2014/02/13

出産日当日4

赤ちゃん無事に誕生。
分娩室に移動になってから30分も経っていない。
けれど、それからの処置が結構長かった。

愛育ではカンガルーケアを実施しているため,産まれた赤ちゃんは検温や身体を拭いてもらった後で時間を置かずに母体に身体を密着させて絆作りを図る。
すぐに抱かせてもらえるはずだったけれど、実は母体に結構出血があったらしく、旦那の方がまずはこわごわと抱かせてもらう。

その間にこちらは傷跡の処理。
スピード出産だったのはいいのだけれど、そのため子宮口だか産道が柔らかくなるのが間に合わず,結構複雑に裂けた(やぶれた?)らしい。
その産道の縫合手術がなかなか痛い。出血を止めるためにガーゼをぐいぐい傷跡に押し当ててるのが分かるのだけれど,それも痛い。
また,スピード出産の場合は子宮の収縮も普通より悪いみたいで,収縮促進のために子宮をぐいぐい押され,こちらもつらい。
この手術中にカンガルーケアを行ったけれど,目を開けるのもちょっと億劫で,せっかくの赤ちゃんとの対面,こちらはしかめつらで抱く羽目になる。
なんだかまだ色々実感はわかないけれど,なんてちっちゃい。胸の上にじっと大人しく乗っかっているのをみて,無事に産まれたことにただ安心する。

手術は結局分娩の倍近く時間がかかり,縫合が複雑なためか上の医師も呼ばれる始末。
でもこちらも無事に終わり,分娩室で2時間安静にする。
その間に親や妹に出産の報告。入院部屋も決定。個室を希望したけれど,やはり値段の低めのものは全てふさがっていた・・・まあ,そうだろうね。

分娩室から出て,入院部屋に向かう頃に親が見舞いにきてくれたけれど,私の顔が真っ白なのとむくんでいたのに驚いていた。
確かに一定量以上の出血があったため,今回の出産、出生証明書上で異常出産に分類され,私の足も退院まで象の足のようにむくんでいた。むくみは貧血などにもよるらしい。

看護士さんに付き添ってもらってトイレへ。無事に自力でトイレを使用できたことが確認できたため,後は入院部屋で安静にしていいとのことになった。
母子同室で赤ちゃんも一緒。両親が既にジジババぶりを発揮していて,こちらとしても嬉しい。
赤ちゃん嬉しいし,既に可愛く思うけれど,うーん,まだまだ実感がわかないもの。

2014/02/09

出産日当日3

なんとか分娩室にたどりつき、分娩台の上に横になる。
確かこの時点で陣痛間隔は3分くらい?

「まだいきんじゃ駄目!深呼吸!」と助産師さんに言われるけれど,どうしても口から上手に息を吐いて力を逃すことができず,ついついいきんでしまう。
合わせて自分の声とは思えないすごいうめき声もあがる。あの声は一体どこからでてくるんだろう。

助産師さんが子宮口を確認し、「6 cm」(だったかな?)と言っているのが聞こえる。そのあと点滴を刺してくれるも,刺している間に陣痛が来てうめく羽目になる。
「点滴側の腕は動かさないで!」と言われ,なんとか踏ん張るけれど身体がよじれる,よじれる・・・
普段、注射が刺しにくい腕とよく言われるので,このバタバタのなかですんなり点滴を刺してくれた助産師さんに感謝。

いきみを逃すために,枕元にいた旦那に「肛門押して!」と思わず頼む。しかし、「え,でも細菌が・・・」というとんちんかんな反応に腹が立ち,「そんなのいーから!パッドの上から押すんだし、さっさと押してよ!」と叫ぶ。
部屋に常備されているテニスボールをお尻にあてて痛みを和らげる方法を助産師さんが旦那に示してくれたけれど、ここでも助けにならず・・・
(旦那は「肛門押して」という言葉が私の口から出たのにビックリしたのと,事前に浣腸しないことに対する不安を私が述べていたことから、どうやら私がお漏らししそうなのを肛門から押し戻して,というように捉えたらしい。なんてとんちんかんな。やはり両親学級やシミュレーションは参加したほうがbetter)

全部助産師さんに痛み逃しを助けてほしい・・・と思いつつも、どうやらこの陣痛の間に一気にお産が進んだようで,子宮口が全開したらしい。
分娩台の上に横になったはいいけれど,分娩の準備自体はされておらず,部屋にもまだ助産師さん1人だけ。
この助産師さんが「子宮口全開!ヤバイヤバイ・・・」と叫びつつ,分娩室の外へ駆け出すのを見て,「ヤバいヤバい」の言葉より、助産師さんがいない間に次の痛みがくることにおののく。

助産師さんが部屋に戻ってくるのと一緒に,先生やら看護士さん5, 6人が部屋にどやどやっと舞い込んできて,一気に騒がしくなる。
皆バタバタとモニターの準備やら滅菌シートを広げたりして一気に分娩の準備が完成。

それからは,助産師さんやらお医者さんの「もっと足を開いて!」だの「手を胸においてハッハッハーと息をして!」という指示に訳も分からず従うだけ。
途中で下の方で焼け付くような熱さを感じたりもしたけれど、何が起きているのかよく分からない。と思ったら、いつの間にか先生か助産師さんが,赤ちゃんの頭を支えながら手にもって立っていた。
赤ちゃん誕生の感動より、「え、もう産まれたの!?」という思いの方が強かった。
でも赤ちゃんが声をあげて泣くのを聞いて、とにかくホッとする。

赤ちゃん誕生 15:24。

2014/02/08

出産日当日2

朝10:00くらいから定期的にお腹がカチコチに張り、恐らく陣痛らしきものが始まるが,とにかくリラックスが大切とのことだったので、雑誌を読んだり,友達にメッセージを送ったり。

両親には旦那から連絡してもらうつもりだったけれど、その前に親から電話があり、破水して現在入院中であることを伝える。昼の会食をキャンセルしてでも病院に来たいようなことを言っていたけれど,付き添いは1人までということもあり,心配無用と断る。

10:30くらいの時点で8分間隔くらいの陣痛になるけれど、痛みはマッサージや深呼吸で十分しのげる程度。
海外にいる妹にテキストメッセージを送ったところ、すぐにチャットで返信があり、なぜか今日子供が産まれる予感がしていたとのこと。さすが双子。肝心の私自身は全くそのような予感はなかったけれど。

妹と長い間,テキストのやり取りをしている間にも,陣痛の間隔が短くなっていき、痛みも多少強くなってくる。
念のため、見回りの看護士さんにその旨を伝えるけれど,まだ痛いときもおしゃべりできるくらいだし、まずは昼食を食べてからモニターをつけましょう,と言われる。
果たしてこのまま待機する感じで大丈夫なのかな,と思いつつ,12:00になって出された昼食は陣痛の合間にパン等軽いものだけを食す。

13:30くらいに旦那が病室に戻ってくる。
この時点で結構痛みはひどくなってきていたけれど、まだ自分でコントロールして呼吸ができる。
そのまま何とかやり過ごしていたけれど、14:00過ぎになってかなり痛みがひどくなり,多少うめくようになってくる。念のためナースコールをかける。看護士さんは来てくれたけれど,陣痛の合間も一応話はできるし,まだ腰の方に痛みが来ているという感じでもないので,さらに様子見ということになる。

いつまでほっとかれるんだ,と思いつつ,看護士さんが去り際にしていってくれた腰の指圧に救われる。
旦那も陣痛中にマッサージをしてくれればいいのに、あまり手を出しちゃいけない、と思ってるのかこちらから声かけしないとしてくれない。
マッサージも腰をさするようなマッサージだけで全く助けにならない。「さっきの看護士さんの指圧をちゃんと見ていなかったの!?」と憤りたくなり、「遠慮しないでぐいぐい押して!」と叫びつつ,痛みで涙が出てくる。

看護士さんが去ってからあまり時間が経たないうちに,陣痛時に一気に肛門側に抵抗できない力がかかるようになってきた。「あ、これがいきみたい,という感覚か」と思いつつ,思わず大きなうめき声があがる。これはやばい,と思い,ナースコールを押してヘルプを呼ぶ。
来てくれた看護士さんも大きなうめき声を出している私をみて,すぐに分娩室へ移動しましょう,という対応。
次の陣痛がきたらどうしよう,という恐怖に怯えながら分娩室までの廊下を支えてもらいつつ歩く。もう少しで分娩室、というところで陣痛が来て,看護士さんに「まだいきまない!深呼吸して!」と言われつつ,我慢できず壁に両手をつきながらうめく。

自分でもいきまないよう鼻から大きく空気を吸って,口から息を吐いてなんとか力を逃したい,と努力するのだけれど、息を吐く時に全く力を逃せず,どうしても肛門側に大きな力がかかりいきんでしまう。排便する時の肛門にかかる力の何十倍もの力が自動的にかかる感じ。このコントロールに苦労した。

なんとか分娩室にたどりついたのが15:00。

2014/02/07

出産日当日1

I had my baby girl on January 25th, 2014!
無事に産まれて有難い限り。忘れないようにそのeventまでの経緯をメモ。

まず,前日の金曜におしるしあり。茶色いオリモノがオリモノシートを多少汚すくらいの程度だったけれど,しばらく出血などはなかったので,これがおしるしだろう,と思う。
おしるしがあったからといって,すぐに出産とは限らず,結局数日から一週間後というケースも多いようなので,私の場合も予定日が6日後ということもあって,きっと数日後くらいかな〜と思い、その夜も余裕で近所の宮崎地鶏屋に行って、お気に入りの軟骨焼きやら手羽餃子,豚骨雑炊を完食。

夜更かし後,就寝したけれど,尿意が近くなっているため、翌日の土曜,朝5時半くらいにはトイレのために起床。そのまま寝付けず、布団の中でぐうたらとスマホチェックなどしていたら、6時半くらいにダラダラ少量の何かが流れるのを感じる。
あ、これが破水か、と思い、トイレに行くと、血液も多少混じる感じでオリモノシートがすべて濡れている。

破水したら病院に連絡を、とのことだったので、電話すべき、と思いつつ、昨晩お風呂に入っていないことが気になり、これからさらに汗だくになるイベントが待ち受けているのに、このまま行けないなーと思い、シャワーを浴びることにする。
また、前日は天ぷらランチにぜんざいデザート、夜は居酒屋とかなりフルコースでおなかに詰め込んでいたにも関わらず、便通がないことも気になり,かと言って,愛育では浣腸を行わない、というポリシーらしいので、出かける前にしばらくトイレで時間を過ごすことも決める。

トイレに行き、布団などをたたみ、シャワーを浴びてばたばたしていると、その物音で旦那が起きてくる。ただし、ここで破水のことを伝えると、すぐに病院へ!という流れになりそうだったので、歯磨きして一通り身支度を整えたところで、朝食中の旦那に破水したらしきことを伝える。この時点で,2回目にまた何かが流れるのを感じていたので,多分破水確定だな、と思い、病院へ電話。

応対の看護士さんに色々と確認事項の質問を受け,その中の一つ「赤ちゃんがちゃんと動いているかどうか」について,朝からの胎動を意識的には感じていなかったため,それが多少気になりつつも,タクシーの所要時間を伝えて,バタバタと病院へ向かうための準備を仕上げる。
旦那がいつものようにトイレで長時間過ごして、こちらが待たされる羽目になったことに多少腹が立ちつつも、その間にエネルギー補給のため干し柿をつまんだり,洗濯物を取り込んだり。

駅でタクシーを拾い,病院に向かう。「営業時間外なので夜間出入り口のインターホンを押して」という指示を受けていたけれど,既に正面入口のところで係員のお兄さんらしき人が待ち構えて出迎えてくれ,入院病棟の受付まで誘導してくれる。この時点で朝7時半くらい。

担当の助産師さんから説明を受け,破水かどうかの確認のため,お小水とナプキンを提出。あまり時間が経たないうちに,破水が確定しました,という報告を受け、そのまま入院が決定。

まずは内診のために陣痛室へ向かう。
愛育は陣痛が本格的になっても分娩室へ移動する手間がないよう,LDR室となっている。
LDR室で提供してくれた朝食を食べつつ,赤ちゃんのモニター。内診で行った、お腹の張りを起こすための刺激が結構痛く,これからの陣痛,出産を果たして乗り越えられるのか,既に不安になる。
でも無事に赤ちゃんは動いており、モニターが終わった時点で,まずは一般病室(2人部屋)へ移動することになった。分娩台のあるLDR室より,一般病室の方がリラックスする方も多い,とのことで本格的な陣痛がくるまで結局そこで待機しましょう,ということらしい。破水の量を確認するため、トイレにいくたびに交換するナプキンは提出するよう、との指示。
待機室には旦那も一緒に付いてきたけれど、陣痛が始まってないうちは13時以降にならないと付き添いができない、とのことでいったん帰宅。

10時くらいから、たびたびお腹が張り、痛みを感じるようになってきていたけれど,そんなに,痛くてツライ!というほどではまだない。いまいちこれが陣痛なのかも確信もてなかったけれど、生理痛がひどくなった感じでお腹がコチコチに固くなっているから、多分陣痛。
まずはリラックスグッズとして持ち込んだ雑誌を読んだり,スマホをいじったり,テキストメッセージなどのやりとりなどで時間をつぶすことにする。