2023/09/29

生ごみの再利用 @ Toronto

トロントのゴミの分別が気になったついでに生ごみの処理について調べてみた。
環境のことを考えてどこまでカナダの人たちが積極的にゴミ問題に取り組んでいるかはよく分からないけど、ゴミの仕分けとして生ごみ(Organics+Food waste)を分別して専用のGreen binに入れ、最終的にコンポストとして肥料にしたり燃料ガスにしている取り組みはよいと思う。
ゴミ箱の周りをしょっちゅうハエやwaspが飛んでいたり臭いがして、決してトロントの街は綺麗とは言えない一因にもなっていると思うので判断が難しいけどね。

市内では生ごみ処理場はNorth YorkのDufferinとEtobicokeのDiscoの2箇所にあるようなんだけれど、ゴミ収集車によって回収された生ごみはこれらの処理場にまず運ばれる。
これらの処理場でまず生ゴミはtipping floorと呼ばれるフロアにぶちまけられ、そこで生ごみと生ごみ以外のもの(入っていたビニル袋など)に仕分けられるらしい。仕分けの方法としては、hydropulperと呼ばれる大きな水の入ったタンク内で撹拌されて生ごみ以外のものを仕分ける方法と圧縮機を使って仕分ける方法がある。

ここで取り出された生ごみは嫌気性消化装置に送られる。嫌気性の微生物によって無気環境のなかで分解が進み、固形(digestor solid)と気体(biogas)に分かれるらしい。
生成された気体は天然ガス(renewable natural gas)にアップグレードされ、燃料などに生まれ変わり、市が所有する建物の暖房のパワーとして使われたり、低二酸化炭素排出燃料として自動車の燃料に使われるらしい。
固形の方はコンポストとして生まれ変わり肥料となり、市民に配られたりしている。

日本(渋谷区)では今は生ゴミは可燃ごみの扱いだけど、うまく臭いと虫問題を回避できるなら(それが難しいのだろうけれど)ぜひ生ごみも分別して再利用するシステムを取り入れてほしい。



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