2020/09/15

Renovation plan

あまりにも更新していなかったブログ、本当はちょこちょこ行っていた旅行イベントや日々のちょっとした出来事や不満、コロナ禍での生活などをアップしたかったのだけれど、相変わらず時間に余裕のない日々で中々難しい・・・

そんななかで自分の記録のためにもこれは日記で残しておこう、と思ったのが、コロナ禍前に急にあがったリノベーションプランの話。

今住んでいるマンションは駅近で設備も整い、間取りプランや建物の外観も結構気に入っている。大きな公園の目の前にあるので借景が楽しめ、東京にいながら自然環境がよい。春は鶯に桜、夏は蝉に新緑、秋は鈴虫に紅葉、また、早朝の草花の湿った匂いや夜のフクロウの鳴き声など、五感で一年中自然を感じることができる。まだ小さい子供達の遊ぶ場所に困ったら目の前の公園へ連れていけばよいし、大人は花や緑を見てリフレッシュ。
同じマンションの人たちとも良好な関係を築けており、特に同じフロアには年の近い子供たちが多いのもあってお互いにしょっちゅうやり取りして助け合って生活していて、ここから引っ越すことはあまり考えていなかった。
ただ2LDKで多少手狭であり、今でも物が多いのにこれから小学校生活が本格的になったらさらに物が増えて収納どうしよう、もう少し家が広ければなあ、なんて贅沢な悩みももっていて、子どもが小さい今はいいけれど思春期を迎える将来は部屋を別々にした方がいいだろうか、それにはスペース足りないなあ、どうするべきかなあ、なんてぼんやりと思っていた。

そんな時に、近所に住む長姉家族が、これまた姉の隣に住む両親と同居することに決めたという。今年1月終わりに挙がったなんとも急な話。
詳しいことは省くけれど、今後親に何かあって相続の事態が発生した場合、住んでいる場所柄、現状ではとても支払えない規模の相続税が発生しそう、というのは何となく皆で予想していたのだけれど、特段何の対応策も取っていなかった。
それが2019年7月に相続法に変更があったに伴い、これにうまく対応すれば節税につながるかも、とのことで、相続法のうちの配偶者居住権と小規模宅地特例減額制度を活用してみよう、ということになった。それが親と姉の同居案につながる。

小規模宅地特例減額制度は、相続人と被相続人が同居することによって適用できる減額制度。つまりは今回親と長姉が同居することがほぼ決定したということは、必然的に親が住んでいる一軒家は長姉が相続することが前提になっている。
これについては他の姉妹たちは、「え?こっちに相談なしに、もう長姉が相続することが決定しているの?」という疑問ともやもやを感じざるは得なかった。ただ、海外に住む姉妹については日本に戻って親と同居するのは現実的ではなく、東京にいる私にしても親の近所に住むのは構わないけど同居するのは辛いな・・・と思ってしまうところがあり、親との同居に抵抗のない長姉の存在は一方でありがたく、結果的に現状ではとても払えない相続税を抑えることができ、家を手放さずに済むのであれば、ということでそれなりにスムーズに皆でこの案に賛同。

普通はこの点だけでも兄弟・姉妹間で争うことの多いようだけれど、うちの場合は他の姉妹が海外生活だったり、それぞれ働いて自立できているというのが幸いしたのかな。
親は以前から信託銀行に依頼して遺言を作成・保管しており、今回の相続の点を改めて遺言に含め、事前にその内容を娘たちに公開・共有しておこう、と、遺言信託の場を設けたのだけれど、同席する信託銀行の人は9割の確率で争いの元になるので公開しない方がいいです!と親に強くアドバイスしていたらしい。
ただ海外から急きょ帰国していた姉妹含め皆遺言信託の場で長姉が相続することに異論なし、の意志を示していて、信託の人もびっくりしていた。

長姉自身も強欲ではまったくなく、むしろ欲はない類に属するので、こちらもまあいいか、とOKしたというところもあるんだけど、ただ姉はどちらかというと世間知らずかつお金の流れに疎く、また周りが見えなくなって一つのことに入れ込んだりするきらいがある。なので家の管理に際して大きなお金の動きがあったら常に他の姉妹に情報共有しろ、(宗教団体含め)勝手にハンコなどは押さないでよ!など一応ぎゃーぎゃー皆で言っておきましたが、財産管理がちょっと不安・・・。

上記の流れで、1月末に起きた急な提案に、善は急げで3月には姉家族が親のところに引っ越そうということになり、姉の今住んでいるところが空くことになった。
姉が住んでいたマンションの一部屋は姉の持家であり、私たちの現在の住居よりだいぶ広い。
そこで、もし構わないのであれば・・・ということで姉の家に私たちが引っ越して住まわせてもらうことになった。今の住まいを離れるのは少しさびしいけれど、スペースの問題が解消するのは本当にありがたい。

引っ越しを検討するにあたって姉の家をのぞかせてもらったのだけど(それまで、散らかっているとの理由で姉妹でも姉の家に入る機会はほとんどなかった)、確かに家の管理の苦手な姉だけあって、築年数は私の家とほぼ変わらないはずなのに汚い!そのまま引っ越して住める感じではない!
また、家族間はすべてオープンであるべき、という姉の強いポリシーによって、家のレイアウトも、子供が3人いるのにほぼプライバシーがキープできない部屋の間取りになっていたり、料理嫌いの姉の要望でキッチンはとにかく小さめに作られており(!)、またお風呂の浴室部分は子ども3人洗えるようやたら大きくな設計になっていたり(掃除が大変になるだけなのに・・・)、いろんな点でとにかく私の住みたい家の方向性と異なる。
少なくとも子供たちが高校卒業するくらいまではこの家に住もうか、という話になっているし、ここは出費を覚悟してでも住みやすい家になるよう改装したい!と夫とも話してリノベーション決定。
人生初のリノベにトライすることになったのでした。

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