2023/09/28

トロント ゴミのリサイクル

こちらにきて気になるのがゴミの処理。
日本(渋谷区)ではゴミの仕分けとして可燃、不燃、資源、粗大ゴミがあり、資源も紙にペットボトル、缶、瓶、プラスチックとかなり細かくきっちり分けていた。

トロントではゴミの分け方は、生ごみ(Organic and food waste)は緑色、資源ごみ(Recycling)は青色、その他もろもろのゴミ(Garbage)は黒色のゴミ箱に入れるというもの。ただ資源のゴミはちゃんと仕分けておらず、みな青色のゴミ箱にプラスチックも紙も缶も全てごちゃ混ぜにして入れている。
粗大ゴミという区分けもないのか、トイレの便器がそのまま路上に捨ててあるのをよくみるのだけど、ちょっと不思議な光景。

日本ではちゃんと分別していないと回収されないこともあるし、びんの色わけやペットボトルのキャップやラベル外しもリサイクル工場で手作業でしていることを考えると、トロントではこんなに混ぜちゃってゴミ処理時の分別がかなり大変なのでは?と思う。

カナダはエコに関しての意識が高く環境先進国、という意識を勝手にもっていたのだけれど、市民生活レベルでは実はあまりそうではないのかも。
まちなかにあるゴミ箱は資源、ごみどちらのゴミ箱であっても関係なくみんなぽいぽい捨てている感じがあるし、スタバなどでもマイタンブラーではなく、お店が提供する紙やプラスチックのカップを使っている人が多い。

ただ政府レベルではプラスチックを規制する流れが強く、使い捨て(single-use)のプラスチックレジ袋、カトラリー、ストロー、マドラー、缶ホルダーの製造・輸入・販売は禁止された模様。確かにフードコートなどでも木や紙のカトラリーや容器を出すところが多いかも。ただまだtransitionの段階なのかプラスチックのカトラリーを出すところもあるし、1ドルショップでもプラスチックストローなど売ってたりするけど、政府のplastic prohibition regulationsを読む限り、2025年には流通やお店での販売も全くなくす、ということなのかしらね。そういったプラスチック製品会社への補償はどうなっているのだろう。

Green binに捨てられる生ごみはコンポストとして肥料にしたり、natural gasにして燃料として活用するようなので、ただの可燃ごみではなく生ごみ専用のゴミ箱をもうけている取り組みはとてもいいことだと思う。臭いであったりwaspがぶんぶん周りをとぶという別問題は発生してしまうのだけどね。

こちらのリサイクル工場でのプロセスは、ざっと見る限り日本とそんなに変わらないようで、磁力を使って鉄を分けたり、ふるいや振動で紙やアルミを分けたりはするけれど、残りは結局人力でマニュアルで選別している模様。

選別プロセスでの作業員への負担、費用発生が大きいのではないかと思われるけど、やはりそれは彼らの仕事だから作業員にやってもらう、といった意識なのだろうか。
日本では効率的なリサイクルかつ作業員の負担減のためにも、それぞれの市民が頑張って分別の協力お願いします、という感が強い気がする。
結構毎日の分別は大変だけど、環境に対する意識を高め、結果的に全体の負担費用減のためには今のところ日本のやり方は悪いとは思わないのだけど、あとはどれくらいプラスチックの使用を削減できてかつリサイクルへ回せるか、という意識をさらに高めていきたいところ。



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