを予約してみた。
冷凍おせちは抵抗があるので31日に高島屋で受け取れる冷蔵タイプのもので大阪の仕出し屋の一富士というおせち。
中華やフレンチおせちも美味しそうだけれど、エビに数の子に昆布に・・・というクラシックな昔ながらのおせちは捨てがたいし、3段重で2万円ちょっとというお手軽値段に惹かれて。
おせちは2日に皆で食べたけれど、味が濃すぎることもなく好感のもてる味わい。義父母も美味しいと言ってくれ、4人でぱくぱくと半分以上は一気に片付けたのでやっぱりこのサイズで4−5人前と思っていたら正解かな。

おせちを予約はしてみたけれど、昔から黒豆を煮るのは私の係だったし、全く作らないのはなんか落ち着かない。なのでやっぱり黒豆ときんとん、数の子と田作り、なますだけは用意する。お煮しめは材料を切りそろえるのが面倒でこちらはやめた。
黒豆は小田垣商店さんの大粒黒豆なら失敗することが少ないのでわざわざ取り寄せたのだけれど、近くのスーパーOKで安く売っていてショック!去年は扱っていなかったと思うのだけどなあ。ちゃんと今年の年末も扱ってくれるのかな。
きんとんは義母に以前に教わったレシピが評判よく、このレシピで今年も作成。今はブレンダーがあるから裏ごしとかせずに済み、楽ね♪
紀文の錦玉子と伊達巻きはOKで去年売っていたのを覚えていたのでここで調達。小さい頃から錦玉子は紀文だったのでなんとなく他のに手を出す気がしない。伊達巻きも甘さ控えめを売り出してくれているのでこちらが好み。

31日に上京してきた義父母とはホテルで落ち合う。
夕飯は家で一緒に年越し蕎麦でも食べようかな、と思ったけれど翌日の元日も私の実家の家族と一緒にホテルランチをするし、2日は朝から家族写真撮影やお宮参りに付き合わせる予定なのであまり束縛するのも悪いかと思い、ホテル近くのイタリアンで夕食。
大晦日に開けているレストラン自体少ないこともあるせいか、外国人で大にぎわい。
娘も好きなスパゲティやピザを前にして、久しぶりに会う義父母に緊張することもなく騒ぎながらむしゃむしゃ。息子君も最初から最後までベビーカーで寝たまま一度も目を開けることもなく。

翌日1日は椿山荘でお正月ランチビュッフェ。これは久留米の両親に実家の両親、姉一家も参加して。このビュッフェはおススメよ〜、早く予約取った方がいいわよ、と知り合いから言われていたので10月には予約済み。椿山荘会員になっていることもあり10%オフも効く。アルコールも飲み放題だし、サービス料、消費税もincludingだから悪くない値段だと思う。
14時からの午後の部の参加だけど会場は当日にならないと分からず、13時から受付可能とのことで13時半くらいに受付に向かったらホールが人であふれかえっている。やっぱりお正月は家族の集う機会。着物でばっちり決めていたり、マイルドヤンキー風だったり、といろんな家族を観察でき面白い。
前払いで受付を済ませたら案内されたのは宴会場カシオペア。今回は11人で参加したけれど、長テーブル丸々一つという十分なスペースを宛てがわれ、他にも家族連れで参加している人も多くてわいわいしているし、これは子連れには有り難いね。
この宴会場からは庭に直接でられるようにもなっているし、食事も一段落して飽きてきた子供たちは外に出て駆け回ることができ、大人にも有り難い。

肝心の食事も美味で正解。
おせち料理から中華、イタリアン、ローストビーフといろいろ提供されている。
お雑煮も初めて京風の白味噌雑煮をトライすることができたし、栗金団も栗の間にきんとんがある、というくらいにゴロゴロ栗が入っていて、甘すぎずちゃんと手作りの味がする。椿山荘名物の米なすの炊き合わせもやはり美味!
デザートはいわゆるプチフール的なものが多く、軽めのスポンジケーキタイプやムースのチョイスなどで、もう少し重めの高級感のあるデザートを揃えてくれてもいいのではと思ったけれど、ビュッフェでお腹いっぱいになった後には、別腹とはいえそれくらいがいいのかもね。

1時間半程度の時間が宛てがわれているので16時前にはお開き。ただみんなが一斉に終わるので、バスにしろタクシーにしろ長蛇の列。結局タクシーに乗るのに寒い中30分は待つ。せめてロビー側のタクシー乗り場ではなく、ホテル側の乗り場で待つようにすればよかった。来年からはこの帰りの交通についてちゃんと考えておかねば。

遅いビュッフェを終えるとやはりとても夕飯を食べる気分にはならず、夜は子供には簡単に夕食を用意したけれど、親はコンビニのプリンにポリッピーをつまむという正月らしからぬ始まり。夜も紅白をみたりカウントダウンまで起きていようという気概もなく普段通りの時間に子供と寝おちてしまったし。
でもお正月はできるところは少しでも楽をせねばね。

2016/11/29

第二子出産当日4

出産も無事に済み、夜には娘もつれて親が見舞いにきてくれたので赤ちゃんを披露したく看護師さんに打診すると、「ではOKかどうかちょっと確認しますね〜」とは言ってくれたのだけれど、金曜の夜となり週末体制に入って人手が足りなくなったのか、なかなか戻ってこない。
出産直後に骨盤ベルトを巻くとよい、とのことで購入したサラシをお腹に巻く手伝いをお願いしたときもかなり部屋に来るまで待たされたし、看護師さんも忙しそうで大変だ。
結局、「赤ちゃんもまだ呼吸が落ち着かないよう」とのことで22時近くなったことだし、親たちは帰宅。
赤ちゃんの入院がちょっと長引くかもしれない、とのことでその説明を聞くために夫はもう少し残る。

部屋については、4人部屋も空いたが、実は個室も空いたのでどちらにしたいか聞かれる。
個室はエクストラ料金が取られ、ナースステーションのない階になってしまう点を伝えられるけれど、プラス一泊25000円の部屋は愛育の時よりかなり安いし、今後娘が病室に見舞いにきて騒ぐかもしれない可能性を考えるとやはり個室がいい。
幸い母体の体調もよいし、ナースステーションが離れていることは気にならないので個室を選択。
夜の23時半くらいにやっと部屋へ移動できたけれど、ほぼ日が変わる時刻ということで、ありがたいことに次の日からの宿泊換算としてくれる。
部屋も確か5,6万取られた愛育とほぼ変わりないくらい広く快適。
部屋自体はDOCというフロアにあり、産科病棟の一つ上の階なのだけれど、もともとは人間ドック検診のための入院個室として使われていた部屋のよう。広く快適な造りになっているのも納得だ。現在は人間ドック用には使われていないようで、HPによると日赤の人間ドックは現在Westinと提携しているらしい。もうそこまで贅沢仕様にしないと人は集められないということかしらね。せっかくそれなりの入院部屋をしつらえても回収できてないとすれば、勿体ない話だ。他にも5部屋ほど同様の部屋があったけれどすべて空き部屋となっていたし。

夫も担当医と話して戻ってきたけれど、やはり一過性多呼吸でチアノーゼの症状があり、現在は酸素で満たした容器内で治療を受けさせているとのこと。確かにSpO2は80%台だったような。また、感染症の疑いも考慮して抗生物質治療も開始。後々これが正解だった。
赤ちゃんを抱っこできないのは寂しいけれど、一方ですぐに赤ちゃんのケアに追われず身体を休めることができるのは助かる。母乳は定期的に出さないと分泌が止まってしまうので、どちらにしろ夜中も起きて搾乳する必要はあるけれど。
乳を自分で絞り出してシリンジで吸い取る方法を教えてもらったけれど、どうやら最初にしては出が悪くないよう。臨月に入ってから真面目に乳首マッサージを行ったお陰かな。

分娩フロアに入ったのが16時くらいでそれから2時間で出産となり怒濤の1日でしたが、他には誰もいないフロアで一人のんびり休んだのでした。

2016/11/28

第二子出産当日3

さて、11月4日18時18分に無事に出産となったはいいものの、赤ちゃんが産まれたときに「クッ、クッ」と鳴くような声は聞こえたけれどいわゆる「オギャア〜」というのが聞こえない。
また、日赤では赤ちゃんが産まれたらすぐに母親の胸に抱かせるカンガルーケアを推進しているのだけれど(すぐに乳を吸わせることにより母乳の出の促進、子宮収縮を促して出血を止めたり、母親の体表の正常細菌を移すことによる感染の予防、絆作りの目的があるよう)、こちらは抱く準備が整っているのに赤ちゃんが運ばれてこない。
あれ?と不安になるなか、医師による母体の傷のチェックや子宮収縮のためのマッサージが行われる。
出血は前回ほど多くなく、傷も簡単に縫える程度で済んだけれど(それでも出血を止めるために膣にガーゼを入れられるときと抜かれるときのあの感覚が苦手)、傷のチェックの際に「膣(それとも子宮頸管と言っていたかな?)にポリープがあるようだが、妊婦検診の際にそのことを言われたか?」と聞かれる。
全くの初耳であることを伝えると、その処置につき担当女医さんが上の医師を呼んで対応を仰ぐ。一仕事終えてハーハー言っている身で記憶がうろ覚えだけれど、確か結局手術ではとらずにそのままにしておいてよい、という対応になっていたような・・・来月の産後検診の際に改めて確認せねば。

麻酔を打たれて傷跡の処置をし、時々の後陣痛に悩まされている間にやっと待望の赤ちゃんが運ばれてくる。ギャーと元気に泣いておりほっとする。
こちらも胸をさらけ出して抱っこするけれど、探せないのか吸う力が弱いのか肝心の乳は吸ってくれず。その間も絶えずオキシメーターで赤ちゃんの酸素濃度が測られており、結局途中で看護師さんに「少し多呼吸となっており、酸素が低くなってしまっているので、酸素のお部屋に戻しますのね」といわれ、赤ちゃんは治療室の方へ。
どうやら出産直後に赤ちゃんは羊水を飲んでしまい、すぐにギャーと泣かなかったためか治療室に運ばれてそこで人工呼吸を受けていたよう。
3キロ超えて産まれてきたし、今は元気に泣いているようだし多分大丈夫だろうと思いながら、大事を取って治療室で様子を見ます、という看護師さんによろしく頼む。

姉や姪っ子が「赤ちゃん可愛かったねー」と横で騒ぐ中、分娩室で2時間まずは安静にする。出産直前にウィダーインゼリーを飲んだけれど、やはりそれなりに体力を使い空腹を感じて、看護師さんが持ってきてくれた夕飯も少し口をつける(もっと食べたかったけどいきなり唐揚げは辛かった)。

しばらく安静にしたら部屋を移ることになるのだけれど、今日は出産が重なってなんと満床。ほんとは個室を希望していたけれど、まずは空いている分娩準備室に移動して待機し、部屋が空けば4人部屋へ移動する流れとなった。
バタバタと移動が多いことを謝られつつ、今回は出血が少ないせいか前回よりも身体に負担が来ていないことを既に感じており、車椅子での移動なら全く問題なし。
分娩準備室に移動してベッドに横になっている間に両親と長姉が娘をつれて見舞いにきてくれた。
娘はベッドで寝ている私を見て不思議に思ったようだけれど、家族大勢が集合してがやがやしている雰囲気を楽しんでいる様子。
赤ちゃんのことは少し心配で、親たちもすぐにあかちゃんに会えないことを残念がっておりましたが、今日の夜は実家で娘の世話をしてくれるとのことで22時頃にはみんな引き上げたのでした。

2016/11/18

第二子出産当日2

16時過ぎに分娩準備室に落ち着き、NSTチェックをしてもらうも問題ない模様。時々陣痛が生じるようになり長ーく細く吐く呼吸などでしのぐ対応をしたり、姉にマッサージしてもらったり。

また、抗生物質点滴の準備も進める。
これは、妊婦検診時のGBS検査の際に陽性反応が出てしまい、膣にB群溶連菌(GBS)がいることが分かったため。このGBS自体は常在菌だそうで、妊婦の3割くらいは保菌しているそうなのだけれど。
前回の出産時にはいなかったのに今回住み着いてしまったのは何か理由があるのか、と検査結果の際に聞いたのだけれど、特にこれという理由はなくいつの間にか住み着くことがあるのだという。
妊婦自身に悪さをすることはないようだけれど、出産時に産道を通ってくる胎児に感染し、感染症を引き起こすことがあるため、分娩時にあらかじめ母体に抗生物質をうちます、ということは伝えられていた。
そのため、看護師さんが抗生物質を点滴で打つ準備をしてくれたのだけれど、私の血管はどうやら取りにくいようで、やはり今回も1回目は失敗。注射嫌いなのに〜。
2回目は成功して、時間のこともあり20分くらいで点滴を終える設定にしてくれる。次回は2時間後にまた打って、その後は分娩が終わるまで6時間ごとに打たなくてはいけないらしい。

会社を早退した夫も到着し、点滴も済んだので17時過ぎには分娩室であるLDR室へ移動。
落ち着いた茶色を基調にしたシックな広めの部屋で、収納もたくさんあったりジムマットなども備わっていて、確かに分娩までに長く時間がかかる妊婦さんにはいいだろうな、と思う。
持ってきたネグリジェに着替え、冷えは大敵とのことで重ね履きソックスに履き替え、検診につけてきてしまったアクセサリーなども外して分娩台の上で待機。
時々強い陣痛が襲うようになってきており、そのたびに夫にマッサージをお願いする。夫も前回の反省からか、強めのマッサージを心がけ、かなりましな対応になっていた。
LDR室の広いスペースの椅子には姉と姪っ子も待機しており、姪っ子は陣痛記録を取ってくれたり、LINEでカナダにいる私の妹とやり取りして実況中継を試みたり。
このときのLINEのやり取り記録が、後の出産進行を振り返る上でだいぶ役に立った。
18時過ぎに2回目の抗生物質を打とうと看護師さんが用意してくれるも、このときで既に陣痛は2分間隔!
今回も血管をとるのを失敗し、再度打とうと準備している間にかなりの痛みがきて呻く。結局2回目の抗生物質を打つ前にいきみたい感覚がきてしまい、大きな声でうめく。

私は壁側を向いて横になっていたので点滴の看護師さんがいたことしか気づかなかったのだけれど、この時点で医師や他の看護師(助産師?)も到着し、分娩の準備を整えていたよう。
挨拶をすることがルールづけられているのか、看護実習で来ているという看護師さんがわざわざ名前を名乗って挨拶してくれたけれど、こちらはうなずき返す余裕しかない。
いきみたい感覚はさらに強くなり、前回同様自分の声とは思えないうめき声や叫び声があがる。
前回の出産では、子宮口が全開する前にいきみたい力が強くなり、ただ、子宮口が開く前に押し出されても赤ちゃんは苦しいだけなので、呼吸などでいきみを逃すように言われた。
今回のいきみでは特に何も言われず、自分が果たして今出産を進めていいのかも分からず、そのままいきんでいいのかも分からない。
一方でいきみを我慢することももはやできず、呻いているうちに、覚えのある熱いというか焼けるような感覚を下のほうで感じる。また、看護師さんだか医師に「もう一度力を入れて踏ん張って!」といわれ、どうやら今自分は赤ちゃんを押し出しているところらしい、というのが分かり、力を込める。
自分の体勢は横になったまま、足の間から生ぬるくずるっと赤ちゃんが押し出される感覚が分かり、出産完了。
11月4日18時18分。

陣痛が2分間隔になったのが18時7分で、点滴に失敗したのが10分頃、他の医師たちが到着したのが13分頃なので、本当に最後は分刻みで出産が進んだようです。

立ち会い希望で夫や姉、姪っ子も同席していたわけだけれど、医師たちが到着した時点で分娩台のカーテンが引かれてしまい、夫たちには声は聞こえど分娩の様子は見られない状態。
本当は立ち会い希望を汲み取って看護師さんがカーテンを開けるべきだったようだけれど、あまりにも出産が早く進んでカーテンを開ける間もなかったようで、結局同室にいながら実際にシーンは見られなかったという・・・
それはちょっと残念だったけれど、まあまずは無事に出産が済んだという事実に感謝すべきでしょう。




2016/11/17

第二子出産当日1

まだかまだかと待っていた陣痛もなかなか来ない間に妊娠40週に突入。
週に一回の妊婦検診もお腹が大きいとさすがに通うのが億劫になるので、健診前に産まれるといいな、と密かに思っていたのだけれど、結局検診日を迎えて日赤医療センターへ。

前回の出産は愛育にお世話になったけれど、愛育が田町に移転したことやお世話になった先生が愛育を出てしまったこともあり、今回は日赤での出産を選択。
と言っても普段は家から近いフェニックスメディカルクリニックに妊婦検診に行き、出産が近くなったら日赤での検診に切り替えて分娩もそこでお世話になるというセミオープンシステムを採用。
やっぱり普段の検診は家のそばのクリニックで行った方が、会社帰りに寄れたり何かと便利だった。フェニックスは午前中に行われる人間ドックの人気があるようで、一度午前の診察に行ってかなり待たされたのでそれ以降は午後の診察に行くようにしたけれど。

当日の日赤での妊婦検診はまず胎児の様子を測るNSTチェックから。モニターを見る限り何も問題なし。
NSTモニターチェックが終わったのが確か11時半くらいだったけれど、それから医師の診察まで結構待たされる。
1時間以上、院内で待っている間にお腹の張りを感じるようになる。痛みはまだ伴っていなかったけれど、定期的に張りが生じているようなので陣痛アプリを起動して計測開始。ムラがあるけれどどうやら15分間隔くらいで起きているようで、どうしようと思いつつ医師の診察を迎える。

医師の診察では既に3.5cmほど子宮口が開いているとのこと。
実はおしるしも前日の夜に生じていたので(前回は茶色っぽいおりものだったのに対し今回は鮮血だったので多少おしるしなのか悩んだ)、先生からはもういつ出産になってもおかしくないですね、とのお言葉。
前回が初産なのにかなりスピード出産だったこともあり、今回は陣痛を伴わなくてもお腹の張りが10−15分間隔になったら入院の流れでよい、と言われる。
間隔にムラはあるけれど多分既に張りは15分間隔になっているようであることを伝えると、NST結果からはまだ陣痛の兆候などが見られなかったこともあって、「家も近いことだし、ではまずは入院グッズなど荷物を取りにいったん帰宅してトンボ帰りで病院に戻ってもらい、その段階での様子をみて入院すべきか判断しましょう。ただ帰宅途中でお腹が痛い、などの症状が出ればすぐにタクシーなどで戻ってくるように」と言われる。

親にも、会計を終えたらいったん家に戻るつもりであることを電話で伝えたところで、今度は会計待ちの段階でどうやら張りが10分間隔になってきた。15時くらいの時点のこと。
これはやばいかも、と思い助産師を呼び出して相談したあげく、やはり家には戻らずこのまま入院手続きを進めることにし、親に入院グッズを持ってきてもらうことにする。
親が来るまでぼんやり待っているのもなんなので、少し痛みも出てきてはいたけれど、本日の診察の会計を済ませ、受付で入院手続きを済ませる。また、医師の診察時に貧血対策として鉄剤を処方してもらったけれど院外処方なので、近場の調剤薬局まで行って処方してもらうも、薬を準備してもらっている間に陣痛が来て多少うめくことになる。
これはさっさと入院部屋に向かった方がよかろうと、病院に戻り該当のフロアへエレベーターで向かう最中、エレベーター内に誰かの見舞いなのか玉山鉄二が同乗しているらしいことに気づくけれど、こちらはガン見している余裕もない。
せっかくのマッサンなのに〜と思いつつ、エレベーターを出たらナースステーションへまっしぐら。

現在の状況を伝えたら分娩室の前段階の分娩準備室へ案内され、横になってまたNSTチェックの開始。その状況で16時くらいに母親と姉、姪っ子が到着。
母親が保育園へ上の娘のピックアップに行ってくれるということで、姉と姪っ子が残り、かしましいなか、夫とLINEでやり取りしたり、陣痛が来たら看護師さんにマッサージをお願いしたり、となかなか忙しい。
でもまずは分娩準備室で横になれたということでほっと一安心。



2016/10/14

妊娠37週

早いもので既に妊娠37週ちょっと。
一応予定日は約2週間後だけれど、2人目の出産ということもありそれより早めであろうことが予想され、いつ産まれてもおかしくない。
入院グッズくらいは揃えたけれど、上の子の物で使える物も残っているし、ベビーグッズはまだ完全に揃えられてはいない。出産後の入院中に本当に必要そうな物を見極めてベッド上でAmazonで注文しておけば退院頃には届いているはずだし、便利な世の中になったもんだ。

しかし今回の妊娠生活は、やはり前回の出産から3年近く経っていて完璧な高齢出産であることや、上の子のお世話、普段からの運動不足による体力不足などいろんな要因が絡んでいるせいか、前回よりきつかった。
前回は産休に入るタイミングも、年末の挨拶に合わせてしまえば楽かな、と思い1ヶ月前から産休に入った訳だけれど、最後までそれなりに余裕に働いたように思う。
今回はシルバーウィークの休みと夏休みをくっつける感じで、1ヶ月半以上前には産休に入らせてもらったわけだけれど、既に最後の1ヶ月くらいは仕事が辛かった。
トイレもかなり頻繁になっていたし、椅子からいちいち立ったり座ったりの動作も痛く、ちょっとうめき声が出たりして隣の同僚に心配される始末。

このままだと出産時も少し不安なので体力つけなければと思いつつ、ちょっと頑張って動けばすぐにお腹が張ってしまうので(これも前回と異なる)、結局無理をしない生活。

つわりは前回同様あまりきつくなかったのになー。
吐き気を感じることはほぼなく、白米はあまり食べたくなくなるけど、ジャンクフードとかなら結構もりもり食べてしまうほどだった。だから今回も最後まで同様の妊娠生活傾向かな、と思ったのだけれど。

前回は妊娠後期には蕁麻疹が結構出たけれど、今回は有り難いことにそれはない。ただ、妊娠中期頃から寝転がっていて起き上がるときに腰あたりの骨が軋んで痛むのが今も続いていてそれが辛い。腰痛とは異なり、骨が痛い、というのがなかなか初めての体験で。経産婦の方がその傾向が強いようだけれど、骨盤ベルトで押さえて軽減する、といった方法しかないようなのでもう少しの辛抱。

また、他の妊娠後期の特徴としては、やはり胃もたれや胸焼けがする。胃もたれはまだいいとして、胸焼けって本当に喉の下あたりが熱くなる感じで不快。
胃もたれしているとあまりしっかりした食事をとりたくなくなり、結局食べやすいアイスやフルーツ、パンばかりを食べたりていて、赤ちゃん、ごめんなさい。
おかげで貧血症状も出てしまい、鉄剤を飲むのはいいけれどそれでまた胃が荒れる悪循環。
唯一有り難い症状として、前回の妊娠時もそうだったのだけれど、私は妊娠後期に入るとどうやら快便になる模様。普段は慢性便秘症なのにこれは嬉しい。
通常は妊娠時は便秘になることが多いけれど、私は大きくなった子宮に腸が押されるのが適度な刺激になるのかもしれません。

上の子も何か感じるところがあるのか、急に哺乳瓶でミルクを飲みたがったり、よだれかけをしてハイハイをしたりで、面倒な感じになっていてちょっと不憫。
でもまずは無事に出産を終えることを第一の仕事として、その後の対応はゆっくり行っていきましょう。


2016/07/07

去年の夏休み3

Toronto着が金曜の夜で、あわただしいことに土曜に妹たちの結婚式。今回は親がカナダ駐在の時から懇意にしていたトロント在住の日本の方のご厚意で、高級住宅街にある湖畔のご自宅を借りてgarden wedding partyを行わせてもらえることになった。

普段化粧をしない妹のために、こちらも習ったばかりのメイクレッスンの成果を出すべくホットカーラーだのハイライトだのいろいろ化粧道具を持っていってにわかメーキャップアーティスト。普段しない濃い化粧に、周りの女性人やカメラマンなどは「いい~」、「うん、このくらいの方がカメラ映えするよ」と言う一方で新郎には、「化粧濃いね」と言われてしまったらしいけど。

でもカジュアルなワンピースに青いカーディガンという出で立ちで、新郎の母親が用意してくれたコサージュを付けていたからなんとか花嫁とわかったようなものの、少しは花嫁らしくしないと。マニキュアも普段しないのを何とかお店まで行ってマニキュアしてもらったのはいいけれど、なぜか真っ青な色にしてきたから隕石(ジラコスト?)から作られたという黒っぽい結婚指輪が似合い、通常のいわゆるゴールドとかプラチナの結婚指輪でなくてよかったのかも。

パーティー会場には、日本人の方お薦めの美味しいケータリングのお店から寿司だのローストビーフだのが持ち込まれ、新郎のお母さんからはフルーツデザートや3段重ねで素敵な黄色の花で飾りつけした手作りアイシングケーキ!
大量の砂糖を使った、と手伝ったらしい新郎の弟は言っていましたが、その気持ちが嬉しいね。
また会場の人へのプチギフトとしてこれまたかわいらしい瓶に詰めた沢山の手作りジャムもお母様が用意してくれて、新郎と新婦の結婚を祝ってくれているのが嬉しい。
うがった見方をすると、新郎の新しい奥さんがまた日本人であることや国際結婚について少し思うところがあってもおかしくないのだけれどそれをおくびにも出さず家族として優しく迎えいれてくれる素敵なお母様です。孫が欲しいオーラをそれとなく発している、ということはしょっちゅうあるようで、カナダ人でそういう態度をとるのは少し意外だな、と思ってしまったのだけれどやはりジジババが孫が欲しい、と思う気持ちはuniversalなのでしょう。

妹の会社の人たちや日本人のお友達、また新郎の音楽仲間や幼馴染など老若男女が集ってにぎやかにおしゃべりする和やかムードでパーティーの開始。天気にも恵まれ、湖畔を覗ける絶好の日、絶好のロケーション。
みんながおしゃべりに花を咲かせ、ちびっこたちの可愛いゲストが走り回って皆を笑わせる中、新郎の弟の司会で進行。新郎のお父さんのpoemの混じった知的なスピーチや弟のjokeを交えたスピーチに続いて、新婦側からは私のスピーチ。やっぱりそれなりに緊張して、言いたかったことの2/3くらいで終わってしまった感じがあるのだけれど、それでも十分すぎる長さだったらしい。Poemを交えるなどそんなとても高尚なものは言えないけれど、妹と新郎の愛される人柄やエピソードを双子の立場からそれなりに伝えることができ、涙もろい新婦と新郎を始め新郎のお母さんもとても喜んでくれたのがよかった。その後には、新郎の音楽仲間が演奏するなかで、庭側に立っていた妹が、高いバルコニー側に立っていた新郎のところまで石段を登って結婚の宣誓をし指輪交換を行うセレモニー。本当にcasual weddingであったけれど友人や家族に囲まれて結婚式を行うのはやっぱりいいいなあ、と思わせた素敵なpartyでした。