2017/02/10

第二子出産入院2:感染症発症の件

さて、産後の親の経過は順調だけれど、3kg超で産まれた子には一過性過呼吸で酸素濃度の低い症状が出た。他にも発熱や血液成分の崩れ(凝固因子が不足して血が固まりにくい)やほ乳力の弱さなども見られ、これらから感染症にかかっている可能性が高いとの報告を次の日に受ける。
感染症の細菌として考えられるのは例えば大腸菌や溶連菌があり、血液検査はもちろん進めてくれているけれど、結果が出るまでには時間がかかり何が原因となっているかはまだ分からない。

ただ、私がGBS陽性であり本来は陣痛が始まって入院時に1回、2時間後に2回目、その後は6時間ごとに抗生物質を母体に打つところを、出産がスムーズすぎて2回目の抗生物質が間に合わなかったこともあり、GBS感染も考慮した抗生物質療法を新生児に対して既に始めているとのこと。
赤ちゃんには崩れた血液バランスを整えるために輸血の必要があるとのことで、その承諾書にサインする(輸血って親の血液を使うものだと思っていたけど、他人の方がいいらしい)。

医者からの次の報告は2日後にあり、輸血により血液バランスは改善したとのこと。
それに対し正名僕蔵似の医者に礼を言うと、「まだ分からないですから礼を言うのは早いですよ」、といなされる。
医者側は淡々として現在の症状(搾乳した乳も飲むし、元気ではある様子)や行っている治療を説明してくれるけれど、確かにいろんなサイトでも、GBSは新生児における髄膜炎や敗血症に関与する主な起因菌であり、感染症を発症すれば急速に重篤化し、死亡や後遺症に至ることも少なくない、とある。

不安な中でこちらはとにかく決まった時間に乳を搾り、赤ちゃんの様子を見に行くことくらいしかできない。
保育器の中の赤ちゃんは、少し酸素濃度は低めでも、すやすや眠っていたり、時々泣いたり、おしっこしてたり、乳も十分飲んでくれているみたいだし、元気にみえるのだけどなぁ。

そんななか親の退院日はすぐに来てしまい、バタバタしながらも5日目で退院。
赤ちゃんには悪いけれど、家でのお世話はないから母体回復のためにはいいお休みになった。
それでもお乳を数時間ごとに搾乳して冷凍保存し、病院に毎日届けて赤ちゃんと面会して、上の子の送り迎えをして適当にお世話と家事をして・・・となるとあっという間に1日も過ぎてしまう。
キャサリン妃が、産んだ次の日だかに退院して報道陣の前に姿を現していたのにはびっくりしたけれど、一週間も経てば身体も結構動くものですね。

退院して数日後、医者との面会の際に、抗生物質療法が効いているよう、との報告を受ける。
血液検査からは菌は特定できなかったらしい(抗生物質が効いて菌が減り、検出できるほどではなかった、などが理由として考えられるよう)。
ただ肺炎を引き起こしていたことは確かであり、その治療も行い症状も落ち着いた、もう数日間様子をみて大丈夫なようであれば退院OKとのこと。
赤ちゃんには産まれてすぐ小さな身体でいろいろ苦労をさせ不憫だったけれど、(GBS感染症と診断されたわけではないが)GBS感染で引き起こされるとされる肺炎、髄膜炎、敗血症といったなかでも、肺炎だけにとどまり後遺症もなく完治となったことには本当に感謝。
きっと医者も内心ヒヤヒヤだったことでしょう。
これで結果が異なったものであれば病院に対するこちらの反応も違った可能性が高いけど、今は出産直後から治療を行い対応してくれた病院側にただただ感謝の念。
出産後約10日で赤ちゃんも無事の退院となったのでした。

赤ちゃん退院時には大きな菓子折りを持って、看護師さんたちのおやつにでも受け取ってほしかったのだけれど、このご時世もちろん受け取ってくれず。
愛育のときはすんなりもらってくれたのになぁ。
癒着とか贈答による対応の違いの差、利益相反というのはもちろん避けるべきだけれど、なんだかほんの感謝の気持ちも突っぱねなくてはいけないというのはちょっと味気なく感じるなあ。

でもやっぱり赤ちゃんの出産はNICUがあるところに限る、と実感した出産体験だったのでした。

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