2020/10/22

リノベ会社選択①

さて、あまり情報を持っていない中でリノベ会社を決めていかなければならない。世のサービスにはリフォーム・リノベ会社を数ある中から紹介する、という仲介サイトもあるようだけど、まったく情報をゲットできない高齢者とかならまだしも、それなりに自分でネットで調べれば情報が出てくる中で、わざわざそのような仲介会社にお金を払う気にもなれない。
それよりかはいくつか自分たちで気になるところをピックアップして、実際に相見積もりなどを取って決めていこう、ということにした。
そこでピックアップしたのが次の会社。

  • リノベる。:Instagramなどに結構広告を載せていて雰囲気が好きな業者。ショールームも家のそば。
  • Den plus egg: ここが手がけているレストランKonkaやTigretが好みであるのだが、ここの事務所も家のそば。
  • 住友の新築そっくりさん:同じマンションで新しく入居してきた人がここに頼んでリノベしていた。
  • Craft:おしゃれだけどちょっと高めな人気のリノベーション会社としてBlue studioがあるけれど、知人はそこにお願いして結果すこし不満が残ったようだったので、それと同位置付けの会社としてピックアップ。

この4つの中から決めていくことにする。
姉家族ももう少しで家を引っ越して空いてしまうことだし早めに決めていこう、と早速まずは、定期的に近くのショールームで無料相談会を開催しているリノベる。に申し込む。
それが2月初めのこと。
相談会当日は他家族も参加予定だったけれどキャンセルになった、とのことで急に貸しきり状態の相談会。それなので、今回の(姉家族の引越しによる)急な展開の経緯やスケジュール感などを後ろで子供たちが騒がしくしているなか、じっくり話せてよかった。
費用感のことも聞かれたけれど、これを正直に答えるべきか悩む。高めの予算感を伝えちゃうとその上限ぎりぎりの価格で提案される可能性もあるし、かといってあまりにかけ離れた低めの額で伝えてしまうと、受けたいサービスが受けられない。
まずもともと相場とか実際どれくらいかかるのかまったく予想もつかないし。
まあ、そこらへんは相手も大体このくらいの広さでこのくらいの規模のリノベをすると、通常このくらいにはなります、とは伝えてくれるけれど、一方で導入する設備でもちろん額はどんどん変わっていく。
通常は中古住宅購入から検討する人が多いらしいので、不動産分野ともタッグを組んで案内するらしいけれど、今回はすでに持ち家での話なのでそこの案内ははしょってもらい、「リノベる。mine」という手持ちの住まいをリノベーションする部門のサービスを案内してもらう。

このサービスとしては以下が特徴。

  1. 1回目の相談・設計時点から引渡しまで一貫して建築専門スタッフが対応。
  2. 多彩なデザイン提案(累積2,000件以上の実績があり、こだわりに応じたプランやさまざまなニーズに応える、とのこと)
  3. ITを活用してコミュニケーションをとる。専用アプリで施工中のやり取り・確認を行えるとのこと。またスマートハウス提案もできる模様。
  4. スピード施工の可能。無駄のない設計施工一貫体制や現場体制、施工管理システムで一般より早い出来上がりが可能とのこと。
  5. 設計・建築以外にインテリアや引越し、仮住まい、FP手配など希望によって多方面からサポート可能
  6. 充実のアフターメンテナンス(工事箇所は2年のメンテ保証、住宅設備は10年のメンテ保証)

また、スケジュール感としては以下が一般的。

  • 最初のヒアリングから設計プランの提案・現地調査、かつ概算見積もりの提案をして、契約発生までの相談期間。他社と比較している場合は他社と見積もりが出揃うようスケジュール感を合わせる。
  • 契約後、設計プランの詰めと大まかな仕様決定の設計期間。数回の打ち合わせと、並行して各設備のショールーム見学、仕様の決定、かつ修正見積もりの提案など、実際の工事が始まるまで1-1.5ヶ月
  • 実際に着工して数回の確認を経て引渡しまでの工事期間。通常1.5-2.0ヶ月。
うちの場合は特に完成を急がないのでスケジュール感は特に気にしないけれど、10年のメンテ保証などは手厚いかな。
リノベの進め方ってこんな感じなんだね~、と初心者らしくうなずきながら、まずは話だけいろいろ聞いてショールームを後にしたのでした。

2020/09/30

リノベーション ウイッシュリスト

さて、リノベーション業者を決めなくてはいけない一方で、では実際にどのような改築を行いたいか考える。
お金をかけないためにも姉の家の間取りはそのままに、せいぜい壁紙や水回りのリフォームだけで済ませようかとも迷ったのだけれども、私たちの現在住む家と同じくらいの築年数とは思えないくらい汚い!
リビングの壁紙にはいろんな汚れが飛び散り、キッチンのコンロやファンには真っ黒な油や汚れがこびりつき、どこの部屋のフィルターも一度も掃除したことがないと思われるほど真黒にほこりやちりがたまってる。
ガスや防火器具の点検に人が来ても、部屋が汚いから、と断っていたようで設備自体も不安だし、狭い独立型キッチン(一番気にいらないポイント)に不必要な広さのお風呂、うす暗くて狭い廊下に一度も使ったことのないという和室の掘りごたつ、また家自体は決して狭くないのに、3人も子供がいながら小さく設けた1つだけの子供部屋などいろいろ気になる点が多すぎる。

特に在宅勤務となっている今は家で過ごす時間がさらに長くなっているし、1分でも無駄にせず家事を回したい身としては動線をとにかくよくしたい。
今後きっと最低でも10-15年は住むわけだし、そのなかでいろいろ不満ポイントが多すぎる家で毎日を過ごすのはかなりストレスとなりそうで、ここはフルリノベ決行!

いざそうなると、俄然、こーしたいあーしたい、といろんな欲求が出てくる。
夢を見るだけならタダだしね。
ということで、実行可能性や金額の点は考慮せず、とにかくこういう間取りにしたい、設備いれたい、といった希望をリストにまずは羅列してみた。

  • 現在は小さな独立型キッチンで、リビングとは別の所にあるが、壁ごと取り除いてオープンキッチンにしてリビングに面して家族の様子を見られるようにする。キッチン後ろ側通路を広くしたい。
  • システムキッチンまたはセミオーダーキッチンなどを検討。なるべく木の雰囲気のもので天板はステンレスで。食洗機は必須、ディスポーザーもあればなおよい。ガスオーブンはスペースとの兼ね合いになるがビルトインオーブンをつけられるか
  • キッチン前は今の家で使っているダイニングテーブルを置いて集いの場に
  • スペースがあればキッチンにカウンターをつなげて子供が勉強などできるようにする
  • またはキッチン横に小さなスペース(テーブル)を作って、レシピ本などを置いたり、座ってちょっとした作業を行えるようにする。
  • トマトや海苔をあぶりたいし、マシュマロを焼きたいのでガスコンロで。でもやっぱり掃除を考えるとIH?
  • パントリーが欲しい(通常食材、ストック食材、製菓材料が入れられるスペースが欲しい)
  • 炊飯器、ケトル、炭酸水メーカー、電子レンジが置ける食器棚(キッチンカップボード)がほしい。それとも現在の住まいのカップボードを持っていくか。
  • キッチン横壁はキッチンツールがかけられるようにマグネットタイプで手入れのしやすいものにするか、雰囲気がよく消臭等にもつながる大谷石にする?
  • 子供部屋はリビングとつないで気配が感じられるように、リビングとの間に内窓をつける
  • 子供部屋は一部屋にするが、将来的に本棚などの仕切りでそれぞれのプライバシーが確保できるようにする(造作で子供用のベッド、机は作る?)
  • リビングに床暖房をつける。エアコンとの使用度合いも検討。
  • リビングにはソファはしばらく置かないが、将来的におけるくらいのスペースがほしい
  • リビングフローリングはオークやウォルナットなどの、現在の住まい同様のダーク茶褐色を希望。りゃんこ張りも検討する?重すぎる雰囲気にならないように壁色とのバランス注意。ペットを飼うことも考えた素材にすべきか。
  • 壁の色はライトグレーを検討。広く見えるように天井は白で(高くみせるためにコンクリートむき出しか、ダウンライトがつけられるようにクロスをつけるか)
  • ハンモックをかけられるようにする?
  • アートレールやハンギングプランツのフックも付けてもらうか
  • リビングドアは木製にし、ガラスをはめ込むが指紋が目立たないもの。
  • リビングのサイドに、もう一つテーブルを置いて、子供の勉強スペースにするか
  • テレビはなくし、リビングはプロジェクターでネット動画を見られるようにする?
  • その場合、スピーカーも設置するか
  • 室外機の数を減らすためにもリビングのエアコン暖房が子供部屋に行き渡るようにして、暖かさが足りない場合は子供部屋はオイルヒーターなどで対応したい
  • 隣家に接する側のリビングの窓は刷りガラス等などを用いて視界を遮ることができるようにする。
  • 現在の和室部分は必要に応じて閉じられるようにして書斎(在宅勤務対応)かつゲストルームとして来客が泊まれるような仕様にする(押し入れなどはそのままにする、畳も維持?)
  • 和室はそのまま使うとして、襖、障子、畳の張り替え、かつライトをアンティーク和室系にして統一。押し入れ内に着物収納棚を造作する?
  • 床の間部分をゲストが荷物置きとして使えるスペースにする
  • なるべく廊下をなくして部屋通しをつないでスペースをセーブ
  • または廊下を作る場合には廊下に収納(本棚、パントリー、クローゼットなど)を設けたい。廊下の電気は明るいものに。
  • 玄関は広くとり、十分な収納量のシューズクロゼット。またはスペースに合った靴箱(上に置物などを飾れるようにする)
  • 玄関にハットハンガーを置きたい。
  • 玄関に外套や仕事鞄、エプロンをかけられるところがほしい
  • 玄関にキーホルダーや眼鏡をかけられるところを設ける(シューズクロゼットの扉?)。またスーツケースや季節家電も保管できるスペースを作りたい。
  • 玄関正面に絵が飾れるようにする
  • 玄関に全身鏡が欲しい(シューズクロゼットをその仕様にする?)
  • 玄関左手にすぐに手洗い場を移した方がいい?その奥に浴室を設けて視界を遮られるように
  • 浴室は現在の住まいと同じくらいの大きさは確保し、洗面台の収納も大きいものにしたい。浴室スペースを少し小さくして洗面室を拡大するか。
  • 洗面台はタイルなどで装飾できるようにしたい。
  • お風呂は高機能なものでなくてよいが、カビの生えにくい新素材などあれば検討したい。浴室乾燥暖房機能も付ける。
  • 採光のために浴室に窓は設けたい。ただ却って掃除が大変になるか
  • ドラム式洗濯機の上には収納棚を造作して洗濯洗剤やタオルを収納できるようにする。
  • トイレは現在の住まいと同じくらいのスペース(掃除がしやすい大きさ)で。トイレットペーパー、ティッシュ、掃除用品、日用品などを収納できる棚を付ける。
  • 手洗い台も設置する
  • ウォッシュレットは掃除がしやすいようにふちなしがいい。
  • トイレに花瓶などを飾れるように飾り棚をつけたい。絵などを飾りやすいようにアートレールまたは対応しやすい壁素材にする。
  • トイレの壁紙は花柄などちょっとチャレンジしてもよい。
  • ウオークインクロゼットで夫婦の服がすべて収まるようにする(現在の洋服量を把握して、その長さの分のハンガーポールを設置、鞄を収めるスペースが欲しい)
  • マスターベッドルームの仕様は?予算が許せば、採光、柱の関係上、マスターベッドルームのあるところに洗面、浴室を移動し、マスターベッドルーム、ウォークインクロゼットを現在の浴室の所に移動する
  • そのままマスターベッドルームを使うなら柱をうまく装飾する(色の変更、絵を飾る)
ざっと思いついただけでもいろいろある。リノベーションも人生そんなに何回もやるものでないし、金額ともうまく妥協しながら楽しんで進めていけるといいな~。

2020/09/19

リノベ進捗 会社検討

さて、急ではあるけれどリノベをするとなったからには決めることがたくさん。
まず会社を見つけなければならない。
といっても、会社を選ぶだけでもいろんな形態があるわけで。
大手ハウスメーカーのリフォーム・リノベ部門がてがけるものや地元の工務店、設計・建築事務所などなど。

経験者の意見を聞いてみたいところだけど、周りにそこまで該当者がいない。
実家の親が、知人にTOTOのリフォーム部門を紹介されて、キッチンやフローリングの張り替えなどを行ったけれど、それは自分たちで探すのも面倒だし知り合いの提案をそのまま受け入れたということらしい。親自体は特に不満もなく、「ちゃんとアフターケアもやってくれるのよ~(当たり前のことなのだが)」などと言っていましたが、こちらとしてはどうしても「TOTOは水回りには強いんだろうけどフルリノベは果たしてどうなんだろう?」と疑問を感じてしまうし、他を調べずしてただお願いする気にはならない。
今回リノベーションするのがへーベルメゾンの1室であることもあって、へーベルハウスのリフォーム部門への依頼も検討しようかと思ったけど、へーベルと言えば地震に強いあの頑丈さ、強固な躯体が売りな一方で、それを優先するためか決しておしゃれとは言えない見かけ・デザインが特徴でもある。
へーベルのリフォーム部門のサイトを除くと、案の定、あまりおしゃれとは言い難い事例集が多い。外側躯体の部分をすべて壊して建て直す、とかならまだしも、今回は内装を取り外すだけだからなあ、とやっぱりそこも決めかねる。

さてどうしよう?と思っていたところに、なんと仲良くしている隣人家族が、今の家が手狭なこともありウチ同様、近所に中古マンションを購入してリノベしてそのうちに引っ越し予定だという。
「どこの会社に依頼するの?」と聞いたところ、ご主人がアート関係の仕事をされてもともと色んな業界に顔の広い人なのだが、知り合いに建築家の谷尻誠さんがいるとのことで、彼の設計事務所に依頼するという。
冒険的な取り組みで彼の事務所の若手に好きなようにさせる、といった形だそうなのだけれど、よかったら紹介するよ、とのこと。
夫はもともと谷尻誠氏が書いた、Changeという働き方改革の本を読んでいて、感じるところがあったようだし、第一線で活躍する建築家に依頼できるなんてめったにないチャンスだからかなり心が揺らいだのだけれど。
ただ、やっぱり事例集を見ると(当たり前なんだけど)おしゃれ(すぎる)!
決して私たち家族はオサレピーポーという感じではないし、敷居が高いというか、なんとなく私たちの雰囲気でない気もする。
しかも彼のもつポリシーの一つに、生活に不自由さを残して自分で考える力をつける、といったようなものがある模様。その考え自体はかっこいいし、立派だと思うのだけれど、さて果たして、共働きでまだ小さい子供2人いる私たちの生活はどうかというと、毎朝子供たちを起こしてご飯を食べさせ、家事をしながら準備して、学校や園に送り自分たちも出勤するまで一息つけることもなく、1分も無駄にできないようなバタバタぶり。それは仕事が終わって子供たちを寝かしつけるまでも同様。
とにかく少しでも時間に余裕が出るようにと、時短につながる家電ならあまり躊躇せず買っていいと思っているし、動線だって重要。少なくとも子どもたちが身の回りのことを自分でできるようになるまでは、便利さというものを重視してしまう。
なので、後ろ髪ひかれながらも今回のご紹介は辞退。

結局、ネットによく広告があがっている、おしゃれな事例集が多くなんとなく雰囲気が好きだったリノベ専門会社と、同じマンションの他の住人が以前に大手ハウスメーカーにリノバを依頼していたことを思い出し、その会社の2つで検討することにした。

2020/09/15

Renovation plan

あまりにも更新していなかったブログ、本当はちょこちょこ行っていた旅行イベントや日々のちょっとした出来事や不満、コロナ禍での生活などをアップしたかったのだけれど、相変わらず時間に余裕のない日々で中々難しい・・・

そんななかで自分の記録のためにもこれは日記で残しておこう、と思ったのが、コロナ禍前に急にあがったリノベーションプランの話。

今住んでいるマンションは駅近で設備も整い、間取りプランや建物の外観も結構気に入っている。大きな公園の目の前にあるので借景が楽しめ、東京にいながら自然環境がよい。春は鶯に桜、夏は蝉に新緑、秋は鈴虫に紅葉、また、早朝の草花の湿った匂いや夜のフクロウの鳴き声など、五感で一年中自然を感じることができる。まだ小さい子供達の遊ぶ場所に困ったら目の前の公園へ連れていけばよいし、大人は花や緑を見てリフレッシュ。
同じマンションの人たちとも良好な関係を築けており、特に同じフロアには年の近い子供たちが多いのもあってお互いにしょっちゅうやり取りして助け合って生活していて、ここから引っ越すことはあまり考えていなかった。
ただ2LDKで多少手狭であり、今でも物が多いのにこれから小学校生活が本格的になったらさらに物が増えて収納どうしよう、もう少し家が広ければなあ、なんて贅沢な悩みももっていて、子どもが小さい今はいいけれど思春期を迎える将来は部屋を別々にした方がいいだろうか、それにはスペース足りないなあ、どうするべきかなあ、なんてぼんやりと思っていた。

そんな時に、近所に住む長姉家族が、これまた姉の隣に住む両親と同居することに決めたという。今年1月終わりに挙がったなんとも急な話。
詳しいことは省くけれど、今後親に何かあって相続の事態が発生した場合、住んでいる場所柄、現状ではとても支払えない規模の相続税が発生しそう、というのは何となく皆で予想していたのだけれど、特段何の対応策も取っていなかった。
それが2019年7月に相続法に変更があったに伴い、これにうまく対応すれば節税につながるかも、とのことで、相続法のうちの配偶者居住権と小規模宅地特例減額制度を活用してみよう、ということになった。それが親と姉の同居案につながる。

小規模宅地特例減額制度は、相続人と被相続人が同居することによって適用できる減額制度。つまりは今回親と長姉が同居することがほぼ決定したということは、必然的に親が住んでいる一軒家は長姉が相続することが前提になっている。
これについては他の姉妹たちは、「え?こっちに相談なしに、もう長姉が相続することが決定しているの?」という疑問ともやもやを感じざるは得なかった。ただ、海外に住む姉妹については日本に戻って親と同居するのは現実的ではなく、東京にいる私にしても親の近所に住むのは構わないけど同居するのは辛いな・・・と思ってしまうところがあり、親との同居に抵抗のない長姉の存在は一方でありがたく、結果的に現状ではとても払えない相続税を抑えることができ、家を手放さずに済むのであれば、ということでそれなりにスムーズに皆でこの案に賛同。

普通はこの点だけでも兄弟・姉妹間で争うことの多いようだけれど、うちの場合は他の姉妹が海外生活だったり、それぞれ働いて自立できているというのが幸いしたのかな。
親は以前から信託銀行に依頼して遺言を作成・保管しており、今回の相続の点を改めて遺言に含め、事前にその内容を娘たちに公開・共有しておこう、と、遺言信託の場を設けたのだけれど、同席する信託銀行の人は9割の確率で争いの元になるので公開しない方がいいです!と親に強くアドバイスしていたらしい。
ただ海外から急きょ帰国していた姉妹含め皆遺言信託の場で長姉が相続することに異論なし、の意志を示していて、信託の人もびっくりしていた。

長姉自身も強欲ではまったくなく、むしろ欲はない類に属するので、こちらもまあいいか、とOKしたというところもあるんだけど、ただ姉はどちらかというと世間知らずかつお金の流れに疎く、また周りが見えなくなって一つのことに入れ込んだりするきらいがある。なので家の管理に際して大きなお金の動きがあったら常に他の姉妹に情報共有しろ、(宗教団体含め)勝手にハンコなどは押さないでよ!など一応ぎゃーぎゃー皆で言っておきましたが、財産管理がちょっと不安・・・。

上記の流れで、1月末に起きた急な提案に、善は急げで3月には姉家族が親のところに引っ越そうということになり、姉の今住んでいるところが空くことになった。
姉が住んでいたマンションの一部屋は姉の持家であり、私たちの現在の住居よりだいぶ広い。
そこで、もし構わないのであれば・・・ということで姉の家に私たちが引っ越して住まわせてもらうことになった。今の住まいを離れるのは少しさびしいけれど、スペースの問題が解消するのは本当にありがたい。

引っ越しを検討するにあたって姉の家をのぞかせてもらったのだけど(それまで、散らかっているとの理由で姉妹でも姉の家に入る機会はほとんどなかった)、確かに家の管理の苦手な姉だけあって、築年数は私の家とほぼ変わらないはずなのに汚い!そのまま引っ越して住める感じではない!
また、家族間はすべてオープンであるべき、という姉の強いポリシーによって、家のレイアウトも、子供が3人いるのにほぼプライバシーがキープできない部屋の間取りになっていたり、料理嫌いの姉の要望でキッチンはとにかく小さめに作られており(!)、またお風呂の浴室部分は子ども3人洗えるようやたら大きくな設計になっていたり(掃除が大変になるだけなのに・・・)、いろんな点でとにかく私の住みたい家の方向性と異なる。
少なくとも子供たちが高校卒業するくらいまではこの家に住もうか、という話になっているし、ここは出費を覚悟してでも住みやすい家になるよう改装したい!と夫とも話してリノベーション決定。
人生初のリノベにトライすることになったのでした。